「横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初」など 地震と原発事故情報 その198

4つの情報をお知らせします(10月12日)

★1.横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初
★2.東海第2原発 村上村長が政府(原発事故相)に廃炉要望
     人口密集立地に原発は無理
     老朽化も進行
★3.園良太さん、ごくろうさま歓迎報告会が大盛況
★4.メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ
   イ.日米安保体制・核(兵器・原発)問題の源流と現在を問う
   ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』

★1.ストロンチウム横浜で初の検出

朝日新聞 10月12日

 横浜市港北区のマンション屋上の堆積(たいせき)物から、195ベクレル
(1キロあたり)のストロンチウムを、民間の分析機関が検出した。東京電力福
島第一原発事故で放出されたとみられ、結果の報告を受けた横浜市は、再検査を
始めた。

 検出されたのはストロンチウム90(半減期約30年)。文部科学省の調査で
は福島県内や宮城県南部など福島第一原発から100キロ圏内で検出されている
が、約250キロ離れた横浜市内では初めて。

 場所は築7年の5階建てマンション屋上。7月、溝にたまった堆積物を住民が
採取し、横浜市鶴見区の分析機関「同位体研究所」で測定した。放射性物質が蓄
積しやすい条件とみられるため単純に比較できないが、4~5月に福島市内の土
壌から検出された77ベクレルと比べても高い値だ。

 同じ堆積物からは6万3434ベクレル(1キロあたり)のセシウムも検出。

 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんは「原発事故に伴い、横浜で検出さ
れても不思議ではない。価は高いが、高濃度のセシウムが出ている場所なら納得
できる。濃縮されたものだろう」と話している。

事故当初からストロンチウムの検出は「していないだけ」と考えられてきたが、
その通りでした。今後、他の地域でも検出はされるでしょう。セシウムとの比率
を考えるとセシウムの方が問題は大きいと思われますが、ストロンチウムは骨に
溜まるために食品を通じた生体濃縮を考えると安心はできません。世田谷区でも
4μSv以上の汚染が見つかっています。人口も多く大変気になります。(原田)

★2.東海第2原発 村上村長が政府(原発事故相)に廃炉要望
人口密集立地に原発は無理
老朽化も進行

○運転開始から30年以上たつ日本原子力発電(原電)東海第2原発について、東
海村の村上達也村長は11日、細野豪志原発事故担当相らを訪問し、「30キロ圏内
に100万人の人を抱え、原発立地条件として不適切かつ老朽化している」として
廃炉を求める要望書を提出した。(略)「原子力安全委員会や原子力安全・保安
院の信用失墜が著しく、新たな原子力規制体制の確立なしに原発再稼働は受け入
れられない」と指摘。原発再稼働受け入れ条件としては福島第1原発事故避難者
への十分な対応が不可欠とし、▽国の原発政策の中身、基準を明らかにすべき▽
原子力センター構想への速やかな支援―などを求めた。
○「(略)細野氏からは『具体的で貴重な提言を頂いたので考えさせていただく』
との回答があった」と説明した。

【日本原子力発電の話】村上村長がどのように発言したか詳細に承知していない
ので、コメントできない。当社としては引き続き東海第2発電所の安全性向上対
策を着実に実施するとともに、今後新たな知見が得られた場合には迅速かつ的確
に必要な対策を追加し、発電所の安全確保に万全を期していく。

☆東海第2原子力発電所(東海村白方) 日本原子力発電が1978年11月に
営業運転を開始した沸騰水型軽水炉。出力110万キロワット。東日本大震災の
津波被害で非常用発電機3台中一台が一時、使用不能となるトラブルがあったが、
3月15日未明に安定的な冷温停止状態に至った。(2011.10.12.茨城新聞より抜
粋)

★3.園良太さん、ごくろうさま歓迎報告会が大盛況
不当逮捕は明らか!120名で賑わう。懇親会は夜中11時までも。
1、10月8日(土)夕方6:00~11:00の5時間、スペースたんぽぽ
 は120もの人で超満員。I部~III部とも盛り上がりました。I部は、9・2
 3デモで不当逮捕された園良太さんが獄中体験(新宿1号)をレジュメに書い
 て詳しく報告。不当逮捕の詳細と粘り強く戦い抜いた本人と救援対策の活動が
 紹介されました。10分間の不当逮捕の瞬間映像にも全参加者の視線が集中。

○9・11デモで不当逮捕されたフランク夫妻があいさつ、右翼と警察の不当逮捕の様子が明らかになりました。

2、II部は参加者からの意見
○園良太さんの本『僕が東電前に立ったわけ』の出版社の代表があいさつをし、
出版に至るエピソードを紹介
○東電前アクションの若者からの報告
○ホットスポットの千葉県流山市の日下部さんから、元凶の東電千葉東葛支店包
囲デモ(11月12日)の協力アピール
○9・11のデモで不当逮捕された日高さんのなまなましい証言的話
○たんぽぽ舎のHさんから、園さんへ『大型のハンドスピーカー』の贈呈―大拍

3、懇親会(飲み会)
 110人が参加してムンムンの2時間飲み会+食べ放題の交流会。東電前アク
ションのMさんのあいさつの後、飲み会が始まりました。鈴木千津子さん(たん
ぽぽ舎共同代表)のお寿司6桶の差し入れもあり、たくさんの一品料理持ち込み
もあり、とても豊富な「飲み+食べ会」10時までの予定が1時間も延びました。
何人かの人々のアピールがありました。(みんな聞いてくれたかな?)

スペースたんぽぽでビニールシートを敷いての飲み会は初めての試み。園さんを
囲んでの『ご苦労さん、歓迎報告会』は、大変盛況のうちに終了。反原発「力」
を「倍増」させて、「お返し」しようのスローガンどおりの集会になりました。
(柳田)

★4.メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ
イ.──サンフランシスコ講和条約・日米安保締結から60年──
日米安保体制・核(兵器・原発)問題の源流と現在を問う

講 師:浅井基文さん *元外務省、広島平和研究所所長(2005.4-2011.3)

日 時:10月15日(土)午後5時45分開場(6時開始)
場 所:文京区民センター(2A会議室)*地下鉄春日駅、後楽園駅
資料代:500円
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 いまから60年前の1951年9月8日に調印されたサンフランシスコ講和条約に
よって日本は国際社会へと復帰した。しかしそれはソ連、中国などを除くいわゆ
る「片面講和」であり、占領軍である米軍の引続く日本駐留(基地の自由使用)
を認める日米安保条約と同時に結ばれたものであった。これによって冷戦時代に
おける米国の世界戦略のなかに日本は明確に位置づけられ、そして日本は、米国
へ「主体的・積極的に」従属する道を歩み始めたのである。
 こうしたアメリカ主導、日本の主体的な従属の構造は、60年経った今日まで、
冷戦期、冷戦後を通じて一貫して続いている。
 日米安保体制の中で、米国は、沖縄の占領継続、返還後は「密約」により極東
アジアにおける核戦略を貫徹し、日本は米軍戦力を補完する形での、再軍備、軍
拡を進めてきた。さらには、米国の世界的な核管理体制を、原発推進といったか
たちで支え、(核武装の野望を含みこみながら)原発大国となっていった。
 一昨年の「政権交代」以降、普天間基地の移設をめぐって如実に示された、ま
ともな外交交渉すらできないと言う日本政府の対米従属姿勢、「3.11」の大震災
に伴う福島原発事故により露呈された「核の平和利用」の「安全神話」の崩壊、
さらには尖閣諸島、北方領土などの領土問題。それらはいずれも講和条約にその
源流を持つ。いまこそ、この60年の再検証を踏まえ、そこからの転換が求められる。
 日米安保を中心とした日本の外交問題、核問題等に詳しく、積極的な発言を続
けられている浅井基文さんをお招きして、たっぷりとお話を聞き、考える契機に
したいと思います。ぜひご参加下さい。

主 催:反安保実行委員会
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル2A
       淡路町事務所気付 Tel&Fax:03-3254-5460

ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』

タイトル:『今だからみえる、原発と日米の関係』
講  師:孫崎 享(まごさき うける)/元外務省・国際情報局長、防衛大学
          教授など歴任
日  時:2011年10月15日(土)18時~21時
場  所:かながわ県民センター402
参加費用:500円
主  催:時をみつめる会
facebook:http://on.fb.me/qxJMZy
申し込み:tokimitukai@gmail.com

 マスメディアがどうも変だ!と私たち「時を見つめる会」は過去に金平茂紀さ
ん(TBS『報道特集』キャスター)他のジャーナリストの方々をお呼びして講演
会を行って来ました。
 今回10月15日の講演会では『日米同盟の正体』等の著書のある元外交官・
孫崎享さんをお呼びし、福島第一原発事故における報道の在り方や、日本の原発
政策とアメリカとの関係について、お話しして頂きます。
 孫崎さんはこの間、ご自身のtwitter(http://twitter.com/magosaki_ukeru
等を通じて日本の原発政策の欺瞞と、マスメディアの報道姿勢を強く批判されて
来られました。
 外交官という特殊な仕事をしてきたからこそ見える、原発政策とアメリカとの
関係について多いに語って頂きます。
 さらにより踏み込んで、日米の安全保障について、TPP問題についてもお話し
して頂きます。
 お仲間やご友人をお誘い合わせの上、ぜひ参加ください。
 皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。
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