「結局、再稼働ありき」の野田首相の政治決断と対決を!

2012年6月9日 連帯・共同ニュース第262号

■   シースルーという透け透けのブラウスもあるが、これだけ透け透けの政治的決断(?)なるものも珍しい。野田首相の大飯原発3.4号機再稼働の政治的決断である。政治決断というからには深い熟慮や苦悩があってもいいのだろうが、そこには何もうかがえない。彼の原発についても見識もその今後についての構想も一度たりとも聞いたことはない。政治的儀式としての配慮や駆け引きを僕らは十二分に知ってはいるが、彼の見識や構想は少しも見えないのである。僕らが推察していたように彼は原発再稼働→原発保持という経産省と原子力ムラの戦略(シナリオ)に依存してきただけである。官僚たちは政局という名の政治的混乱や政権の機能マヒまで見込んで、野田に原発再稼働の既成事実を作らせ、次々と停止中の原発再稼働を目論む。大飯原発3,4号機の再稼働を既成事実と化すだけでなく、これを基準とした再稼働を目論むのだ。政治生命の確かではない、それを承知の上で野田首相に既成事実作りの決断させる無責任な対応だ。(M))

■   「6月8日(金)曇のち雨 一緒にやっているUさんが、起き抜けに、県庁に行かなくちゃならなくなった、と告げた。「夕方、野田が西川の要請による全国民への記者会見をやる。県庁へ行ってきます。」彼が一度決めたら梃子でも動かぬ。16、17の大集合以前に、座り込みに入る、という。Y氏は、経産省前テントなど関東圏打合せにでている。野田がメキシコのG20サミットに出掛ける17日前に再稼働の最終決定を焦るだろうことは誰しも推測可能。まず10日の福井県原子力安全専門委員会が、班目も警告している大飯原発敷地内の活断層疑惑を払拭する調査をすると確約させ、その結果をまたず再稼働することは、犯罪的違法行為であることを明日追及しなければならない。人事にたとえれば、罪を正当な裁判ぬきに権力による死刑を宣告するテロ行為というべきだ。若狭の人々のみならず周辺の人々を支える自然、文化、歴史、生命線を危機に落としこむ、これこそ、金権派のテロなのだ。この偽りの制度によるテロを告発すべく、10日2時45分の傍聴整理券配布以前に県庁に、駆けつけて欲しい。(現地Q)

■  上記の報告通り、おおい町や福井県では町や県当局の同意に向けた動きに闘いが進められている。首都圏では「首相官邸ウォーク」(17時30分)などが組まれている。テントひろばを拠点にあらゆる方法と手段を講じた行動を!6月16日(土)~17日(日)の福井市での集会とデモに参加のバスツアーは締め切りが近づいている。テント受付(070-6473-1947)へ連絡を。