5つの情報をお知らせします(9月26日)
[たんぽぽ舎 地震と原発事故情報編集部より]
メルマガ読者の皆さんの反原発運動への積極的な取り組みを反映して
皆さんからの投稿が大きく増えてきています。
その結果、現在のようにメルマガ購読希望のアドレスと投稿用アドレスを
一緒にしたままの運用を続けていますと、投稿メールが埋もれかねない状
況になりつつあることを危惧し、新たに読者投稿用のアドレスを開設する
ことになりました。
以降「読者投稿」(集会・デモ・講演会のお知らせを含む)の場合は、
可能な限り新設の magazine@tanpoposya.net あてに投稿メールを
お送り下さい。
★1.海(東京湾)に浮かぶ2つの米軍原子炉、撤退せよ
危険、地震・津波に危ない 9月25日3周年行動に参加
★2.9月19日さよなら原発6万人集会に参加して
東海第二原発廃炉の署名集めをしました
★3.冊子『放射能から子孫を守りたい』のご紹介
★4.「地震と原発事故情報その183」の★2に対する
佐賀大学の豊島さんのご質問への回答です
★5.福島県相馬市「原発さえなければ」自殺男性 壁に心の叫び
酪農家 悲劇の語り部 講演に奔走「風化させぬ」
東電・国への怒り代弁
★1.海(東京湾)に浮かぶ2つの米軍原子炉、撤退せよ
危険、地震・津波に危ない 9月25日3周年行動に参加
柳田 真
・9月25日(日)朝10:00過ぎ、米原子力空母(ジョージ・ワシントン)横須賀基地
母港化3周年抗議、空母配備撤回を求める9.25神奈川集会が開かれました。主催
は神奈川平和運動センターと三浦半島地区労。
たんぽぽ舎は、東京湾に浮かぶ2つの原子炉の危険性、米原子力空母撤退せよ
行動の意義が大きいと考え、この3年間原子力(核)空母を重視して取り組んでき
ました。今年は反原発自治体議員・市民連盟と共同で集会参加を呼びかけ、9.19
集会でも6,000組の呼びかけチラシを配布し、当日は東電前アクションと共に40
数人で参加しました。(午前の集会全体は1,800人、午後の集会は4,500人)
・会場入口でたんぽぽ舎作成の合同セットビラ1,000枚を10人余で配布、
空母NOの横断幕とのぼり旗を数本並べて。
ビラの内容は
イ.原発再稼働を阻止しよう―学習会・デモの日程
ロ.原発やめよう意見広告のお願い文
ハ.反原発議員・市民連盟のビラ
ニ.スペースたんぽぽの紹介
集会は平和運動関係いくつかの挨拶と沖縄山城博浩氏の訴え、厚木爆音反対訴
訟団、55基の原発を撤退させよう(社民党福島党首)など。デモはヴェルニー公園
を出てNTT横須賀局前まで。5列縦隊で長い隊列が続きました。たんぽぽ舎の
隊列は前段の働きかけとメルマガ(5,000通)で呼び掛けた成果もあり、40数名も
の参加者で、いくつものデモ隊列の中でもひときわ目立ち、「空母はいらない!」
のノボリ旗を立て、太鼓や楽器を鳴らし、横断幕を5枚通行者へ示しつつ、元気
にコールしながら行進しました。東電前アクションの若い人たちが中心で替え歌
なども賑やか。
米軍基地前では一際大きくコールしました。解散値では50名弱で独自の総括集
会。山城保男横須賀市議の挨拶、たんぽぽ舎ボランティアのK子さんの9.23反差
別デモでの警察の不当弾圧でのA君逮捕とその救援カンパの訴え、柳田から今日
の2つの見学コースの案内などをして終了。
・お昼はお蕎麦屋さんの2Fで交流会。参加者33名。地元の山城保男横須賀市議
の案内でお蕎麦屋さんの広い2Fで昼食。料理ができるまでの時間を活用して各
参加者からいくつものインフォメーション案内がされました。橘さん(10.1集会
の案内)、山本さん(11.13NODU集会の案内)、柳田(9.30東海村臨界事故追悼
集会の案内)、川上さん(座間の行動ほか)、山城さん(世田谷区長を呼んでの脱原
発集会の報告書)、Tさん(ワンコイン上映会10/6(木)・20(木)の案内)、その他。
・2つの見学をしました。4台の車に分乗して出発。(10人、8人、8人、4人
乗り、計30人。数人あぶれた方ゴメンなさい。地元のM子さん母子、山城市議、
Yさん、Kさんの車と運転に感謝します。)
初めに横須賀軍港を一望できる山の上に登り、平和船団の人から資料集を元に
丁寧な説明を受ける。日本の軍艦が何隻も並んでいてビックリ。ここから米空母
がイラクへ出動し、人々の頭上に爆弾(劣化ウラン弾も)の雨を降らせたとのこと。
次にGNFJ(グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(株)=核燃料
加工工場)を門の外から見る。高い塀と鉄条網。二重の扉(入口付近)。東芝・日
立・GEの三者の出資による会社で、主にBWR原発用の核燃料、MOX燃料を
つくる会社。神奈川にこんな危険な会社があることを初めて知った人が多かった
(工場から半径1km以内に一般住宅や県立高校なども隣接する)。
午後6:00解散。
☆当日は早朝から夕方まで有意義で、新しい仲間との交流も、2つの見学もで
きる楽しい1日でした。当日の内容はTさんがビデオに撮っていますので、10月
1日(土)夕方のスペースたんぽぽの集会で上映予定。
★2.9月19日さよなら原発6万人集会に参加して
東海第二原発廃炉の署名集めをしました
東海村 相沢清子
〇福島第一原発事故により、被災地を離れてあちこち何度も移動しながら、不安
な日々を生きている福島の人たちの苦しみ悲しみ、将来に対する不安を思うとど
うしていいか分からなくなってしまいます。ひどく心が痛みます。
食べ物は汚染されていないか、飲み物は大丈夫か、体外、体内被曝の危険はな
いのか、子供達の未来はどうなるのか、目には見えない放射能の事を思い、3月
11日以来、私達は落ち着かない毎日を過ごしています。
〇3月11日東海第二原発も地震と津波で甚大被害の一歩手前、間一髪でした。
危ういところで難を逃れたことを後で知り、ぞっとしました。
福島と同じようなことになれば30キロ圏内に人口100万人も住んでいるので逃げ
るところはありません。33年も運転している古くて危険な原発はもう廃炉以外に
選択の道はないと、東海第二原発の再稼働中止と廃炉を求める署名を集めようと
実行委員会を立ち上げ、署名活動を始めました。
東海駅、水戸駅、日立駅、大甕(おおみか)駅と常磐線の各駅で署名活動をし、
多くの人達に原発の危険性を訴えて来ました。講演会に集まってくる人達にも署
名の呼びかけをして来ました。
〇 9月19日のさよなら原発集会(明治公園)にも参加し、署名集めをし、多く
の賛同を頂き、沢山の署名を集めました。その日は6万人も集まり、私達は会場
に入れませんでしたので大江健三郎さんたち呼びかけ人の挨拶などは聴くことは
出来ませんでしたが、全国から人類の将来を心配する沢山の人達、あらゆる生物
と共存する「持続可能で平和な社会」を願うたくさんの人達が集い、行動出来た
ことは大きな意義があったと思います。
実行委員会で準備にあたられたそれぞれの人達のご苦労に感謝しながらパレード
にも参加し、有意義な一日でした。少し元気が出て来ました。
(注)当日の署名数(東海第二原発の再稼働中止と廃炉を求める署名)は東海村の人
達(9名)が集めた1600筆、応援(たんぽぽ舎など)の署名部隊で集めた400筆以上、
合計2000筆を超えました。有難うございました。(柳田)
★3.冊子『放射能から子孫を守りたい』のご紹介
放射汚染は、遺伝子を傷つけ、後世に被害を与えます。
しかし、遺伝学は、25年ほど前から遺伝子工学になり、今の遺伝子専門家は、人
の遺伝のことがわかりません。だから、放射能汚染に対して声を上げていないの
です。
そこで、これ以上の被害者を出さないために、放射能の遺伝毒性の原理をわか
りやすく説明した『放射能から子孫を守りたい』を緊急発行しました。
印刷物を販売しておりますが、できるだけ多くの方に読んでいただきたいので、
当団体のホームページ http://tabemono.info/
から全文を無料でダウンロードできるように致しました。
ぜひご覧いただき、広めてください。
なお、冊子ご購入の場合は以下の価格になります。
1冊~19冊…・・… 200 円 ×冊数+送料200 円
20 冊…………… 4,000 円 (送料無料)
100 冊………… 10,000 円 (1冊が100 円に)
発行元:NPO法人食品と暮らしの安全基金
★4.「地震と原発事故情報その183」の★2に対する
佐賀大学の豊島さんのご質問への回答です
ご質問
『たんぽぽ舎御中
佐賀大学の豊島です.2点,質問とコメントです.
On 2011/09/24, at 17:53, たんぽぽ舎 wrote:
> 風車の低周波、太陽光発電の電磁波による健康被害も出ています。
「太陽光発電の電磁波による健康被害」とは何でしょうか?
例を挙げてもらえませんか.』
(注)コメントは、別の個人記事へのことなので省略致しました。
回答 さはしやよい
「太陽光発電の電磁波による健康被害」の例
京都府のAさんは、勤務先に44万kwの太陽光発電装置が設置されてから「脳が
しめつけられるような感じ」など身体に変調を来たし、悪化していったそうです。
その後、北里研究所病院で「電磁波過敏症付帯による自律神経失調症」と診断さ
れた、との事です。
福岡県のBさんは、自宅の屋根に太陽光発電(5kw弱)を設置してから頭痛や
動悸に悩まされ、結局、装置を撤去したそうです。その後、少しずつ回復してい
るが、電磁波に過敏な状態はまだ続いているということです。
出典:加藤やす子「危ないオール電化住宅」(増補改訂版)緑風出版
★5.福島県相馬市「原発さえなければ」自殺男性 壁に心の叫び
酪農家 悲劇の語り部 講演に奔走「風化させぬ」
東電・国への怒り代弁
○東日本大震災の発生から三カ月後の六月十一日、福島県相馬市で五十代の男性
酪農家が自ら命を絶っているのが発見された。≪原発さえなければと思ます≫
(原文ママ)。借金して建てて間もない堆肥舎のベニヤ板の壁には、悲痛な叫び
がチョークで書き付けられていた。今も、原発事故の放射能汚染禍と風評被害な
どに苦しむ酪農仲間は、何を思うのか。(中略)
○東京電力福島第一原発から約五十キロ、相馬市の山深い集落で、約三十頭の乳
牛を育てていたAさん。六月十四日に営まれた葬儀には、隣の伊達市や飯館村な
ど市内外の同業者が大勢駆けつけた。フィリピン人の妻、小学生と幼稚園児の息
子二人の打ちひしがれた姿が参列者の涙を誘った。(中略)十年以上の付き合い
という伊達市の酪農家、菅野伸一さん(五二)がAさんと最後に話したのは、同
月九日。牧草の刈り入れを手伝ってもらうことになっていた。「朝、電話してき
て『いろいろあって行けなくなった』と言うんだ。その時はふだんの彼のような
気がしたんだけども」堆肥舎で首をつっているAさんが発見されたのは、その翌
々日の十一日。壁には≪2011 6/10≫の記述とともに、こんなメッセー
ジが残されていた。≪原発さえなければ≫(中略)「原発のせいで、何もかもお
かしくなった。原発さえなければ、家族そろった人並みの生活がおらにだってで
きたんだ」「この先どうなるのか、酪農家はみな不安感にさいなまれている」。
相馬市で家族と牧場を経営する女性はやり切れない思いを語る。「彼は何も悪く
なかった。原発さえなければ、と思っているのは彼だけじゃない」
○「自分の村のことで精いっぱいで、彼の相談に乗ってやれなかった。今も悔や
んでいる」(中略)プロジェクターを使って壁に投影されていた画像は、Aさん
の書き残したメッセージだった。長谷川さんもAさんの仲間だった。(中略)
「自分たちの体験を広く知ってもらうべきではないかとぼんやり考えていたが、
迷いもあった。彼の死によって、決意が固まった。メッセージは一連の出来事を
伝えてくれという彼の願いだと受け止めた」≪残った酪農家は原発に負けないで
頑張てください≫≪仕事をする気力をなくしました≫とAさんが堆肥舎の壁に残
したメッセージを読み上げる。(中略)Aさんはじめ酪農家の代表として、生の
声で体験を語り続けることが今の自分に課せられた使命だと考えている。「飯館
村は75%が山で、除染は簡単ではない。正直、戻るのは難しいと思う」と長谷川
さんは唇をかむ。「風化するのを待っている人たちもいるだろう。でもそうはさ
せない。とんでもない事故が起きて福島県民が悲惨な目に遭ったことを忘れても
らうわけにはいかない。そのためなら、しばらく無職でいいんです」
○【デスクメモ】失職し居場所もなく自己否定に走る自死者は多い。≪原発で手
足ちぎられ酪農家≫の辞世の句で「早い賠償さえあれば」と悔やまれる。(呂)
(2011.9.26「原発さえなければ」東京新聞より抜粋)
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[編集部より]
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「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容
をお送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
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