「米軍兵士が東電に94億円賠償請求」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1713】
2013年1月8日(火)地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします

                           転送歓迎
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★1.米軍兵士が東電に94億円賠償請求
   放射能放出→情報隠ペイ→ヒバク・病気になったので損害請求と
   今後の医療支援のために       山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.<テント日誌1/6(日) 経産前省テント広場―483日目>
   第二テントで開かれたシネマでテントはにぎわっていた。
        (sirotama)、(K.M)
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※1月11日(金)首相官邸前抗議行動へ参加しよう
 2013年最初の官邸前抗議行動・11日(金)18時~20時
 いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ。 真下に活断層あり
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

○たんぽぽ舎は、いつものように13:00~16:00たんぽぽ舎で、ビラ折りやプラカ
ードづくりの作業、16:00出発、17:00経産省前テントひろば到着、みんなと合流
し、17:20に1班~5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。
20:00終了時にビラを配布し20:30に経産省前テントひろばに戻り、約10分の終了
集会(1班~5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。

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┗■1.米軍兵士が東電に94億円賠償請求
 |  放射能放出→情報隠ペイ→ヒバク・病気になったので損害請求と
 |  今後の医療支援のために
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 日本での報道も出始めていますが、米軍兵士が東電を訴えました。
 昨年12月21日(米国西海岸標準時)のことです。

 米空母ロナルド・レーガンの乗員とその家族、14ヶ月のベイビーが東電を訴え
ました。米軍が行ったトモダチ作戦(operation tomodachi)のさなか、東電が
炉心溶融を起こし大量の放射能を放出をしていたにもかかわらず、情報を隠ぺい
し人道支援の米軍兵士を危険にさらしたのみならず放射性物質の曝露により病気
になったため、損害を賠償するとともに今後の医療支援のために基金を設立する
よう求めています。

U~Tサンディエゴの訳文です
http://www.utsandiego.com/news/2012/dec/28/sailors-sue-japanese-company-over-fukushima-radiat/

 海軍兵士たちは福島放射能について日本の会社を訴える

 カリフォルニア州サンディエゴ発

 福島原発震災時に、ロナルド・レーガンに乗務していて日本沖に派遣された海
軍兵士のうち8名が、放射性物質により傷つけられたと主張して発電所を所有す
る会社を訴えました。
 訴状は先週サンディエゴ連邦裁判所に提出されているが、それによれば2011年
3月11日の災害時及びそれ以後にどのくらいの放射性物質が放出されたかを隠ぺ
いしたと東電を非難している。
 米国政府は、知らず知らずのうちに結果として危険な放射線レベルに達してい
た海域にロナルド・レーガンを派遣していたと、ポールCガーナー弁護士は訴状
で訴えている。
 壊滅的な地震と津波により数千人(原文のまま)が死亡した地域で、米国の人
道的活動を支援した。津波により破壊された後に福島原発は原子炉冷却ポンプの
電源が失われ炉心溶融と放射能の放出を引き起こした。
 米国は本州沿岸地域の支援活動のためにレーガンに加えて、サンディエゴを母
港とする駆逐艦プレブル(*)と巡洋艦チャンセラーズ(原文のまま、実際に派
遣されたのはCG-62チャンセラーズビル*)を派遣した。
 訴えたのは派遣から7ヶ月後に生まれた赤ん坊と母親を含む海軍兵士8人。
東京電力に対し一人あたり総額4000万ドル(賠償額は1000万ドルで、プラス3000
万ドルの懲罰的損害賠償を含む)。また、9人全てに対して将来の医療を保障す
るための基金として合計1億ドルを合わせて要求している。
 8人の乗員の内6人はレーガンの飛行甲板上で勤務し、もう一人は艦の除染の
専門家として作業にあたり、さらに一人は航空機の発着と保守点検業務を行うた
めに甲板上で勤務していた。
 訴状では「大きな物理的苦痛と精神的な苦痛」を受けたとして、物質の排出の
ためのキレート治療、骨髄移植などの治療を必要とし、命を縮める結果となった
としている。これは過失、詐欺、欺瞞的な事業慣習の東電、そして他の法令違反
であると非難している。
 具体的症状は「絶え間ない偏頭痛」「集中力の欠如」「体重減少」「消化器系
統の潰瘍や直腸からの出血」などがあるとガーナーは言った。
 東京電力ワシントン事務所はコメントの要求に対しては金曜日午後には応答し
なかった。
 海軍によると災害から2日経った後に、大気中に低レベルの放射能汚染物質を
検出したことで、福島原発の近くを地震救援ミッションで飛行した17名の航空機
乗務員をレーガンから移動させた。
 「低レベルの放射能は石鹸と水で洗浄することにより簡単に影響を受けた乗務
員から除去することができた。」米太平洋艦隊は、この事件に関するステートメ
ントを発表している。「彼らはその後の調査で、それ以上の汚染は検出されなか
った」
 ステートメントでは「人員がさらされた放射線の最大潜在的放射線量は「自然
の線源(例えば岩、土と太陽)からの背景放射の、およそ1ヵ月曝露したことで
受ける放射線被曝より少ない」と記載されていた。
 金曜日の午後や夕方に海軍に電話をしても応答は無かった。
 ガーナーは、米国政府が、その海域に入っても安全であったということを東電
と日本政府からの情報に依存していると主張する。そして海軍は、損害賠償請求
に対する責任を彼らに負わせようとしているからだと。

<訳注>
プレブル (USS Preble, DDG-88) は、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦。アーレイ
・バーク級ミサイル駆逐艦の38番艦。艦名はエドワード・プレブル代将に因む。
その名を持つ艦としては6隻目。米空母随伴艦として日本にもこれまでに来たこ
とがある。ヘリコプターSH60シーホーク2機搭載のミサイル駆逐艦。

チャンセラーズビル (USS Chancellorsville, CG-62) は、アメリカ海軍のミサ
イル巡洋艦。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の16番艦。艦名は南北戦争におけ
るチャンセラーズヴィルの戦いに因む。南北戦争で南部連邦軍が勝利を収めた戦
いに因んで命名された数少ない艦である。ヨコスカを事実上の母港とするシャイ
ロー及び、日本にも来るカウペンスと同型艦のミサイル巡洋艦で、空母打撃部隊
の直掩艦として建造された。

※トモダチ作戦の米兵 東電に94億円賠償請求  【ロサンゼルス共同】

 東日本大震災後、三陸沖に派遣された米原子力空母ロナルド・レーガンの乗員
8人が27日までに、東京電力福島第一原発事故の影響が正確に伝えられなかった
ため、被ばくして健康被害を受けたなどとして、同社を相手に損害賠償を求める
訴えを米連邦地裁に起こした。請求額は計約94億円に上る。米メディアが伝えた。
 東京電力は「訴状が届いておらず、コメントは控えたい」としている。
  (2012.12.28毎日新聞より)

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┗■2.<テント日誌1/6(日) 経産前省テント広場―483日目>
 |  第二テントで開かれたシネマでテントはにぎわっていた。
 └──── (sirotama)、(K.M)

 1月6日(日)、第2テント「原発いらない女たちのテントひろば~福島とと
もに」主催で、DVD上映&トーク会が行われました。
第2回「しねま で てんと(CINEMA DE TENT)」、上映されたのは「グリーナム
の女たち」(1983年/イギリス/60分(日本語版1986年制作)ビーバン・ギドロン
監督作品)。
 1982年12月12日の3万人以上の人間の鎖で米軍基地を囲み、基地の前でキャン
プを張り、「非暴力直接行動」で戦った女性たちを追ったドキュメンタリー映画
です。腕を組み、座り込み、ごぼう抜きされながらも、歌を歌い、有刺鉄線の金
網をよじ登り、基地に入り込む女性たちの強さ、したたかさ、しなやかさ。
 映画は半年間の活動を追ったものですが、その後18年間キャンプは続き、つ
いには米軍基地撤退に追い込んだそうです。
 2011年9月11日の経済産業省包囲行動の日から続くテントひろば行動に
重ね合わせて観た人も多いのではないでしょうか。

 上映後、映画の日本語版制作に関わった近藤和子さん、原発いらない福島の女
たちの黒田節子さんをゲストにトーク会。第1回しねまでてんとで上映された
「ブライアンと仲間たち」の早川由美子監督も参加。
参加者は21名で第2テントは満員御礼。途中、第1テントのYさんも参加。
近藤さんから、映画の背景など、貴重なお話を伺いました。
 ネットのない時代、どうやって3万人もの人が集まったのか?「チェーンレタ
ー」(日本だったら不幸の手紙?)を使ったということです。
 最初は男性もいた抗議行動だったそうですが、暴力行為やレイプなどがあった
ため男性を排除し、女性だけで非暴力で戦い切ったとのこと。
 参加者からは、「男性は自分たちの暴力性を反省しなければ核はなくならない」
「原発も同じだ」「男性だけではダメ、男社会の中で原発がこんなに出来てしま
った、原発を止められなかった」という声があがりました。
 テントひろばは非暴力の男性が建てたテント。原発いらない女たちは、男性を
排除せず連帯して戦います。が、女性がもっともっと声を上げ、立ち上がり、行
動しなければ原発はなくならない。
 早川監督は「反対運動ではなく、回復運動だ」と述べられ、これには深く首肯
しました。
 反原発運動も同じ。原発にただ反対するのではなく、原発のない日本に回復す
る運動なのです。(sirotama)

 第2テントは「CINEMA DE TENT(=しねまでてんと)」でにぎわっていたが、
第1テントでも寒い夜にもかかわらず議論が沸騰した。
・5日(土)に原発事故で全町避難する富岡町民が暮らすいわき市の泉玉露仮設
住宅で餅つき大会があり、テントからも30人近くが参加して、交流ができとて
も楽しかったそうだ。
・安倍政権の「脱原発政策」の転換に対抗する戦略について熱い議論。福島の運
動が面にまで拡がるといい、福島の住民健康管理の現状をもっと知りそれを訴え
なくては。
・丁度一週間前に門松を届けてくださった方が車で引き取りに来られた。地下鉄
駅入り口で記念写真を撮って。思わず感謝の気持ちをこめて「来年もどうぞよろ
しく」と言ってしまった。
・一昨年12月21日の野田首相によるフクイチ収束宣言が被曝労働他もろもろ
に大きく影響している。原子力規制委員会は「原子力緊急事態宣言」発動中のた
め設置法附則第7条第3項の例外規定に基づき野田佳彦総理大臣が任命したのだか
ら、「収束宣言」は無効のはずだが…。
・頻繁に差し入れしていただいているタクシー運転手O.Kさんが話の輪に入られ、
エネルギー論議。省エネも自然エネルギー開発も大切だが、広瀬隆さんが言われ
るように、電力も環境汚染と同様に小さく近い供給・使用がいいのでは、ガス・
コンバインドサイクルや天然ガスの活用、熱エネルギーの有効利用等も大事。少
なくとも、オール電化や電気自動車は遇の骨頂、と。O.Kさんはこれから毎週火
曜日に座り込みに参加される。(K.M)

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