「東海村JCO臨界事故を忘れない9・30 十三周年東京圏行動へ参加しよう!」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1584】
2012年9月24日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                          転送歓迎
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★1.東海村JCO臨界事故を忘れない9・30
   十三周年東京圏行動へ参加しよう!
   2名が死亡 667名が被ばく、31万人が自宅退避の臨界事故
★2.最高裁の研究会が提起した、原発訴訟改革論の波紋
   裁判所が「我が身かわいさ」で「国等を守る」よりも「自身の安全
   (司法への信頼)」を優先
★3.メールマガジン読者からのご案内2つ
  ◆~東京湾に浮かぶ「原子炉」~原子力空母G.ワシントンは帰れ!
  9.25アメリカ大使館前アクション 東電前アクション!
  ◆9/28女たちの一票一揆 女が変える!政治もくらしも原発も!
★4.〈書評〉「原発のない未来へ まだ、何もはじまっていない」
   出版労連・脱原発プロジェクト委員会編 2012年7月13日発行 735円
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※お知らせ(念のために)
 9月25日(火)の横須賀ヴェルニー公園での米原子力空母反対集会は、
18:00開会です。当初、18:30開会の予定で、そう記載した印刷物もでていました
が、その後の警備当局等との打ち合わせで、主催者は18:00開会に早めました。
 念のためにお知らせ致します。

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┗■1.東海村JCO臨界事故を忘れない9・30
 |  十三周年東京圏行動へ参加しよう!
 |  2名が死亡 667名が被ばく、31万人が自宅退避の臨界事故
 └──── 9・30臨界事故十三周年東京圏行動実行委員会

 1999年9月30日に起きたJCO臨界事故は、国際原子力事象評価尺度でレベル
4、労働者2名が重度の被ばくで死亡、事故収束「突撃隊」や放射能漏れ事故と
知らされなかった防災関係者、周辺住民など667名が被ばくした。
 科学技術庁は、11月にいったん公表した住民の推定被ばく線量を12月には約半
分に切り下げた。この下方修正に関わったのが、先日発足した原子力規制委員会
の田中俊一委員長である。この一点を見ても、彼の姿勢が伺える。彼は当時、日
本原子力研究所 東海研究所の副所長だった。また、田中氏は原子力学会のJC
O臨界事故国際調査協力特別委員会主査として、原発推進機関であるIAEAの
JCO事故報告書に関与した。
 違法な原子力ムラ人事、原発温存を前提とした原子力規制委員会発足に抗議し、
JCO臨界事故を忘れない9.30行動に参加しよう!

日 時:2012年9月30日(日)
第1部 午前10時~11時 経済産業省別館前で犠牲者追悼と抗議行動
               経済産業省別館前(地下鉄霞ヶ関C2出口)
    臨界事故が発生した午前10時35分にあわせて黙とう、
    献花など追悼と抗議行動を行う。参加者の経産省への申し入れ歓迎。
第2部 講演集会 午後1時30分~5時(1時開場)
会 場:スペースたんぽぽ
講演タイトル:放射線と被ばくの問題を考えよう―
       「減思力」を防ぎ、判断力・批判力を育むために
講 師:後藤 忍さん(福島大学准教授・同大学放射線副読本研究会)
 現在、学校教育や福島住民を中心に広められている「放射線安心神話」にだま
されないため、国による洗脳の手口を知り運動につなげよう。
文科省の放射線副読本を批判する「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」
を作成した後藤さんに、子どもたちを「減思力」からどう守るか、また、福島の
教育や広報の現状についてお話しいただく。
資料代:1000円
主 催:9.30臨界事故十三周年東京圏行動実行委員会
    連絡先:たんぽぽ舎内(TEL 03-3238-9035)

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┗■2.最高裁の研究会が提起した、原発訴訟改革論の波紋
 |  裁判所が「我が身かわいさ」で「国等を守る」よりも「自身の安全
 |  (司法への信頼)」を優先
└──── 森田 義男

 最高裁の会合で、原発裁判の審理方法に改革論が起きているという。原発訴訟
をめぐる研究会で、今後は安全性をしっかり審理すべきというものだ。共同通信
による情報公開請求に基づく最高裁の内部資料でこれが明らかにされた。

 裁判所は従来、専門家の意見を踏まえた行政の判断を尊重するという体裁で、
国策ベッタリの原発推進判決を出し続けていた。「強い者を守る」という裁判所
の真骨頂である。原発訴訟を経験した元裁判官は、これを称して「(裁判の前に)
判決の流れは決まっていた」と述べているという。

 こうした中でのこの改革論の浮上。これは福島の原発事故を踏まえ、このまま
では司法の信頼が揺るぎかねないとの危機感をあらわにしたものだ。その背景に
は、原発への多くの世論調査結果やうち続く官邸前デモ等に見られるような、安
全性を無視した原発再稼働等に対する国民の怒りがあろう。

 この改革論により、仮に電力会社の側に安全性への相応の立証責任が求められ
るような流れにでもなれば、原発行政はかなりの打撃を受ける。「その結果とし
て、国等を守りきれない事態になったとしてもやむを得ない。それよりも司法へ
の信頼(つまり自身の安全)を優先せざるを得ない」。最高裁の研究会はこう判
断したのである(現実にどこまで「改革」できるかは、大いに疑問ではあるが)。

 さて、裁判所が「国等を守る」ことよりも「自身の安全(司法への信頼)」を
優先するという(ある意味当然の)判断は、大きな示唆を与えている。「有罪率
99.9%」のデタラメ裁判や馴れ合いの行政訴訟も、「司法への信頼」が大前提と
なっているからである。 例えば証拠開示の問題。「検察は不都合な証拠は提出
しないでよい」などという現行の取扱いは、むろんお話にならない。どのような
屁理屈を並べようが、常識や社会正義の面からこれが通用するはずがない。この
ようなインチキを裁判所が容認・推進していることを広く一般国民が知れば、
「司法への信頼」は一気に地に墜ちよう。これで同じく「改革論」が巻き起こる
はずなのだ。

 こうしてその他の多くのデタラメも、広く国民に知らしめることにより、「改
革論」を発生させればよい。これらにより刑事訴訟や行政訴訟を大きく改善させ
る。そしてそれは世の構造を一変させる力さえ秘めている。

 もっとも以上述べたことは、既に各方面から指摘済みの当たり前のことといえ
るかもしれない。しかし今回の最高裁の国等をも敵に回さんばかりの改革論。
「我が身かわいさ」に基づくこの裁判所の変わり身の速さには、目を見張らされ
る。確かに「広く国民に知らしめる」は、実際問題として容易ではないだろう。
しかし今回は、その威力をまざまざと見せつけられた思いがするのである。
(出典:国賠ネットワーク通信137号・9月15日号)

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┗■3.メールマガジン読者からのご案内2つ

  ◆~東京湾に浮かぶ「原子炉」~原子力空母G.ワシントンは帰れ!
  9.25アメリカ大使館前アクション 東電前アクション!

日時:2012年9月25日(火)19時~20時
場所:虎ノ門JTビル前集合   東京都港区虎ノ門2丁目2-1
      (地下鉄銀座線「虎ノ門駅」3番出口より、
       外堀通りを溜池山王方面へ直進、徒歩4分)
              地図⇒ http://bit.ly/U9G73Q
□横須賀現地デモとの同時アクション。可能な方はぜひ横須賀現地デモへ!
 ・原子力空母G・ワシントン配備4周年抗議!空母の母港化撤回を求める集会
    (18:00~神奈川・横須賀市ヴェルニー公園 JR横須賀駅徒歩1分)
□鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
□このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。
□当日は米政府への「G.ワシントンの横須賀からの撤去、オスプレイ配備反対」
などを求める申し入れを行います。
□昨年の横須賀現地デモ⇒ http://youtu.be/3QqD4e0WRPA

呼びかけ:東電前アクション!
BLOG: http://toudenmaeaction.blogspot.com/
TWIT: http://twitter.com/toudenmaeaction
MAIL: toudenmae.action@gmail.com

◆女たちの一票一揆  女が変える!政治もくらしも原発も!

日時:9月28日(金)14時~17時
場所:参議院議員会館講堂(300人可能)
内容:<第一部> 福島からの叫び 14時~15時15分
         復興庁、文科省、厚労省、総務省、金融庁、消費者庁、国交
省と9月14日交渉した報告
   <第二部> 一票を生かすために/選挙に向けてできること
     15時30分~17時
        選挙区毎に分かれて相談します。
        自分の選挙区の立候補予定者の資料持参。
        アンケート、応援、追っかけ(見張り)、
        などなどアイデアを具体化。

男性には申し訳ないのですが、しばらく女性だけでやりたいという声が多く、メ
ディアの方もできるだけ女性でお願いしております。
当日スタッフも募集中です ☆ご協力お待ちしています。
福島からの要望書などの資料も販売します。

連絡先:木村 結 yui-k@k3.dion.ne.jp  090-6183-3061

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┗■4.〈書評〉「原発のない未来へ まだ、何もはじまっていない」
 |  出版労連・脱原発プロジェクト委員会編 2012年7月13日発行 735円
 └──── 沼倉 潤(たんぽぽ舎)(郵政産業労働者ユニオン)

 この夏、出版労働者の手により一冊のブックレットが刊行された。最近では珍
しくオレンジ色の表紙から本文に至るまで挿絵も写真もない文字だらけの書であ
る。第一章では香山リカ、保阪正康、岩田靖夫らに始まり、寺西俊一、金子勝、
武田徹らが鋭い論点の一文を寄稿し、澤地さんや鎌田さん、すが秀美さんらの一
文と合わせ組合ニュースの紙面に掲載された短文が読みやすいように編纂されて
いる。
 この書の冒頭に置いては、出版労連が原発問題プロジェクト委員会を設立した
趣旨が述べられている。「出版人として現実を直視し、事実を伝え、隠された真
実を明らかにしていく責務がある。」と記し、「原発問題は何も解決していない。
再稼働問題をはじめ私たちの取り組みは今ようやく始まった。」と宣言され、今
回の刊行は「出版」にこだわる労働者が文字の力、言葉の力で「原発問題」を公
共化しようと広く世に問うた一冊になっている。
 第二章から四章に至るまでそれぞれの労働組合員が一人の生活者として、3.11
以降の取り巻く諸問題にある時は悩みつつ、行動できない弱さを抱えながら、意
見表明し続ける姿が素直に文字として表現されている。組合機関ニュースは得て
して中央機関からの情報提供に陥りやすいが、この書においては言葉の力を信じ、
継続される思考と討論の共有化こそが分断され差別され言葉を失っていく人々に
勇気を与え、運動を切り開く原動力になっていくことが明らかにされている。
 最後のページを読み終えた私は、ページの裏に滲んだ文字を見い出した。
 「まだ何も始めてはいない」-全ての困難さはそれが支配の鎖に繋がされてい
たことに起因する。言葉を交わし、学び、つながり、行動することが出来れば我
々は今ここから始めることが出来る。
  ☆たんぽぽ舎でも扱っています。

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【編集部より】
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