たんぽぽ舎です。【TMM:No1820】
 2013年4月30日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 転送歓迎
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 ★1.放射能から子供たちを守る正しい健康調査管理-早急に福島の
 子ども全員の調査を!
 子どものがんの進行は早い。今は小さな結節(しこり)でも
 いつ悪性になるかわからない。 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
 ★2.福島原発告訴団 事故責任者たちに刑事責任を!
 起訴を求める署名10万筆超、福島の現状と方向
 武藤類子(福島原発告訴団々長)
 ★3.島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会を
 5月4日(土)と26日(日)に開きます
 テント日誌 特別版(4月27日)その2
 ★4.新聞・雑誌より
 ◆首長「脱原発」広がる 会議16人  増86人
 「世論低下懸念」 設立1年      (4月29日東京新聞より抜粋)
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 ┗■1.放射能から子供たちを守る正しい健康調査管理-早急に福島の
 |  子ども全員の調査を!
 |  子どものがんの進行は早い、今は小さな結節(しこり)でも
 |  いつ悪性になるかわからない。
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に福島県立医科大学が嫌
 がらせの抗議文を送付したと聞きました。
 福島県立医大の県民健康調査管理には多くの批判が寄せらていますが、デイズ
 ジャパンの広河隆一さんも強く批判しています。
 私は、福島の子供の保養に取り組んでいる広河隆一さんの講演を4月26日に聞
 きました。
 久米島の球美の里では保養の期間に子供の甲状腺検査もしているそうです。
 治療をするのは違法ですが、検査はしてもよいそうです。
 福島の検査では結果のエコー写真を家族に見せませんが、久米島ではエコー写
 真を家族に渡しているそうです。
 一般の病院では写真も長期間保管しないし、カルテも2年たつと廃棄するそう
 です。
 それでは、将来子どもが癌になった場合過去のデータがないから保障を受けられ
 ません。
 福島医大が言っているのとは逆に、子供のがんの進行は早いから、今は小さな
 結節(しこり)でもいつ悪性になるかわかりません。
 福島医大がやっているようなスローな甲状腺検査ではなくて、早急にこども全
 員の検査をして早急に手当しないとチェルノブイリ以上のがん患者が出るおそれ
 があります。
 ○ 甲状腺がんはヨウ素だけでなく、セシウムによっても引き起こされます。
 ぐずぐずしているとがんが甲状腺から他の部位に転移するそうです。
 こうしたことを踏まえてまともに子供の健康管理をしようとする医者は本当に少
 ないそうです。日本中捜し歩いてやっと5人見つけたと言っています。久米島で
 は島根大学の教授に検査してもらっているようです。
 福島県立医大の締め付けに抗して、全国の医者には勇気をだして一歩ふみだし
 てほしいと言っています。
 広河さんたちのベラルーシの「希望21」の保養では97%以上の子供に効果が
 あったそうです。クラスごと移動がベストですが、福島県はこれを執拗に拒んで
 いるそうです。
 クラスごと移動するとその場所が危険な場所であると行政がみとめたことにな
 るからだそうです。
 ベラルーシやウクライナではクラスごとの保養をやったそうです。
 治療はずっと禁止されてましたが、のちには保養所(サナトリウム)での治療
 もできるようになったようです。
 広河さんたちは北海道がんセンター前院長の西尾正道医師と協力して、福島と
 関東で正しい甲状腺検査管理を始めました。
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 ┗■2.福島原発告訴団 事故責任者たちに刑事責任を!
 |  起訴を求める署名10万筆超、福島の現状と方向
 └──── 武藤  類子(福島原発告訴団々長)
○ 原発事故を起こし、被害を拡大した責任者たちの刑事裁判を求める福島原発
 告訴団が結成され、1年が過ぎた。福島地方検察庁への告訴人は、福島県民と全
 国合わせて14716人となり、「厳正捜査と起訴を求める」署名  は、10万筆を越え
 ている。「2013年度内には、結論を出したい」との報道が相次いだため、3月25
 ~29日には、福島地検前で強制捜査・起訴を求める激励行動も行われたが、未だ
 福島地検の動きはない。
 告訴団長の武藤類子さんに、刑事告訴に踏み切らざるを得なかった理由や、福
 島の現状について聞いた。 (文責・編集部)
○編集部…福島地検の動きは?
 武藤…福島地検は、3月末を目処に結論を出すとの報道があったのですが、未だ
 起訴の動きはありません。2月22日には、全国から700人が集まって東京地検
 包囲行動を行いました。「地検は強制捜査せよ!」「東電を起訴せよ!」が私た
 ちの要求です。
 強制捜査が行われないと、証拠が隠滅される恐れがあります。福島第一原発吉
 田昌郎所長の事故調査委員会での証言は、証拠として押収されたようですが、事
 故に至った原因や経緯については、膨大な証拠があり、東京電力が保管している
 はずです。それらをしっかり検証し、刑事責任を問わねばなりません。保管され
 ている証拠を、強制捜査によって保全すべきです。
○編…武藤さんは、刑事告訴の理由に、「原発事故の途方もない理不尽さ」を挙
 げています。何を指していますか?
 武藤…事故によって突然放射能が降り注ぎ、普通の市民生活が根こそぎ破壊され
 ました。今も数十万人の人々が先の見えない過酷な生活を強いられています。ま
 ず、津波対策など原発の安全管理が本当になされていたのか?という疑問があり
 ます。また、SPEEDI(スピーディ)の情報が隠され、避難の時機を逸し不
 必要な被曝を強いられた人もいます。避難区域の指定にしても、人々の安全が優
 先されることなく設定され、住民間に分断も持ち込まれました。
 それに対して、事故に責任があるはずの加害者が、責任を問われることなく、
 取ろうともしていない、という理不尽さです。
深刻な住民の分断
○編…福島では、諦め感も出ていると聞きますが…。
 武藤…福島県は、「2020年までに県民全員帰還」の方針を掲げて、「除染して復
 興」の路線を突き進んでいます。これが、事故の実態を封じ込める強い圧力とな
 っています。こうした大きな流れに抗っていくこと自体が、被害者には大きなス
 トレスです。
 人情として復興を願う気持ちは共通ですが、復興に取り組む人と、放射能の危
 険性を危惧する人たちの間に、大きな分断が生まれています。地域で一緒に暮ら
 してきた人たちの間で生まれた分断によって、率直にものが言い辛い状況があり
 ます。
 本当はみんな不安を抱えています。先日も事故原発で停電し、使用済み燃料プ
 ールの冷却が止まりました。さらに貯水槽の汚染水が溢れたという報道もありま
 した。4号機プールの燃料棒を取り出す作業も、これからです。子どもの甲状腺
 検査の結果も公表され、不安が現実化しています。心配・不安・怒りを内包しな
 がらも、複雑な人間関係や状況があって、怒りを率直に表に出せないのです。
 疲れて諦めている人もいるでしょうが、一方で損害賠償裁判もたくさん起こっ
 ています。浪江町は、町として損害賠償裁判を提起しました。「我慢も限界だ」
 と行動する人も増えています。
○編…現地メディアの報道は?
 武藤…告訴団を結成した昨年3月頃は、無視されがちでしたが、全国紙に取り上
 げられた頃から、地元紙も取材に来るようになりました。記者はさまざまな立場
 や視点をもっていますが、社としては、県の「復興路線」に沿った報道姿勢が多
 いでしょうね。
 編…今後の行動は?
 武藤…4月27日、郡山市で告訴団の総会を行います。結成1年を過ぎ、今後の行
 動計画を立てます。福島地検と東京地検は合同で捜査をし、勝俣前会長や清水元
 社長らの事情聴取も行ったようです。こうした動きを見ながら、証拠資料となる
 ものを集めて地検に提出したり、地検への働きかけをしていくつもりです。
 笹子トンネルの天井崩落事故では、事故の翌日に特別捜査本部が設置され、事
 故の原因と責任の追及が始まりました。原発事故があまりにも巨大であるから責
 任が特定できない、という理屈は間違っています。巨大な事故であればあるほど、
 徹底した責任追及が必要です。
(注)大阪で発行されている「人民新聞」の4月15日号より「了解」を得て掲載。
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 ┗■3.島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会を
 |  5月4日(土)と26日(日)に開きます
 |  テント日誌 特別版(4月27日) その2
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テント企画のご案内です
 第2テント主催のDVD上映とお話し会「CINEMA  DE  TENT(しねまでてんと)」
 のご案内をさせていただきます。今回上映するのは、今年2月に東京で初公開さ
 れたばかりの島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」です。
 島田さんは長年にわたり青森県六ケ所村の反核燃運動を見つめ続けたフォトジ
 ャーナリストですが、今回が初めての映像作品となります。
 島田さんの目に、福島原発事故はどう映ったのでしょうか?
 未来に残したいメッセージとは何でしょうか?
◆第5回CINEMA  DE  TENT (=しねまでてんと)
 「福島 六ヶ所 未来への伝言」━DVD上映とお話会━
 2013年/日本/105分 島田恵監督作品【製作・配給】六ヶ所みらい映画プロジェ
 クト
(作品解説)
 20年間六ヶ所を撮り続けたフォトジャーナリスト島田恵による初のドキュメンタ
 リー映画。未曾有の原発事故が起きた福島、核燃料サイクル事業が進む六ヶ所村、
 原子力施設を抱える地域で暮らす人々の生活と苦悩を通し、放射能という「負の
 遺産」をこれ以上増やし続けることの責任を問う。
日時:第1回 2013年5月4日(土)16:00~ トーク:当日のお楽しみ
 第2回 2013年5月26日(日)16:00~ トーク:島田恵監督
 場所:経産省前テントひろば・第2テント
 定員:30人  入場料:無料
 ※両日とも14:30より第2テント前で整理券を配布します(事前予約不可)。
 主催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに
 http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
 問い合わせ:minoguchi84@yahoo.co.jp 簑口(みのぐち)
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 ┗■4.新聞・雑誌より
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◆首長「脱原発」広がる 会議16人増86人
 「世論低下懸念」 設立1年
全国の市区町村長や元職の有志でつくる「脱原発をめざす首長会議」は28日、
 設立1周年を迎えた。会員数は16人増加し、この1カ月だけで現職5人が新加入
 した。東京電力福島第一原発事故から2年が経過し、安倍晋三首相が原発再稼働
 を明言するなど、脱原発をめざす動きが正念場を迎える中、危機感を背景に首長
 の輪は広がりつつある。
 「原発事故から時間がたち、脱原発の世論が少し低下している時期なので、もう
 1度この問題をクローズアップさせたかった」28日午後、茨城県東海村で開かれ
 た首長会議総会後の記者会見。同県常総市の高杉徹市長は6日前に加入した理由
 を語った。今月1日に名を連ねた岐阜県北方町の室戸英夫町長も「政権が変わり、
 (国の原発政策の)雲行きが怪しい方向に流れる状況で、脱原発の世論づくりの応
 援ができたら」と抱負を述べた。
 会議は1年前、35都道府県の首長や元首長計70人で発足。これまでエネルギー
 基本計画作成をめぐり政府に「原発ゼロ」を要求したり、勉強会を開いたりして
 きた。
 この間、会員数はじわじわと増加。今月には2人のほか、東京都多摩市の阿部
 裕行市長、滋賀県米原市の平尾道雄市長ら3人が入り、38都道府県、86人に達し
 た。(中略)
 地元東海村の村上達也村長は「原発事故の経験に照らし、地震列島日本から原
 発をなくしていきたい」とあいさつ。会合では、安倍首相に対し、被災者の生活
 再建や原発新設をしないことなど8項目の要求を決議した。
 (4月29日東京新聞より抜粋)
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 【編集部より】
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