漫画「美味しんぼ」を連載する小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」については、次号からしばらく休載することが明らかにされた、とのことです。日本の言論・表現の自由が、もはや今日では、旧ソ連・東欧諸国などのスターリン主義国家並み、あるいは戦前の大日本帝国と紙一重状態に陥りつつあることを暗示しているように思えます。小学館よ、なさけないぞ!! しっかりしろ!!
●「美味しんぼ」一時休載へ 「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解 (産経新聞) – Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000582-san-soci
また、安倍晋三はいつものごとく、ホラ吹き童子を演じております。許せませんね。
●東京新聞首相「風評に国として対応」 美味しんぼ描写政治(TOKYO Web)
http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051701001481.html
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014051701001481.html
(放射線被曝が安全・安心であるかのごとき「風評」を流しているのは国であり福島県です)
そして、その結果は下記
●つなごう医療 中日メディカルサイト 福島の子 甲状腺がん50人に「疑い」は39人
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140518063919162
1.西尾正道元(独)国立病院機構北海道がんセンター院長
下記をご覧下さい。同氏の講演会チラシも併せて添付しておきました。
● 鼻血と放射能の関係:人生二毛作の田舎暮らし:So-netブログ
http://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-07
以下はメール転送です。
(既に多くのMLで転送されていますので、重複を深謝します)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
飯田哲也
【鼻血問題に関する西尾正道北海道がんセンター名誉院長の見解】
西尾先生ご本人の了解を得て、西尾先生の見解を全文を掲載いたします。飯田も原子力を学んだ大学で「ICRP洗脳」されていましたが、ICRP洗脳が抜けた今は、西尾先生の見解に納得できます。要旨は、以下のとおりです(括弧内は飯田の補足)。
・事故後は鼻血を出す子どもが多かったことは事実(だから、御用学者はその時は沈黙を守っていた)
・ICRP(の急性被ばく)の論理では説明できない(だから、ヒステリックに否定する御用学者、守旧メディアが多い)
・放射性のチリによる準内部被ばくで鼻血などの影響は十分にあり得る(報道ステーションや朝日社説は「内部被ばく」と「低線量 被ばく」を取り違えている)
・非科学的なICRP信奉者は、自分たちの都合のよい内容だけを科学的と称する発言
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
鼻血論争について 2014年5月14日 北海道がんセンター 名誉院長 西尾正道
巷では、今更になって鼻血論争が始まっている。事故後は鼻血を出す子どもが多かったので、現実には勝てないので御用学者は沈黙していたが、急性期の影響がおさまって鼻血を出す人が少なくなったことから、鼻腔を診察したこともない放射線の専門家と称する御用学者達は政府や行政も巻き込んで、放射線の影響を全否定する発言をしている。
しかし、こうしたまだ解明されていな い症状については、根源的に物事を考えられない頭脳の持ち主達には、ICRPの基準では理解できないのです。ICRPの論理からいえば、シーベルト単位の被ばくでなければ血液毒性としての血小板減少が生じないので鼻血は出ないという訳です。
しかしこの場合は、鼻血どころではなく、紫斑も出るし、消化管出血も脳出血なども起こります。しかし現実に血小板減少が無くても、事故直後は鼻血を出したことがない多くの子どもが鼻血を経験しました。伊達市の保原小学校の『保健だより』には、『1学期間に保健室で気になったことが2つあります。 1つ目は鼻血を出す子が多かったこと。・・・』と通知されています。またDAYS JAPANの広河隆一氏は、チェルノブイリでの2万5千人以上のアンケート調査で、避難民の5人に1人が鼻血を訴えたと報告しています。こうした厳然たる事実があるのです。
この鼻血については、次のように考えられます。通常は原子や分子は何らかの物質と電子対として結合し存在しています。セシウムやヨウ素も例外ではなく、呼吸で吸い込む場合は、塵などと付着して吸い込まれます。このような状態となれば放射化した微粒子のような状態となり、湿潤している粘膜に付着して放射線を出すことになります。そのため一瞬突き抜けるだけの外部被ばくとは異なり、準内部被ばく的な被ばくとなるのです。
微量な放射線量でも極限で考えると、原子 の周りの軌道電子を叩きだし電離を起こします。この範囲が広範であれば、より影響は強く出ます。被ばく線量もさることながら、被ばくした面積や体積がもろに人体影響に関与します。
事故後の状態では、放射性浮遊塵による急性影響が真っ先に出ます。放射性浮遊塵を呼吸で取り込み、鼻腔、咽頭、気管、そして口腔粘膜も含めて広範囲に被ばくすることになりますから、最も静脈が集まっている脆弱な鼻中隔の前下端部のキーゼルバッハという部位から、影響を受けやすい子どもが出血することがあっても不思議ではありません。
また咽が痛いという症状もこうした機序によるものです。この程度の刺激の場合は粘膜が発赤したりする状態にはなら ず、診察しても粘膜の色調変化は認められないが、粘膜の易刺激性が高まるため、広範な口腔・咽頭粘膜が被ばくした場合は軽度の痛みやしみる感じを自覚する訳です。
受けた刺激を無視し、採血や肉眼的な粘膜炎所見などの明らかな異常がなければ、放射線が原因ではないとして刺激の実態をブラックボックス化するICRP
の盲信者は科学者としては失格です。ICRPの健康被害物語では現実に起こっている被ばくによる全身倦怠感や体調不良などのいわゆる「ぶらぶら病」も説明できません。そのため何の研究や調査もせずに、精神的・心理的な問題として片付けようとする訳です。今後、生じると思われる多くの非がん性疾患についても否定すること でしょう。鼻血論争は、未解明なものは全て非科学的として退け、自分たちの都合のよい内容だけを科学的と称する非科学的なICRP信奉者の発言の始まりでしかないと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(以上、終わり)
2.広川隆一氏
ちきゅう座「時代をみる」5.19に掲載済みhttps://chikyuza.net/archives/44596
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前略、
みなさま
DAYS JAPAN編集部の丸井と申します。
ビッグコミックスピリッツの漫画「美味しんぼ」につきまして、福島での特に鼻血の描写が、「不安をあおる」などとして抗議を受けております。小誌編集長広河隆一は、日頃からみなさまにご支援いただいておりますように、チェルノブイリ事故後から50回を超えて現地での取材・救援活動を行っています。そして、1993年~1996年にかけて、広河とチェルノブイリ子ども基金(広河設立、前代表)は、チェルノブイリ原発事故の避難者2万5564人に対して、健康状況に関する独自のアンケートを行いました。その結果では、5人に1人が鼻血を訴えています。
今回の「美味しんぼ」の鼻血のシーンに対する広河の見解と、今年3月にインタビューをした現地ウクライナの医師の話、アンケートの内容を添付にてお送りさせていただきます。チェルノブイリの人々の、このアンケートの結果を広く拡散いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
——————————–
株式会社デイズジャパン
編集部 丸井春
T03-3322-4133/F03-3322-0353
Email:marui@daysjapan.net
——————————–
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.松井英介氏
ちきゅう座「時代をみる」5.19に掲載済みhttps://chikyuza.net/archives/44594
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion4849:140519〕