「毎日新聞に福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付 みんなで抗議と応援を」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1823】
2013年5月1日(水)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に
福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付
みんなで抗議と応援を!!!
中田 弘明(たんぽぽ舎メルマガ読者)
★2.原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
保安院時代の焼き直しもかなり。
安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
吉田 隆(たんぽぽ舎メルマガ読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載3
爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
損壊、否定できず」】へのコメントです
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌から2つ
◆九電川内原発1・2号
7月にも再稼働申請へ        (5月1日 茨城新聞より抜粋)
◆「核の不使用」署名せず
日本、NPT準備委の共同声明に反対 (4月25日 朝日新聞より抜粋)
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※5/3(金)第53回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:5月3日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
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※柏崎刈羽バスツアー 5月18日(土)~19日(日)
大型バス2台(定員80名)、あと9名です。
申込みは先着順 お早めに申込みを!
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┗■1.甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に
|  福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付
|  みんなで抗議と応援を!!!
└──── 中田 弘明(たんぽぽ舎メルマガ読者)

福島県民健康調査を実施している福島県立医科大が4月24日、
毎日新聞に抗議文を送りつけた。福島県立医科大が、甲状腺検査で
通常行うべき検査項目のうち、4つの観察項目を省略していたとの
報道に対し、「事実に反している」と反論している。

毎日新聞といえば、これまで、「秘密会」の暴露をはじめ、「県外避難者、後回
し」など、県民健康調査問題に関するスクープを連発。山下俊一教授を追い込み、
検討委員会座長退任の道筋をつくるなど大きな役割を果たしてきた。

今回、強く抗議せざるをえなかったのは、「検査項目省略」という事実が、
あまりにも重大なため、福島県立医科大の立場を揺るがすからであろう。
翌日にOurPlanetTVには、検査項目の省略を裏付ける資料が掲載されており、
毎日新聞の報道が正しいことは、疑いようがない。

いずれにしても、抗議文によって、毎日新聞の上層部が萎縮しないよう
毎日新聞には抗議に負けないよう、またどんどん継続取材をするよう激励を、
そして、福島県立医科大にはバカな抗議は取り下げ、情報の透明性を高めるよう、
声を大にする必要がある。

信頼の失墜している福島県立医科大には、今年、信頼回復のための
リスクコミュニケーション強化費用として、環境省は700万円の予算を
計上しているが、安心安全キャンペーンにムダな費用をかけるのではなく
情報公開こそきちんとしろ!と抗議の声をあげていこう。

*毎日新聞の記事「福島、子供の甲状腺検査 4観察項目省略、公表せず」
http://mainichi.jp/opinion/news/20130422ddm003040127000c.html
*県立医科大の抗議文「平成25年4月22日の毎日新聞報道について」
http://fukushima-mimamori.jp/urgent-info/2013/04/000092.html
*OurPlanetTVの記事「【資料は語る1】甲状腺検査で診断を省略」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1577

<毎日新聞への負けるな応援連絡先>
メール https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
代表電話 03(3212)0321
社会部FAX 03(3212)0635

<福島県立医科大への抗議連絡先>
メール:kenkan@fmu.ac.jp
電話:024-549-5130

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┗■2.原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
|  保安院時代の焼き直しもかなり。
|  安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
└──── 吉田 隆(たんぽぽ舎メルマガ読者)

新規制基準の多くは保安院時代の基準を焼き直したもので推進の立場から作ら
れている。専門的で逐条的に検討するのは容易ではない。しかし、黙っていれば
容認になるので、次のようなことはパブコメに記したいと思っている。

1)福島であれほどひやひやさせてきた使用済み燃料プールの問題については、
構造規則で「・使用済燃料貯蔵槽から水があふれ、又は漏れるおそれがない
ものであって適切に水の漏えいを検知することができるものとすること。
・燃料等の取扱中に想定される燃料等の落下時及び重量物の落下時において
もその機能が損なわれないものとすること」(16条)とあっさりと記し、技
術基準で「プールの冷却、遮へい、未臨界確保機能や手順書の整備や訓練」
をあげるのみ。如何にも優等生の作文のようなものである。肝心の原子炉近
接の建屋最上階に設置することが適切なのか。乾式キャスクでの保管に早期
に切り替えるのがよいのではとの指摘は何ら反映していない。

2)随分議論になってきた40年廃炉の原則も、<経年劣化に関する技術的な評価
>で淡々と40年+10年+10年と記す。規制委員会の判断で60年まですんなり伸
びかねない。延長は危険をさらに増大するもので削除すべき。

3)バックアップ対策としての特定安全施設や直流電源設備については、必要と
規定しておきながら、「施工の5年後から求める」というのはどうにも納得
できない。規制は厳格であるべき。

4)福島の事故原因は、東電による事実上現地調査拒否(虚偽の真っ暗闇事件)
もあり、今もって不透明である。震度6程度の地震で重要施設が壊れていた
可能性は大きい。そうした真相究明を放置し、新基準の策定ばかり急ぐのは
問題である。立ち返り抜本的対策を。

5)今回のパブコメ対象としていないが、大飯原発は防波堤未完成、活断層の恐
れ、避難路も危うい。(半島には、住民ばかりか少なからぬ民宿があり、釣
り人が多く訪れている状況だが、唯一の避難路となる大橋は大地震に耐えら
れないことを福井県も認めている)
それでも、お墨付きを与え稼働の継続を認めようとしている。
これらは、規制委員会設置法の第1条「国民の生命、健康及び財産の保護、
環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」に違反する重大な問題と言わ
なくてはならない。

○ところで、パブコメについて規制庁に問合せしたところ、逐条的でなくてよい、
フクシマの経験から思っていることを書くことも、質問形式でも構わないとの
返答。この際、多くの人々が意見を述べておくことは大切と思う。絶大な権限
を持った規制委員会が好き勝手に動くことを監視し、縛ることに寄与するだろ
う。少なくとも、昨夏のパブコメは政府の思惑を突き動かしたことは明らかで
ある。
○なお、もっと詳しいことを知りたい方、安全ならよいのではとの方は、その道
の専門家が3月に記した「『発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案』
の問題点」が参考になると思います。同氏は、元ゼネラル・エレクトリック社
の原発技術者、米国のシンクタンクで原子力発電所の安全対策に関するコンサ
ルタントをされていた、原発のプロです。
URLは、http://t.co/es2V5vILKr

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┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て(3)
|  爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
|  この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
|  損壊、否定できず」】へのコメントです
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

4階に達したとき、ビデオには意外なものが映ります。上から光が降り注ぎ、
まるで外に出たかのように明るいのです。
これは一体何を意味するかというと、5階フロアの壁が吹き飛んだ際に、5階
と4階の大物搬入口を塞いでいたはずの「鉄板」が飛んでいたのです。しかし約
1.5トンの板は、現在何処にあるか分かっていません。4階フロアに落下して
いたのならばとうに見つかっているはずですが、見当たらないのでおそらく5階
フロアにあるだろうと思われます。

爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発。

しかし5階フロアで爆発が起き、すさまじい爆風で天井が落ち、4階フロアも
メチャクチャ、東電の玉井企画部部長も「瓦礫だらけ」と危険を指摘した4階フ
ロアには、上から爆風が落ちてきたはずです。それなのに仕切りの鉄板は上に飛
んでいったことになります。それは物理的には困難な現象でしょう。
実際、4階フロアの壊れ方は、とても5階の爆風によるものだけとは考えられ
ないほどの惨状を呈しています。
例えば、むき出しになった配管類。これら配管は全て断熱材が巻かれていまし
た。多くはIC(非常用復水器)へとつながり、又、炉心へと送られる配管や、
ICへの給水用の配管と思われますが、ビデオでは、どれがどの配管なのかはっ
きりは分かりません。しかしはっきり分かるのは、巻かれていたはずの断熱材が
ずたずたに引き裂かれていることです。中には配管の損傷を調査するために東電
がはがしたものがあるかも知れませんが、総てがそうであるはずはなくICその
ものを含めて引きちぎられたようになっている断熱材は、この場所で強力な爆発
が起きたと考えた方が自然です。
また、天井にあるダクトの破損状況も相当なものです。
ダクトも、内部から破裂したように見える損傷部分や外部から強力な爆風で押
しつぶされたように見えるもの、あるいはもう引きちぎられて原型さえ止めない
ものなど、大量の残骸となってあちこちに散乱しています。これもまた、5階の
爆風によるものというより4階で爆発があった証拠に見えます。
4階で爆発が起きる可能性は、この場所に水素が滞留することを意味しますが、
5階フロアに出た水素が下に位置する4階に下がることはありません。4階で爆
発が起きたとしたら、その水素は4階以下で圧力容器側から漏れ出したと考えら
れ、そうなれば圧力バウンダリからの漏出、つまり密封の破壊が考えられ、その
原因が地震と原発事故情報によるものではないかと疑われるわけです。
4階フロアの破壊の状況をもっと詳細に検証し、どの方向から爆発の圧力が掛
かっていったかを調べる必要があるのです ( 次号に続く)

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┗■4.新聞・雑誌から2つ
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◆九電川内原発1・2号
7月にも再稼働申請へ

九州電力の瓜生道明社長は30日の記者会見で、原発の再稼働について「(原子
力規制委員会による)基準が公布された時点(7月)で速やかに申請したい。まず
川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1,2号機と考えている」と述べ、7月にも申請
する考えを明らかにした。(中略)
九電は既に過酷事故への対策を実施するなど申請に向けた準備を進めてきた。
昨年11月に申請した電気料金の値上げでは、今年7月から川内原発1,2号機が
再稼働することを前提としている。(5月1日 茨城新聞より抜粋)
◆「核の不使用」署名せず
日本、NPT準備委の共同声明に反対

2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、スイス・ジュネーブで開か
れている第2回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴えて24日に発表された共同
声明に、日本政府は署名しなかった。米国の「核の傘」に頼る安全保障政策と整
合性がとれない、と判断した。
「核の傘」との矛盾理由
共同声明は、核が使われると人道上、破滅的な結果を招くとして、「2度と使
われないことを保証する唯一の手段は完全な(核)廃絶だ」とする内容。南アフリ
カやスイスなど70カ国以上が賛同した。
昨年5月の第1回準備委では、スイスなど16カ国が同様の共同声明を発表した
が、日本は「事前の打診がなかった」として参加しなかった。(後略)
(4月25日 朝日新聞より抜粋)

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