たんぽぽ舎です。【TMM:No1727】
2013年1月26日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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※1月28日(月)スペースたんぽぽ講演会
「プロメテウスの罠 第3弾-無主物の責任・他」
講演者:朝日新聞記者 前田 基行さん
開場:18:30 開演19:00 参加費:800円
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★1.線量計に細工が!-- 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に
測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 合田寅彦
★2. 女川原発が助かったのは、幸運な偶然.(小出裕章 対談 佐高信)
★3.<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
★4.新聞・雑誌より2つ
◆ 外国人労働者の出現 鎌田さとし(ルポライター)
◆ 泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く
(1月26日朝日新聞より)
★5. テント日誌の訂正です。 1月24日【TMM1725】配信分
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┗■1.線量計に細工が!-- 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に
測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
└──── 東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 合田寅彦
私たちは一昨年から石岡市内の100箇所以上の通学路、公共施設、農道、コ
ンビニなどの地表の放射線量を定期的に測ってきました。事故から2年が経とう
というのに放射能数値は下がるというよりむしろ上がっている状態です。例を挙
げると、石岡保健センター:2・545(24・5・2)、「ひまわりの館」裏
駐車場:5・495(24・8・7)、石岡第一病院側溝:1・019(24・
8・9)、自然休養村センター:7・450(24・10・16)、八郷南中学
校給食出口:1・560(24・11・22)・・・・。数値はマイクロシーベ
ルト、カッコ内は測定日です。
Aさんの線量計、Bさんの線量計、市役所から借りたC、Dの線量計をもとに
会員数人がそれぞれ手分けして測定するのですが、最近になって同じ場所を測定
していてそれぞれの線量計の数値にばらつきがあることに気づきました。いちば
ん高い数値が出るAさんの線量計以外の線量計にはおそらく基盤にカビでも付着
したのだろうと思い、B、C、Dの線量計を分解してみて驚きました。いずれも
センサーとおぼしきプレートの上に意味のないマジックの黒い線が引かれている
こと(計測にばらつきが出ることを想定してか)、それと線量計の先端の白くマ
ーキングしてある調整部分(ルーペでなければわからないが、4段階になってい
る)がいちばん低いところに合わされてあったのです。極小のドライバーで
時計周りにいちばん右に動かし、マジックの線をアルコールでふき取り、その上
で測定しなおしたところ、Aさんの線量計と同じ50パーセントほど高い数値に
なりました。これとは別に、地元の中学校で使っている線量計は、分解しても肝
心の調整部分のところが接着剤で固定して調べられないように細工が施されてい
ました。
市が購入したC、Dの線量計はもとより、Bさんが購入した線量計にもこうし
た細工が施されているとしたら、メーカーが出荷にあたってなんらかの細工をす
るよう、どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思い
ます。被災地等で今も放射能を測定している方々、ご自分の使っている線量計が
正しい数値をカウントしているかどうか一度分解して調べてみてはいかがでしょ
う。
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┗■2.女川原発が助かったのは、幸運な偶然.
└──── 小出裕章 対談 佐高信
○佐高:今回の震災で福島第一原発は史上最悪の事故を起こしました。しかし、
東北に点在する他の原発は助かっている。これを必然と考えるか、幸運な偶
然と考えるかで、ずいぶんと違ってきますね。
○ 小出:津波で大被害を受けた女川にある女川原子力発電所がどうして助かっ
たかというと、外部から電気を受ける送電線の1系統だけ残ったからです。
福島第1の場合は、送電系統が全部失われてしまったから、外部から電力を
受けられなくなった。勿論、自分では発電できません。
福島第1の場合は、非常用のデイーゼル発電機があったのだけれども、津
波でさらわれてしまった。女川も非常用のデイ-ゼル発電機は駄目になって
いました。でも、外部の送電線が1系統だけ残っていた。だから、助かった
のです。
○佐高:それは単なる幸運な偶然にすぎなかったわけですね。
○小出:幸運な偶然だと思います。女川原子力発電でももともと、あんな巨大
な地震が起きるなんていうことは想定されていなかったから、送電鉄塔も耐
震設計はされておらず、1系統を残して倒壊しました。
福島第二の場合は、非常用デイーゼル発電機がたまたま高台にあったから
助かりました。でも、それだってかなり偶然だと、私は思います。もし地震
対策としてそうしていたのであれば、第一の方だって同じように設計してい
たはずですから。(以下後略)
「原発と日本人」小出裕章・佐高信:角川学芸出版より抜粋)
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┗■3.<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
●いずれ主役の家庭用燃料電池
最後に、そのシステムについて話しましょう。その場合、家庭用と産業用に
分けて考えます。年収500万円~1000万円の家計と、年間売上が数千億円~数 兆
円の企業では、使うエネルギー量もお金もまったく違いますから、分けて考える
必要があります。
家庭用では、答えは1つです。
都市ガス(主成分は天然ガス)またはプロパンガスを燃料にして、電気を起
こし、お湯も暖房もできる家庭用燃料電池(商品名「エネファーム」)を使う
ことです。自宅で使う電気の7割はまかなえます。足りない電気は電力会社か
ら買うか、屋根に太陽光発電パネルを載せればいいのです。
燃料電池は、米国が宇宙ステーションのエネルギー源として開発した技術で
す。これを、家庭用の機器にしてしまう日本は、いい意味でとんでもない技術
の国です。2030年までに、530万台普及させようというのが、日本の計画です。
問題は価格です。現在は200万円くらいと高いのです。しかし、電力会社か
ら買う電気を大幅に減らせ、電気代を節約できるので、数年で元がとれる家庭も
あります。
先ほど言ったような理由で、今後、電気代はさらに上がる可能性もあります
ので、経済性はもっと高まります。しかも、現在、すごい勢いで売れているので、
量産効果により数年後には100万円を切り、その先は50万円以下になります。
銀行に預金しても、利息はほとんどつきません。お金に余裕がある人は貯金
代わりに、今買ってもいいでしょう。そうでない人は、2~3年待って、安くな
ってから買うのがいいでしょう。
40万円なら、現在の給湯器とほぼ同じレベルです。新たに発電までできるこ
とを考えれば、極めて割安です。
この家庭用燃料電池は、日本にしかありません。いずれ世界中で普及するで
しょう。
かつて、原発を推進するために考え出したオール電化は、一時の勢いはあり
ませんが、今でも売れています。もっと世界の趨勢を勉強してもらいたいもので
す。
地球温暖化説からCO2排出量を心配する人もいるでしょう。参考までに言いま
すが、オール電化より、燃料電池+ガスコンロのほうがCO2排出量も少ないので
す。もちろん、エネルギー効率もいいので、社会全体の省エネになります。
<次号につづく>
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★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
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┗■4.新聞・雑誌より2つ
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◆ 外国人労働者の出現 鎌田さとし(ルポライター)
石丸小四郎さんは、40年も前から、「双葉地方原発反対同盟」のメンバーで
ある。連続爆発事故のあとは、富岡町から秋田市へ避難し、いまはいわき市で不
自由な生活をされている。
原発に反対であっても賛成であっても、いったん事故が起きれば、みな同じ
運命になる。だから危険性に気づいた者が行動するしかない。
石丸さんは事故前から、被曝労働者の救済活動をつづけ、白血病で死亡した
47歳の3次下請け労働者の労災認定を勝ち取っている。いわき市に移住したのは、
70歳すぎてなお、運動を継続するためだ。
その活動の成果として、「廃炉収束作業に外国人労働者」(「はんげんぱつ
新聞」1月20日)の記事を書いている。日系ブラジル人向け新聞に、福島原発の
求人広告があらわれた。「日当3万円、1日2時間」の好条件。廃炉収束作業の
労働者供給基地になっている、広野町のJヴィレッジでは、すでにホールボディ
ーカウンター棟の行列に外国人らしい姿があらわれている、という。
廃炉作業や除染作業の労働者は、すでに不足気味だ。従事者の被曝線量がふ
えるにしたがい、ますます足りなくなる。技術研修・実習などの名目で、外国人
労働者が集められそうだ。「原発輸出」がその大義名分になりかねない。かつて
の「公害工場」輸出どころではない。
(1月22日東京新聞より)
◆ 泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く
北海道電力泊原発(北海道泊村)の敷地内の断層が活断層と判断される可能性が
出てきた。原子力委員会の新安全基準で活断層の定義が拡大されるためだ。問題
の断層は1号機原子炉建屋の近くにあり、活断層と判断されれば耐震安全性の見
直しを迫られ、再稼働は大幅に遅れるとみられる。
この断層は、1号機の原子炉建屋の西側にある「F-1断層」。長さ360メートル
で、最も近いところで建屋から25メートル。北海道電が1,2号機を建設する前の
掘削調査で見つかった。1982年に国に提出した原子炉設置許可申請書によると、
更新世中期(12万6千-78万年前)の地層がずれていると指摘。F-1断層が動いた事
によるとの分析だ。
現在の国の指針では、活断層を12-13万年以降に活動したものと定義。F-1断層
は活断層ではなかった。しかし、規制委は新安全基準で40万年前以降に拡大する。
(中略)
規制委は北海道電の調査結果を受け、F-1断層が活断層かどうかを判断する。
活断層の定義拡大をめぐり、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の原子炉建屋直下
の断層も活断層と判断される可能性が高まっている。
(1月26日朝日新聞より抜粋)
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┗■5.訂正です。1月24日【TMM1725】
| テント日誌1/23(水)経産省前テントひろば―500日目
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この中で毎週金曜日の「集団疎開裁判」の文部科学省前の集会は、現在は18
-19時過ぎです。ご注意下さい。
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