たんぽぽ舎です。【TMM:No1860】
2013年6月7日(金)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「0602反原発☆国会大包囲」に参加して (その3)
原発現地からの訴え-浜岡原発、志賀原発、福井県の原発群、上関原発、
伊方原発、川内原発- 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.福島県広野町・楢葉町・富岡町の現状と住民の置かれた状況
「東洋経済オンライン」で岡田広行記者が鋭く報告
★3.新聞・雑誌より2つ
◆生き抜け 希望の牧場 浪江の被ばく牛 原発事故の証し
運営は寄付頼み 350頭見捨てられない (6月7日東京新聞より抜粋)
◆環境省が東電提訴検討 未払い除染費165億円求め
(6月2日茨城新聞より抜粋)
★4.テント日誌 特別版 正清太一代表の陳述書から
国が起こした訴訟に対して、私は強い憤りを覚えています
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※6/12槌田ゼミ エントロピー入門第5回にご参加を
第4章「だれが責任を取るのか、公害と廃棄物」
日 時:6月12日(水)19:00開会
講 師:槌田 敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
★この講座は、参加費の割引特典があります。受付でお渡ししたカードを
お持ち下さい。
★講座の内容をブログで紹介しています http://t2zemi2013.wordpress.com/
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┗■1.「0602反原発☆国会大包囲」に参加して (その3)
| 原発現地からの訴え-浜岡原発、志賀原発、福井県の原発群、上関原発、
| 伊方原発、川内原発-
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
9.鈴木卓馬さん(浜岡)浜岡原発を考える静岡ネットワークの報告。浜岡原発
は世界一危険な原発と言われている。震源の真上にある。現在、浜岡原発は5基
のうち、裁判では負けたが2基は廃炉に追い込めた。6月16日の選挙で現職を勝
たせ、残り3基を必ず廃炉にしていく。
10.藤岡彰弘さん(志賀)命のネットワーク運営委員会の報告。志賀原発は能
登原発だったが、能登だと観光のイメージが悪くなるので名前を変えた。北陸電
力は日本原電に多く出資し、関西電力にも出資している。原発を止めたら北陸電
力は倒産してしまうと言うが、倒産すれば良いのだ。しか(志賀)原発は廃炉・
しか・ない!世界の原発は廃炉・しか・ない!
11.中嶋多恵子さん(福井)さよなら原発福井ネットワークの報告。福井には
もんじゅを含む14基もの原発がある、世界で最も過密な場所でしかも多くの活断
層があります。もんじゅは既に一兆円以上を使い、稼働していなくても1日5000
万円は費やされます。昨年から県庁前で10人から20人が集まって、金曜行動をし
ています。国会前のエネルギーを福井に持って帰ります。
12.木村力さん(上関)上関原発を建てさせない祝島島民の会の報告。31年間、
上関原発建設に反対して、1162回を迎えた。船や全国から集まった200人で工事
を阻止して、20日間闘った。その時フクシマの事故が起こった。しかし中国電力
は変わっておらず、一週間工事が遅れただけで、4800万円支払えと言ってきた。
さすがに裁判長も訴えを取り下げろと言っている。
13.岡本直也さん(上関)虹のカヤック隊の報告。4年前から祝島で一緒に行
動している先輩がこのスラップ裁判で訴えられている。国の許可もなく工事をし
て、コンクリートを落とすのを、カヤックを出して止めようとしていた。その時
にフクシマの事故が起こったので、工事が止まった。皆の関心があると、裁判も
原発も自由にできない。
14.斉間淳子さん(伊方)八幡浜・原発から子供を守る女の会の報告。原発か
ら10キロのところに住んでいます。フクシマは人災です。想定外ではありません。
伊方の裁判で指摘した通りになりました。原発現地はどこも人口の少ないところ
にあります。電気を一番使う国会に原発を作ればよい。国が子供たちの未来を潰
しました。貧しくても安全な場所を子供に残したい。国も県も信用できない。皆
で頑張るしかありません。
15.大野恭子さん(伊方)原発さよなら四国ネットワークの報告。今、地震の
活動期にあり、南海トラフも心配。伊方に何かあれば、瀬戸内海に(放射性物質
が)溜まって流れていかない。
16.鳥原良子さん(川内)川内原発反対協会長の報告。1973年、川内原発建設
に反対してグループができた。1号基、2号基ができる時は2000人規模の市外か
らの応援があったが、議会が認めて1984年、1985年にできてしまった。3号基が
できないように反対していきたい。3号基の申し入れがあった時、2009年、2010
年に集中的に反対運動をした。陳情、公開ヒヤリング、市民投票条例への訴えな
どをしたが、2010年、知事は「日本の国にチェルノブイリのような大きな事故は
ない」と建設に同意。しかし2011年3月11日のフクシマの事故が起こった。また
運動が元気を取り戻した。
17.岩井哲さん(川内)鹿児島反原発連合代表の報告。大間、伊方、泊、大飯
がコールによく出るが、今日から川内も加えてください。皆さんの熱意を鹿児島
に持ち帰ります。今日、鹿児島でも3回から3回半、人間の鎖による県庁包囲が
行われ、2100人がつながりました。
18.黒木麻衣さん他(伊方原発をとめまっしょい☆若者連合)愛媛県には福島
から100人位の人が避難してきている。60%の住民が再稼働に反対している。現地
ではなかなか声が上げづらいので、皆さん(声を上げるよう)お願いします。
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┗■2.福島県広野町・楢葉町・富岡町の現状と住民の置かれた状況
| 「東洋経済オンライン」で岡田広行記者が鋭く報告
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東洋経済オンラインにおいて、広野町、楢葉町などの現状と住民の置かれた状
況が、岡田記者の記事にて紹介されています。
住民の居なくなった富岡町で、すばらしい夜ノ森公園の桜は、現在見ることが
出来る人はほとんどない。津波や地震で破損した家々は手つかずのままで、「市
内全域で5年は帰ることができない」との遠藤町長の言葉とともに避難指示解除
と同時に「帰還困難区域」になった町の過酷さを物語る。
町内には早期に帰還できると見込まれる「避難指示解除準備区域」もわずかな
がら有る。しかし現在の空間線量は3.4マイクロシーベルト/時に達しており、
除染をすすめて年間20ミリシーベルトを仮に下回ったとしても、それはわずかな
程度であろう。(3.4では年間で約30ミリになる)他の地域が帰還困難地域の
ままでは、仮に一部が下がったとは行っても、そこに町民に住めというほうが無
茶だ。
とすると、この除染は一体何だということになる。
岡田記者の福島20キロ圏内の現実は、報道されなくなってきた被災地の現状を
冷静に見つめている。是非読んで下さい。 山崎久隆(たんぽぽ舎)
『あのJヴィレッジは?福島原発20キロ圏内のいま 一部立ち入り緩和も,
広野・楢葉・富岡町の苦難続く 岡田広行 :東洋経済 記者 2013年06月02日』
http://toyokeizai.net/articles/-/14120
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┗■3.新聞・雑誌より2つ
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◆生き抜け 希望の牧場 浪江の被ばく牛 原発事故の証し
運営は寄付頼み 350頭見捨てられない
東京電力福島第一原発20キロ圏で、被ばくした牛の世話を続けてきた福島県浪
江町の「希望の牧場・ふくしま」が、今後どうしていけばいいのかを思いあぐね
ている。被ばくした牛に、家畜としての価値はない。牛を世話する人間も被ばく
する。そこに意味はあるのか。悩みながらも、牛をどう生かすかの模索が続く。
福島第一まで14キロ。希望の牧場からは、原発の排気筒や作業中のクレーンが
見える。事故発生当時、ここにいた吉沢正巳代表(59)は、3号機の水素爆発のご
う音を聞いた。自衛隊ヘリによる海水投下も目撃した。
いまだ牧場の放射線量は毎時3マイクロシーベルト前後ある。仮に24時間ずっ
と外にいれば、1年間で一般の人が許される被ばく線量のおよそ26年分を浴びる
計算になる。
現在、牧場の牛は350頭余り。(中略)
原発事故で放射性物質に汚染された牛は、売り物にはならない。(中略)
少し、光も見えてきた。福島の被ばくした牛や牧場の現状を訴え続けてきたこ
とで、一般の人のほか、除染や動植物の調査研究をしたいと大学関係者らが訪れ
るようになった。吉沢さんは語る。
「牛は原発事故の生きた証し。生かし続け、原発の問題を語り継ぎたい。牧場
や町の現状を伝え、原発事故が起きるとどうなるかを訴えていきたい。生き続け
てきた牛が、いつか町の再生の希望となってくれれば」
(6月7日東京新聞より抜粋)
◆環境省が東電提訴検討 未払い除染費165億円求め
福島第一原発事故に伴う除染をめぐり、東京電力が負担するべき費用のうち約
165億円の支払いに応じる姿勢を見せていないことから、環境省が支払いを求め
て提訴を検討していることが1日、分かった。既に法務省と詰めの協議に入って
おり、方針が固まれば提訴する。
未払いとなっているのは、環境省が放射性物質汚染対処特別措置法に基づいて
請求した原発周辺の国直轄除染費や自治体が実施した除染への補助金など。
特措法に基づく除染費用は国がいったん支出した後、東電に請求する仕組みに
なっている。ただ将来にわたる除染規模や総額が明確になっておらず、東電とし
ては膨大な費用を負担し続けるのが困難として、一部の支払いに応じないことで
負担枠組みの再考を政府に促したいとの思惑があるようだ。(中略)
特措法に基づく除染費用は2013年度までに約1兆3000億円が計上されている。
(後略) (6月2日茨城新聞より抜粋)
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┗■4.テント日誌 特別版 正清太一代表の陳述書から
| 国が起こした訴訟に対して、私は強い憤りを覚えています
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5月23日の口頭弁論についての記録は傍聴記などあります。淵上代表の陳述
については経産省前テントひろばのブログで公表されています。これはもうひと
りの代表である正清太一さんの陳述書です。(M/O)
正清太一代表の陳述書
1 国が起こした訴訟に対して、私は強い憤りを覚えています。
経産省は、国策として「原子力発電」を進めてきた張本人です。彼らはこれま
で、重要な情報は隠したまま、原子力は安全でグリーンなエネルギーだと偽って
国民をだましてきました。地震が起こっても原発は大丈夫だと言い続けてきまし
た。そうして気が付いたら54基に及ぶ原子力発電所が、多額の国費をつぎ込んで
建設されていました。
そして、一昨年3月11日、東日本大震災によって福島第一原発が史上最大の暴
発事故を起こし、大量の放射能物質が大気中に放出されました。そのたまに多く
の人々が帰るべき家や土地を失い、生活を破壊されました。そして現在もなお、
放出された放射能は人々に健康や身体を蝕み続けています。これが自然災害など
ではなく、人災であることは明らかです。
2 私自身は8回、福島の各地に赴き、被害者の実害、思いをつぶさに見てきて
おります。みんな原発事故による放射能漏れに対する不安と焦燥を覚えながら避
難所での暮らしを余儀なくされていました。そして、政府、行政が何一つ被災者
の期待する救済策を行っていないこと、被災者たちが政府、行政に対する不信と
憤りを強く持っていることも判ってきました。
そして、一昨年の9月11日の夕刻、仲間たちと一緒に私はテントを立ちあげま
した。それは、福島で私が見てきたこと、そして感じてきたことを出来るだけ多
くに人に伝えたいという思いがあったからです。
3 テントは「原発の再稼働をやめろ」「福島をはじめとする子供たちのいのち
と健康を守る政策の実施」を要求してきました。このことは福島をはじめとする、
国民多数の要求でもあります。昨年3月からは毎週金曜日の夕刻から「原発やめ
ろ」という何万もの人々が首相官邸をはじめ、各省庁におしかけるようになって
きております。今,止めなければならないのは原子力発電なのです。今問われる
べきは国民のいのちと健康を守るのか、一部大企業の利益を守るのかという問題
です。国民の世論を無視して、原発の輸出や再稼働を強行しようとする政府の姿
勢は必ず国民から見放されるでしょう。
4 今日まで、全国から多くの人々がテントを訪れ、人々に知られるようになり
ました。「原子力発電」の今後のあり方について誰でも自由に参加して議論する
このテントは、憲法に保障された国民の意見の表現の一形態として認められるべ
きと考えています。
このことを政府、行政は正面から受け止めようとせず、逆に強制排除に向けて
訴訟を起こしてきました。しかし、既に事故から2年以上経た今日に至るまで。
政府。経産省が一体何をしてきたと言うのでしようか。誤りを認める事も、事故
の責任をとることもなく、被災地と被災者を放置し続けてきただけではないです
か。
自分の責任さえ取ろうとしない政府や経産省が、テントの立ち退きを要求して
訴訟をおこすなど、職権の乱用であるとしかいいようがありません。
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