昨日(9月21日朝刊)の朝日新聞の特ダネ、「特捜主任検事の証拠捏造」報道は良く調べてあって、久しぶりに見事でしたが、一昨日(9月20日)、琉球新報も地味ですが一つ特ダネを出しました。
「沖縄へ陸自2万人構想」「防衛省2020年、現在の10倍に」「定員1万3000人増も調整」「新防衛大綱で検討」と謂う記事です。一面のリード部分のみ引用しておきます。
防衛省が流動化する東アジアの安全保障情勢や国際テロ、災害への対処能力を向上させるとして、陸上自衛隊の定員を現在の15万5千人から16万8千人へ1万3千人増やす方向で調整している事が分かった。複数の防衛省、自衛隊関係者が19日、明らかにした。年末に策定する新たな「防衛計画の大綱」に盛り込みたい考えで、来年度から増員すれば1972年度以来、38年ぶりの規模拡大となる。(引用終わり)
予ねて、予想されていたことですから、衝撃はありませんが本文中に
「定員増は陸上幕僚監部の強い意向を踏まえ、防衛省内局で検討。陸幕は日本近海での中国海軍の動きの活発化に伴い、中国沿岸から距離的に近い南西諸島での島しょ防衛強化が必要と説明。天然ガスなど東シナ海の資源獲得をめぐる日中摩擦も生じており、政府、与党の理解が得やすいと判断したようだ。
具体的には、中国が領有権を主張する尖閣諸島への対応を視野に、防衛体制が手薄とされる沖縄県の宮古島以西への部隊配備を検討。沖縄本島への陸自部隊は現在約2千人だが、これを2020年までに南西諸島を含めて10倍の万人規模とする構想も浮上している。」
と説明してありますから、「陸軍の参謀諸君がシナ情勢の不穏を理由として軍権益の拡大を策している」訳です。国体が明徴でないから、国体を歪めている鬼っ子が、勝手な蠢動をしようとしている、漫画です。
戦後国体はどの様に設計され、どの様に歪められたのか、歪められた国体を前提にして、国体の変革と謂う議論が出来るのか、軍人公務員だけではなく主権者国民に考えていただきたい事です、がね。