「衆院選挙結果、岩手県を見習ってほしい 脱原発4党で40%弱~岩手では、未来、社民が人気」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1698】
2012年12月19日(水) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
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★1.衆院選挙結果、岩手県を見習ってほしい
  脱原発4党で40%弱~岩手では、未来、社民が人気。(永田文夫)
★2.新聞・雑誌から
 ◇小選挙区の宿命 自民得票4割、議席8割
  投票率 戦後最低59.32パーセント  (12月17日 東京新聞 夕刊)
 ◇静岡・浜岡原発5号機の再稼働禁止求め、仮処分申し立て
  (12月12日 毎日新聞)
 ◇検察官、原発と事務所往復に恒常的にタクシー使用、
  5年間で2億円!! (12月19日 東京新聞より)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇自民党政権復活、福島の状況、私たちは何を考え、どう行動する?
 12/22【緊急!】車座ミーティング、千駄ヶ谷
★4.<テント日誌12/12(水)―経産前省テントひろば458日目>
   それでも変わらぬ師走の日々(M/O)
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あす20日(木)19時から、会場・スペースたんぽぽ
危険な原発大解剖 第7回『東通、泊原発』講師 山崎久隆さん
参加費800円 ご参加ください。
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┗■1.衆院選挙結果、岩手県を見習ってほしい
 │   脱原発4党で40%弱~岩手では、未来、社民が人気。
 └────(永田文夫)

みなさんへ
 衆議院選挙何ともはや残念でした。月曜日には例会・忘年会を持ちました。
選挙ショック覚めやらずで大荒れか、どうなることかと思っていましたが・・、
 岩手県民の政党毎投票結果は他県と違いまともではないか。今後他県に「岩
手を見習ってと働きかける」と酔ったいきおいの大言壮語で方針が定まり、場
が治まったような塩梅で後は選挙は忘れ?和気あいあいの忘年会でした。

岩手県民の投票 比例について(都道府県別ランク)
自民党 23.3%(岩手は大阪・沖縄についでワースト3位 全国平均27.6%)
未来党 22.4%(岩手はベスト1位 全国平均5.7%)
民主党 19. 0%(全国平均 16%)
維新党 10.6%(岩手はワースト1位 全国平均20.4%)
公明党  6.6%(岩手はワースト1位 全国平均11.8%)
共産党  6.4%(全国平均6.1%)
みんな党 5.9%(全国平均8.7%)
社民党  4.5%(岩手は沖縄、山形についでベスト3位 全国平均2.4%)

 岩手は全国と比べ、未来、社民が人気があることがわかります。不人気は自
民、維新、公明です。沖縄に近い傾向に伺えますが、沖縄は公明が17.5%、維
新が16.4%ありました。岩手県民はかなり特徴的な傾向があるようですね。
(どなたか分析して下さい)
 脱原発である未来・共産・みんな・社民の合計は39.2%、自民と公明の合計
は29.9%と岩手県民の選択は脱原発がはるかに勝っていました。

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┗■2.新聞・雑誌から
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◆小選挙区の宿命
 自民得票4割、議席8割  投票率 戦後最低59.32パーセント
 (12月17日 東京新聞 夕刊より)

 第46回衆院選は17日午前、開票作業が終了し、小選挙区(定数300)と比例
代表(定数180)の計480議席が確定した。自民党の小選挙区全体の得票率は
43パーセント程度だったにもかかわらず、獲得議席は237と全議席の79パーセ
ントを占めた。また、総務省は小選挙区の確定投票率は59.32パーセントだっ
たと発表。衆院選の戦後最低記録で、前回2009年(69.28パーセント)から
約10ポイント下落した。

◆静岡・浜岡原発5号機の再稼働禁止求め、仮処分申し立て
 (12月12日 毎日新聞)

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃止などを求め静岡地裁に提訴して
いる原告弁護団らが11日、同原発5号機を再稼働させないよう求める仮処分
を同地裁に申し立てた。
 申し立てたのは、同県内の弁護士や公募した21都道府県の住民ら計777
人。申立書で、内閣府による南海トラフ巨大地震の被害想定では高さ19メー
トルの津波が来るとされているのに、建設中の防波壁は18メートルしかない
と指摘。東京電力福島第1原発のような事故が起きれば「放射性物質が首都圏
まで拡散し避難民は150万人に及ぶ」としている。
 中部電は「誠に残念。安全性について理解が得られるよう努めていく」との
コメントを出した。

◆立地現地、原子力規制事務所の検査官
 原発と事務所往復に恒常的にタクシー使用、5年間で2億円!!
 (12月19日 東京新聞より)

 全国の原子力発電所など原子力施設ごとに置かれている原子力規制事務所
(旧・保安検査官事務所)が、事務所と原発の間の移動に恒常的にタクシーを
使っていたことが分かった。原発事故のような非常時には、タクシー側に利用
を拒否される可能性がある上、民間人を危険な場所に呼ぶことに倫理的な問題
もあり、危機管理の在り方が問われそうだ。(中略)
 本紙の取材を受け、規制庁は公用車を検査官が運転する場合の費用を試算。
タクシー利用に比べ「粗い計算だが2千万ほど安いことが分かった」という。
(中略)東海・大洗原子力規制事務所(茨城県)の原子力防災専門官は「普段
から使える車があれば、事故時も応用が利く。自分で運転してもなんの問題も
ない」と話しており、現場からもタクシーを疑問視する声がある。

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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆自民党政権復活、福島の状況、私たちは何を考え、どう行動する?
 12/22【緊急!】車座ミーティング

12.16選挙の結果を受けて、12月22日(土)夕方に緊急に車座ミーティングを
開くことにしました!ぜひ、集まりましょう。
 日時 2012年12月22日(土)18時開場~21時
 場所 千駄ヶ谷区民会館:1階和室1号・2号
  JR山手線 原宿駅(竹下口)より徒歩約6分地下鉄千代田線
  明治神宮前駅(2番出口)より徒歩約8分
 地図 http://www.j-theravada.net/tizu-sendagaya.html
★18時から東アクの今年の活動を振り返る上映会
★18時半から車座ミーティングを開始します
★福島「いわき駅前アクション」から高橋幸子(ひまわり)さんから現地報告
★12月14-15日に福島・郡山で行われたIAEA会議への抗議行動参加者から
 スライド報告
《呼びかけ》東電前アクション!
BLOG http://toudenmaeaction.blogspot.com/
TWIT http://twitter.com/antitepco1 MAIL antitepco@livedoor.com

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┗■4.<テント日誌12/12(水)―経産前省テントひろば458日目>
 │   それでも変わらぬ師走の日々
 └────(M/O)

 巷でもあまり選挙の騒音は聞こえずいつもの師走というべき光景がある。師
走になるとカレンダ―が登場する、友人から贈られてくるものもあって楽しい。
テントのなかにもいくつものカレンダ―が届いている。あまり考え事をしない
人のためせめてトイレくらいではというわけか、トイレに飾るカレンダ―があ
る。トイレに座りながら目にする文言が綴られている。なるほどと思う。
 昔、印刷所に出入りしていてたくさんのカレンダ―があるのに驚いたものだ。
その美しさに見とれていたこともある。でも、私ならもう少し別のものを作る
のにと思ったこともあり、なかなか満足の行くものは少ないのだとも思ったの
も事実だ。誰か私を驚かすカレンダ―を届けてくれないか(?)
 今年は寒いのだろうか(?) 一般的な気象診断は知らないが寒い。特に夜
は寒い。深夜の不寝番は寒さのきつい時期に入った。誰が探してきたのか湯た
んぽがあって寝るときは重宝である。私たちの子供のころは湯たんぽの時代だ
ったのだが、人のあまり行かないところでこのお世話になったこともある。な
るほどねと感心したものだが今年は役だつのだろう。
 テントのうちにはYさんの遺影が飾られている。誰が持ちこんだのか知らな
いが穏やかな表情である。でも、向かい合うと何を言ったらいいか戸惑いもす
る。彼のことは前回に書いたのだが、少し付け加えれば彼は結構激情的なとこ
ろもあって怒鳴り合いのようなこともした。この歳で怒鳴り合いなどすると後
に引くものだが、それはなかった。不思議なことだがそれは気持ちがよかった。
 それに彼は人に対する気遣いは細やかであった。活動家生活での苦労から身
に付けたものか、活動する人への見えないところでの配慮ができていた。
 テント設立のはじめのころKさんという女性がいた。彼女も昨年の暮れに亡
くなったのであるが彼女は従来の活動スタイルから見れば異質な存在で周りか
らは反発もあった。泊りのメンバ―が足りなかったとき彼女は率先してそれを
やってくれた。そして、朝一番で自転車でゴミを自分のアパートまで運び処置
してくれた。
 そんな彼女のことに何くれと気配りしていたのはYさんであり、彼女を影で
支えてもいた。彼女のことは彼からも相談されたこともある。今頃はあちらの
世界で再会してテントのその後のことも話しているのだろうか。
財務省の前に選挙の宣伝カーが停まり演説をはじめた。某宗教団体の車で教
祖が登場するとあって動員された信者が経産省前などにも人が集まっていた。
選挙の風景としては良く見るものだが、これが財務省前というのは見なれない
ものである。この団体の政治宣伝であるためだろうか。
 帰りにテント前を通る信者たちはテントの人たちが金で動員されていると悪
口をわめいて行くが、これは自分たちが金で動員されていることを告白してい
る(?)のだろうか。街宣車の右翼も良く似たことを言うのだが、これは彼ら
の実態の裏返された表現なのだろうと推察しえる。せめて政治的な信念や主張
で批判をすればいいのにと思うけれどなかなかそうはならない。
 前回、書き残した愛媛大学の先生の話を記す。愛媛大学では農業や漁業に携
わる科が設けられその最初の卒業生たちが就業したとのことだが、高校に自然
エネルギーへの転換の対応する科の設置構想を持っているのだという話だった。
 脱原発の運動は社会の転換を内包しており、それは原発からのエネルギ―転
換が経済社会の構造を変えていくということでもある。これは自然発生的な形
での再性エネルギ―等への投資等として現れている。原発再稼働がなければ飛
躍的に進むものであり、産業経済のイノベーションとしても内需拡大としても
進展するものだ。第二次産業経済を中心とした高度成長経済の転換が不可避な
今、これは未来の道である。
 そうした人材を育成する構想だったのだがいい話だった。見えないところで
こういうことをやっていることはこちらも元気づけられる。再稼働反対という
政治的運動の背後にはこうした社会的行為が呼び起こされているのであり、こ
れが以前の脱原発からは発展している要素であり可能性である。社会の構成の
転換に呼応することで官邸前行動のテントも政治的枠組みを超えた広がりを形
成している。ある程度は想像できることだがその動きが見えるのは嬉しい。
 逆にいえば官僚や電力会社という独占体の再稼働はこうした社会の動きを押
しつぶそうとしている。そこに彼らの既得権益が侵される恐怖があり、敵対戦
略がある。こうした直接には見えない関係で広がるところに脱原発運動の可能
性があるのだが、それを実感させてくれる話だった。

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