「規制委、島崎邦彦委員長代理の言動の変化(悪化)に注目を」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1736】
2013年2月4日(月)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                            転送歓迎
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★1.規制委、島崎邦彦委員長代理の言動の変化(悪化)に注目を
   活断層40万年説(持論)の後退-原子力ムラに押されて
                    柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.2月2日スペースたんぽぽ「テントを守ろう討論会」の報告
   ―より多くの人の結集が必要です。そのために知恵を出し合いましょう!
                冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.大きな声、激しい言葉ばかりが抗議ではない
   祈りにも似た声に耳を傾けてほしい
   首相官邸前抗議-2月1日(金)第41回
                小川 治(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆ヨウ素剤5キロ圏事前配布
   原子力災害対策指針 改正案まとまる
             (1月31日茨城新聞より抜粋)
  ◆五輪資金は福島へ回したら
   -主婦 池 順子(51)(福岡市早良区)
          (1月21日毎日新聞みんなの広場より)
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※2/6学習会にご参加を!
 『地球温暖化の真実』第1回「日本海を温暖化させたのは、原発温排水!」
講 師:平松健男さん(平松技術アドバイザ事務所 代表)
日 時:2月6日(水)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.規制委、島崎邦彦委員長代理の言動の変化(悪化)に注目を
 |  活断層40万年説(持論)の後退-原子力ムラに押されて
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

○ 「強力な権限をもった規制委員5人中、4人が原子力村」ははっきり批判さ
れていたが、島崎氏については、一部反原発の側からも、わからないためか(不
勉強?)「期待する」という声が出るなどの「混迷」があったが、このところの
大飯活断層での発言と規制委の活断層定義の後退の事実を見ると、島崎氏の学説
は別として、信用できる人物ではない。自らの説を貫けない人=NOと言えない人
(そこを見込まれたがゆえに権力から規制委員に選ばれたという指摘あり)とい
うことがはっきりしてきた。大飯原発については、なんと地すべり説の擁護とも
受け取れる発言をするまでに悪化した。これでは、御用学者に近い。
○ たんぽぽ舎は「反原発一筋で25年やってきた」が、その過程でいくつかの研
究会を作ってきた。1995年1月の阪神大震災(M7.3、6000人強が死亡)ででき
た地震研究会は現在で200回ちかくなっているが、ここで生越忠(地質学者)、
広瀬隆(作家)、藤田祐幸(元慶大)、菅井益郎(国学院大)氏らとの10年以上
の共同研究の場をもったことは大きい。私はこの研究会で、地震について一家言
をもてるようになったし、また島崎氏をみる眼も養えた。
○ 同時に地震、火山、津波の国でありながら、それらについての基本知識=基
礎知識の国民的普及が遅れていることも実感させられた。
地震活動期=活発期になったというのに、地震を扱う国家の役所=気象庁がM7
クラスの余震(それは阪神淡路級)が起きると警告しているのに、また国の防災
科学技術研究所の岡田義光理事長の警告「M9の東日本大地震の余震ならM8の
地震が起きうる」発言が出ているというのに、原発再稼働という、自民・公明政
府(民主党元野田首相も同じ)、それを容認する日本国民の多く…というこの国
がとても残念です。
同時に、私たちがもっともっと、努力せねばーとも思うけれど…。

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┗■2.2月2日スペースたんぽぽ「テントを守ろう討論会」の報告
 |  ―より多くの人の結集が必要です。そのために知恵を出し合いましょう!
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 前半に、3人の方から報告がありました。経産省前テント広場を代表して江田
忠雄さん、反原発活動救援弁護士の大口昭彦さん、「右からの反原発」の針谷大
輔さんでした。針谷さんを講師に招いたことに対し批判が出ていることに対し、
主催者から、針谷さんが平成23年11月16日に経済産業大臣あてにだした要望書は
テント防衛に貢献しており、権力による強制撤去の危機が迫る中でこれまでより
広範な人々の結集が必要であるからという説明がありました。

 江田さんから、500日を超えた経産省前テントの経過と撤去の危機せまる現状
分析がありました。テントの果たすべき役割を方向づけた原発いらない福島の女
たち、全国の女たち。昨年1月27日には17時までに撤去せよという経産大臣命令
に抗議し、テントを守れという人々900余人が駆けつけた。6月には大飯原発再
稼働に抗議し、バスを6台出した。テント放送によって、世界の人々に収束にほ
ど遠い原発事故の現状、被災者の悲惨な現状を訴えている。政権交代後、在特会
などのテント襲撃などが起こっており、権力によるテント撤去の危機が迫ってい
る、と分析しました。

 大口昭彦弁護士から、テント存在の法的位置、撤去の法的根拠、考えられる具
体的な撤去の理由、対抗する闘争の法的根拠が話されました。政府はテントの土
地の所有者であるという理由で、建造物侵入罪や不法占拠罪を理由に実力排除に
及ぶ可能性があります。最も危険なシナリオとしては右翼がテントを襲撃し、テ
ント住民に身体的危険が及んだとして、警察が介入し、一挙にテントを取り払う
というケースです。そのような破壊活動を許さないために多くの人々の日常の監
視が必要です。

 針谷さんは、原発は人間の生存に反したものであり、経産省前テントは脱原発
運動に不可欠なものゆえ、非常時でもありテントを撤去するなという要望書を出
しました。テントを守るには左翼がやっている運動ではなく、脱原発が中心の運
動だ、脱原発の右翼もかかわっている広範囲な運動だと主張する必要があります。
なお、4月以降は警察の新人事体制ができるので注意が必要であるといいました。

 後半は20人以上の参加者が発言し真剣で活発な質疑応答がなされました。左翼
色を消すのではなく、左翼も右翼もかかわっていると宣伝したほうがよいという
意見もありました。

 参加者は、「スペースたんぽぽ」を満員にして、全般に好評の集会でした。
 なお、帰り際に、3人の話し手の1人=大口昭彦弁護士から、「今日はいい内
容の集会だった。テントを守る今後の運動に役立つ集会だった」とおホメのこと
ばをいただきました。

☆江田忠雄さん(テント運営委員)のまとめ的発言は、次号に掲載予定。

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┗■3.大きな声、激しい言葉ばかりが抗議ではない 祈りにも似た声に
 |  耳を傾けてほしい
 |  首相官邸前抗議-2月1日(金)第41回
 └──── 小川 治(たんぽぽ舎ボランティア)

 首相官邸前抗議は官邸前交差点の国会記者会館から衆議院第二別館の東端の路
地まで約170メートルに渡って人の列が並ぶ。スピーチをする人の姿も見え、ド
ラム隊もいる国会記者会館付近はとにかく賑やか。シュプレヒコールに唱和する
人々の声も大きい。稀に一部メディアが紹介するのもこのあたりだろう。
 列の最後尾付近になるとスピーカーの声もあまり届かず、のぼり旗も少なく、
官邸前交差点あたりとは別の世界だ。盛り上がりに欠けるようにも見える。
 小さな静かな声で抗議の声を上げる人々。スピーカーの音が途切れシュプレヒ
コールが聞こえなくなると、誰となく声を上げはじめ、皆が唱和する。数十人づ
つが交互に「再稼働反対」を繰り返す。スピーカーから音がながれるまで、静か
なコーラスが続く。整然とした抗議。
 リーダーも無く主催者も付近にいないが、ここもまた抗議に集まった人々の
「ひろば」だ。誰でもいい。祈りにも似た声に耳を傾けてほしい。その姿を見て
ほしい。

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┗■4.新聞・雑誌より2つ
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◆ヨウ素剤5キロ圏事前配布
 原子力災害対策指針  改正案まとまる

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は30日、甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素
剤を原発の半径5キロ圏の家庭に事前配布するなどとした、原子力災害対策指針
の改定案をまとめた。同日から改定案への意見公募を2週間実施した上で、2月
20日に指針に反映させる。 
 指針を参考に、関係自治体は住民避難の方法を盛り込んだ地域防災計画を3月
18日までに策定する。しかし指針改定に時間がかかったこともあり、自治体の作
業は遅れがち。規制委事務局の原子力規制庁は「市町村レベルの計画策定は4月、
5月になるところも多い」として、大幅にずれ込む可能性を示した。(後略)
 (1月31日茨城新聞より抜粋)

◆五輪資金は福島へ回したら
 -主婦 池 順子(51)(福岡市早良区)

 東京都は2020年の夏季五輪招致を目指し積極的に活動しています。しかし私は
招致や施設の建設資金があるなら、原発事故で被災した福島の復興に回した方が
よいと思います。長年、福島の原発が生み出した電気が東京の生活を支えてきま
した。東京は今こそ福島に力を貸すべきです。
 猪瀬直樹知事は「スポーツの力で復興を後押しする」と招致の意義を強調しま
すが、被災した人々の生活が見えているのでしょうか。被災者に必要なのは抽象
的な言葉より、生活再建です。イスタンブールが名乗りを上げているトルコは被
災地支援に尽力したと聞いています。五輪は譲って、五輪関連の資金で被災者に
住宅を無償提供してはどうでしょうか。建設工事の作業員と資材は被災地から優
先的に採用、調達します。
 最後に五輪に充てる用地があるなら、そこに発電所を建てた方がよいと思います。
これ以上電力供給を福島に頼ってはいけません。
 (1月21日毎日新聞みんなの広場より)

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