「被爆者の声をうけつぐ映画祭2012」のご案内

熊谷博子です。

「被爆者の声をうけつぐ映画祭2012」が、9月14日(金)~16日(日)、

明治大学のリバティホールで行われます。

http://hikakueiga.exblog.jp/

15日(土)16時半から、私が30年前に作った『幻の全原爆フィルム日本人の手へ!

悲劇の瞬間と37年目の対面』を上映します。

市民一人一人が、米国立公文書館に眠っている原爆関連フィルムを10フィートづつ

買い取り、映画をつくろうという「10フィート運動」。この中でいくつかの映画がで

きましたが、上記作品のみはテレビ用であったため、その後ほとんど上映されず

“幻”の状態になっていました。

残っていた原爆映像資料の集大成をめざし、広島・長崎の多くの被爆者の証言と、

さらに朝鮮人被爆者、原爆小頭症、二重被爆の方も出てきます。

治療してもらえるのだと信じて、米軍のカメラの前に立った被爆者たち。

その時の自分と対面し、これまでの人生を語る人々の姿に胸が痛みます。

と同時に、その言葉の一つ一つが、フクシマを経た私たちに重く響いてきます。

私自身は3・11の前に、これはテレビ番組なので規制はあるが、今後、本腰を入れ

て上映をしていかなくてはならない作品だと考えていました。

カメラの前で、初めて衣服を脱ぎ、裸をさらしてくれた被爆者もいます。

そんな人たちの思いを、今にそして未来に、つなげなくてはならないと思って

います。

ぜひ、ご覧ください。私も会場におります。