「菅直人元首相がスペースたんぽぽで講演『脱原発と選挙』」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1721】
2013年1月19日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                                    
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★1. 菅直人元首相がスペースたんぽぽで講演「脱原発と選挙」
    2月12日(火)夕方 主催は反原発自治体議員・市民連盟
★2.なぜ原発がダメなのか--ある講座の紹介<その2>
    エントロピー論と槌田敦さんのお話し 市川宏
★3.新聞・雑誌から
  ◆ 厳冬の夜も熱く声上げ 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
     歩道には凍った雪が残っていたにもかかわらず
            (1月19日 東京新聞より)
  ◆ 線量知らずに除染 被ばく量も通知なし
     現場安全管理ずさん 福島の作業員(1月18日 東京新聞より抜粋)
★4.テント日誌 1/15日  経産省前テントひろば―492日目
   まだら模様の残雪は大感の寒さを予感させているのか
   
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 ※1月20日(日)『宇都宮けんじさんをお招きして、今後の方向・討論会」
   14:00-17:00 討論会  参加費  500円
   17:15-19:00 懇親会  参加費 1,000円
 討論会 4Fスペースたんぽぽ  懇親会 5Fたんぽぽ舎
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┗■1.菅直人元首相がスペースたんぽぽで講演「脱原発と選挙」
 |  2月12日(火)夕方 主催は反原発自治体議員・市民連盟
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 2011年1月に準備会、5月に正式発表した反原発自治体議員・市民連盟は(たん
ぽぽ舎気付)は、1カ月に1回、講座を開いています。2月は民主党菅直人元首
相を講師に「脱原発と選挙」で話していただくことになりました。
みなさん、ご参加ください。
 日時 2月12日(火) 午後6:30開場 7:00開会 9:00閉会
 参加費 1,000円
 会場の広さの関係もあり、事前にメール、又はFAXでお申し込みください。
  E-mail  nonukes@tanpoposya.net
  FAX 03-3238-0797
  
 
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┗■2.なぜ原発がダメなのか--ある講座の紹介<その2>
 │ エントロピー論と槌田敦さんのお話し
 └────(埼玉県在住 市川宏)

 ところで循環のシンプルなモデルはエンジンです。エンジンは燃料という資源
を得つつ活動をつづけ、いっぽうで排気ガス(廃物)と熱(廃熱)を棄てつづけ
ます。一世紀以上前、エンジン(蒸気機関)の効率を上げるための研究が盛んで
した。しかしエンジンの効率には、どうしても越えられぬ限界がありました。そ
の原因を追求した結果、ドイツのクラウジスによって、いわば「効率を妨げる要
素」が発見され、これに「エントロピー」という名前がつけられました。それは
熱量(カロリー)を温度(絶対温度)で割った数値(Q/T)で示され、すべて物質
の活動はエントロピーの増大をもたらすとされました。(一般に「エントロピー
は増大する」として知られる熱学第二法則です。)エンジンはこの妨害要素=エ
ントロピーを外部に棄てることによって、活動をつづける
ことができます。エンジンが出す廃物・廃熱は、じつは「物とエントロピー」
「熱とエントロピー」であって、いわば「邪魔者とそれを乗せて追放する舟」で
した。「物」や「熱」が舟の役割を果たしていたのです。
 人は食物を食べ、動き、排泄します。これを上記の物理的観点から見れば、食
物という資源を得て活動し、廃物と熱という舟に乗せてエントロピーを棄ててい
ます。つまり、人もまた「エンジン」です。さらに拡大すれば、すべて循環をく
りかえすものはエンジンであり、地球上には小さなエンジン、大きなエンジンが
互いに関係しあって動いています。右の図2[地球の概念図]を見てください。
この図では、気象・生態系・生命(人間社会)という三つの層が示されています。
この三つの層の間にも循環があります。層のなかでの循環と重なって、全体とし
ての複合循環がエンジンとしての地球の本質です。
 この「総合エンジン地球」の燃料に相当するものが、地球に入力する太陽光で
す。これによって地球上の活動(諸循環)が行われます。そして「排気ガス」と
「熱」に相当するものが「宇宙への放熱」です。注意すべきは地球から宇宙へ、
エントロピーを乗せて棄てる舟は、「熱」だけだということです。
「物」はロケットでも使わないかぎり、宇宙へ放出することはできません。では
地球で発生した「廃物」は、たまっていくいくだけなのか。ここでクローズアッ
プされるのが「土」です。
 土は単なる鉱物の粒ではありません。そこには多くの微生物がふくまれ、その
働きによって動植物の死骸が分解され養分となり、これによって生態系の循環が
つづきます。この有機物の分解のさい(たとえば堆肥発酵のとき見られるように)
必ず熱が発生します。こうして動植物の死骸という「物」に乗っていたエントロ
ピーが「熱」に乗り移ります。そして熱に乗ったエントロピーが成層圏での放熱
により、地球から追放されることになります。
 
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┗■3.新聞・雑誌から
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◆ 厳冬の夜も熱く声上げ 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
    歩道には凍った雪が残っていたにもかかわらず

脱原発を求める金曜夜の抗議活動は十八日夕、東京・永田町の首相官邸前など
でおこなわれた。十四日に降った雪が残る厳寒の中、参加者は「安倍政権の原発
回帰反対」などと書かれたプラカードを持ち、「大飯(原発)を止めろ」「大間
(原発)を作るな」と声を上げた。
 「問題だらけで作成急ピッチ 新防災指針」と書かれたチラシを持った片岡洋
子さん(七〇)=東京都港区=は「絶対に原発をやめてもらいたいから」と声を
からした。
 「自民党は日本を取り戻すと言っていたが、汚染のない土地に戻せるのか」
「教育改革より、福島の子どもの保護を」といった声も。横浜市の公務員の男性
(六二)は「放射能が消えるまで何万年もかかる原発を孫の世代に残せない」と
話した。
            (1月19日 東京新聞より)

◆ 線量知らずに除染 被ばく量も通知なし
   現場安全管理ずさん 福島の作業員
   
 東京電力福島第1原発事故に伴う国直轄の除染事業で、受注した業者の1部が、
作業員らに現場の放射線量や被ばく線量をきちんと伝えていない実態が、本紙の
作業員らへの取材で分かった。除染作業は被ばくの危険を伴うため、適切な安全
管理が不可欠だが、現場の実情は、国の規則に違反しているだけでなく、作業員
の健康への影響が懸念される。
 国の規則では、業者は作業員を雇い入れる時に、放射線の人体への影響などの
講習や健康診断を受けさせるよう義務づけている。作業前には、現場の空間線量
や土に含まれる放射性セシウムなどの濃度を測り、作業員に伝える。作業員の被
ばく線量も測り、本人に速やかに知らせなければならない。
 ところが、本紙が福島県田村市や楢葉町、葛尾村で除染に当たる作業員たちに
取材すると、除染講習は受けていたものの、現場の線量などを適切に知らされて
いた人はほとんどいなかった。(中略)
 除染事業には、国から危険手当が出ているが、宿泊代や食事代といった名目で
天引きされ、作業員の賃金が大きく目減りする不透明な給与支払いの横行が判明。
新たにずさんな安全管理の実態が明らかになったことについて、所管する福島労
働局の担当者は「違反の情報があれば、規則に沿って対応する」とコメントして
いる。
           (1月18日 東京新聞より抜粋)
        
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┗■4.テント日誌 1/15日  経産省前テントひろば―492日目
     まだら模様の残雪は大感の寒さを予感させているのか

 私の地元では長く続いている世田谷ボロ市が開かれていたのだが前日の雪もま
だ残り、いつもより人も店も少なめだった。足元に気をつけながら回ってみたが
やはりいつもの活気はない。長々と行列のできる代官餅も列は短めだった。さっ
そく餅を買って帰った。ボロ市には大震災の被災地の復興店が出るのだが、いつ
もの場所は空きが目立った。被災地から来るのもこの雪では大変なのだろうと推
察した。残念だったが、出ている復興店で白河の味噌や岩手のお酒を買った。ボ
ロ市はもう一日あるのだが、明日は店が揃うといいなと思った。
 テントの方でも周辺は雪も残り何となく寒そうだった。この光景は心にも寒さ
を運んでくる。いや、そちらの方がより寒さを感じるのか。大寒まではまだ日が
あるが、大寒に入ったら一層の寒さがやってくるのか(?) テントの中も温か
くはないが、多くの人の工夫があって昨年よりはといい。政権交代があり、私た
ちの心的緊張は続いているが、私たちのなしうることは時間があればテントの足
を運ぶことしかない。幸にもテントには既に顔見知りの人、初めての人など立ち
替わりきていただいている。しぶとく持ちこたえているなあという印象だ。そん
な風に私たちは原発震災が時間の中で風化していくことに抗っているのだ。毎週
金曜日に官邸前抗議に出掛けてくる人も同じであると思う。こうした中で自己問
答を続けるのは孤独な営みだがそれが運動を実質的に支えているのだ。考え続け
るしか手のない時期があるのだしそれをやめてはならない。
 テントに泊まる時は深夜の散歩もしていたのだが、今は止めている。風邪を警
戒してのことだが、それで代わりに朝方に周辺に散布に出掛ける。やはり寒いね
と呟きながらだが、それだけに道端の小さな草花には慰められる。少年の日に野
山を歩き回りながら人知れずに咲く小さな草花に出会ったときの喜びや感動を思
い出す。何の変哲もない日常の延長線の上にテントの日常もあるのだが、このテ
ントがやがては500日になるのは驚きだ。道端の草花が寒さに耐えている中にも
春は近づいている。これに比すれば春など想像できない福島の現状には胸が痛む。
やがて「福島月間」もくる。福島のことに目を向けたい。
 朝のテントにいわき市から環境省への申し入れをする人が立ち寄られた。福島
県鮫川村で進められている高濃度放射性廃棄物焼却施設の建設が進められている。
この施設は環境省が秘密裡に焼却施設を進めているが、北茨城地方の水の源流地
でもあり、高濃度放射性物廃棄物焼却の危険は多くの人が指摘するところである。
また、この施設の説明は地域住民になされていない。地権者と周辺の三十軒ほど
に説明がされただけで影響の考えられる住民には何ら知らされていなのである。
除染作業の手抜きや出鱈目ぶりが公表されているが、溜まる一方の高濃度放射性
廃棄物の処理を環境省は焦り秘密裡に建設を進めているが、基本方針もなく小手
先だけのお役所仕事の実際が透けて見える。これは福島県をはじめ全国に作られ
ようとしている焼却施設のモデルなのであろうが、私たちは警戒をせねばならな
い。また、情報を広げて欲しい。この作業の中止を求める署名等が展開されてい
るが、目につけば協力をして欲しい。(M/O)

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