「植民地としての女性」 - 植民地文化学会フォーラム -

 植民地文化学会の今年のテーマは「植民地としての女性」です。
 今年はMe Too運動や入試差別など、女性への差別がクローズ・アップされました。そこで、本学会でも、これまで4回続けてきたフォーラム「内なる植民地」の新たな展開として、今回のフォーラムを開くことになりました。
 家父長制は「原始、太陽」だった女性を隷属的な位置に落としただけではなく、奴隷制や「帝国」を生み出し、男性も犠牲者となりました。そういう意味では 「女性解放は男性解放」(田岡嶺雲)です。今回、フォーラムのコメンテーターのひとりに男性を選んだ次第です。
 また第2日目は、研究発表会のほかに、私たちの学会の源泉を再確認するための試みの一つとして、前回に続いて、長い間、「満洲国」文学の研究に従ってきた岡田英樹さん(元立命館大学教員)を予定しています。
 両日とも参加はどなたでも自由です。
 
第1日 2019年7月6日(土
時 間 Ⅰ3時30分―18時
場 所 早稲田大学本校キャンパス8号館B102教室(地下)
     (地下鉄東西線早稲田駅下車徒歩6分、または山手線高田馬場駅下車、
     大隈講堂行きスクールバス乗り換え終点下車徒歩1分)
問題提起
     「『帝国の慰安婦』という植民地」 朴裕河(韓国・世宗大学教員)
     「女性の貧困と差別」 雨宮処凛(作家)
     「《植民地として女性》を問う」 北田幸恵(城西国際大学教員)
           #Me Too、入学差別、ケア問題から見えてくるもの
     「国際人権法とジェンダー」 堀口悦子(明治大学教員)
     コメンテーター  稲垣眞美(評論家) 加藤千香子(横浜国立大学教員)

第2日 2019年7月7日(日)
場 所 早稲田大学本校キャンパス3号館701室
① 研究発表 10時―12時
   朱彩雲「田村(佐藤)俊子の上海・北京・南京―1938年12月から1942年5月まで」
      コメンテーター 黒澤亜里子(沖縄国際大学教員)
   楊 磊「「満洲国」をいかに着飾るか―美人画ポスターにおける民族衣装を中心に」
      コメンテーター 平石淑子(日本女子大学教員)
② 研究案内 13時30分―14時30分
   岡田英樹(中国文学研究者。本会理事)
   「《満州国》文学研究の過去と現在―自伝的に」

資料代 第1日、第2日とも500円

主 催 植民地文化学会(代表・西田 勝)

問い合わせ TEL&FAX 047-381-4595

初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/