「速報・大飯原発の不当判決!に抗議集会」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1808】
2013年4月16日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

転送歓迎
━━━━━━━
★1.速報・大飯原発の不当判決!に抗議集会
関西電力の言い分そのままのひどい判決・糾弾
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.原発の再稼働をどう止めるか-全国の交流
橘 優子(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌から4つ
◆独処分場計画 白紙に 核のゴミ「唯一の候補地」反対で
2015年までに選定基準 (4月6日毎日新聞より抜粋)
◆MOX輸送船出港へ 関電発表 数日中に仏から
(4月13日毎日新聞より抜粋)
◆核発電と呼び変えよう  中学校教員 水垣良成(59)
(4月13日毎日新聞より)
◆日本製鋼所、一時帰休 室蘭製作所 海外の原発受注減
(4月13日朝日新聞より抜粋)
★4.テント日誌4月14日(日)経産省前テントひろば-581日目
右翼の来襲と鎌田慧さんのメッセージ  (I.K)、(K.M)
★5.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告
します 脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その3)
多辺田 政弘
━━━━━━━
※4/18緊急学習会にご参加を!
『放射能汚染水のダダ漏れまたも海へ?東電の無責任、規制委員会のだらしな
さ、漁民は怒る』
日 時:4月18日(木)19:00から21:00
お 話:後藤政志さん(元原発技術者)、山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━

┏┓
┗■1.速報・大飯原発の不当判決!に抗議集会
|  関西電力の言い分そのままのひどい判決・糾弾
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

4月16日(火)午後1時45分から東京日比谷の富国生命ビル(関西電力東京支社
あり)の前は、抗議の人・数十人とノボリ旗が何本も立っていた。「大飯原発を
止めろ」のコールがひびく。午後2時15分関西の裁判所で原告敗訴の不当判決が
出た-と報告される。不当判決糾弾!市民は闘うぞのコールがひびく。判決の中
味は関西電力の言い分をほとんどそのまま認めたひどい内容のようだ。判決文を
入手次第、もう少し詳しく報告します。

┏┓
┗■2.原発の再稼働をどう止めるか-全国の交流
└──── 橘 優子(たんぽぽ舎ボランティア)

○ 昨日のメルマガで新聞記事が紹介された能登半島の中ほど、羽咋(はくい)
での交流合宿・志賀原発再稼働阻止の現地闘争に参加してきました。
北は北海道の泊原発反対の方、南は九州玄海原発に反対する宮崎に住む仲間、
たんぽぽ舎と経産省前テントひろば関係だけでも10名を超えるそうそうたる顔
ぶれの70人の参加者が全員自己紹介もするという、トンデモナイ交流集会は凄
い熱気で、やはり、皆さん時間内では収まらない状態。
しかし、会場は意外と素朴な建物で、エレベーターも無い2階の会場に、木彫
りの素敵な彫刻達と美しい友禅のアートがずらりと並んだギャラリー状態。(こ
の友禅の作家さんが脱原発行燈を会場の入り口にも展示していて、経産省前テン
トひろばにもこういう美しい作品を作って下さい、とお願いしました。)ほうじ
茶とコーヒーが用意され、休憩時間には手作りの焼き菓子や果物、階段を昇降す
る設営のご苦労を思うと、感謝の一言に尽きます。
○ 偶々お隣に座った方が福島から北陸への自主避難の方で交流できたこと、い
つも明るくにこにこしている郡山の橋本あきちゃんがスピーチしながら涙にむせ
ぶ福島の現状の厳しさ、富山市で瓦礫受け入れ反対の声を挙げたお母さんたちを
市長が理不尽にも刑事告発していることに対し、原発スラップ訴訟も全国的な課
題として再稼働阻止ネットで取り組むべきと感じ、13日早朝の関西の地震の影
響で26時間がかりで四国からようやくたどり着いた堀内みすずさんの「初日に
参加できずに残念ですが、地震の大変さを身を持って学ぶ経験をしたことは有意
義」と前向きに伊方原発再稼働阻止に奮い立つ姿勢、心打たれます。
更に、志賀原発敷地に隣接して建てられた段々畑に囲まれた団結小屋に不自由
な足を投げ出して私たちを迎えて下さった89才になるという橋さん、涙ぐみな
がら「お父さんが原発は絶対危ないからいけんというて、ずーっと頑張ってきて、
こんなに沢山来て下さって、ありがたいことです」20畳ほどもあるかと思われ
る小屋に入りきれない仲間をみまわしての渾身のスピーチ。さらに、やはり80
代という小川さん、「東京の方々ですか?え、そんなに色々なところから?」と
感激して下さって、言葉に詰まりながら、「闘って参りますっ!」って、みんな、
うるうるでした。この、素晴らしい小屋の看板をたんぽぽ舎の意見広告の会にお
寄せいただいた皆様からのカンパでリニューアルすることになっています。
○ その後は志賀の街を二人ずつ組んでビラポスティング。質素な羽咋とはうっ
て変わって志賀の街は豪華な公共施設が立ち並び、人影もまばらな街に殆ど乗客
のいないコミュニティマイクロバスが10分毎くらいに走り回っているのが印象
的でした。

┏┓
┗■3.新聞・雑誌から4つ
└────

◆独処分場計画 白紙に 核のゴミ「唯一の候補地」反対で
2015年までに選定基準

ドイツ政府は、原発から出る使用済み核燃料の高レベル放射性廃棄物を地下深
くに埋めて処分する最終処分場予定地について、国内唯一の候補地だった北部ニ
ーダーザクセン州ゴアレーベンでの建設計画を白紙に戻し、処分場を選び直す基
準を決める調査委員会を設置することを表明した。アルトマイヤー環境相は、委
員会が選定基準を明確化する時期について「2015年末まで」と述べた。
22年までの脱原発を決めたドイツでは、原発全廃後も核のゴミは残るため、処
分場の早期建設が課題となっている。ゴアレーベンでは地元住民の反対も根強く、
選定は先送りされた格好だ。(後略)(4月6日毎日新聞より抜粋)

◆MOX輸送船出港へ 関電発表 数日中に仏から

関西電力は12日、福井県高浜町の高浜原発3号機用のウラン・プルトニウム混
合酸化物(MOX)燃料を積んだ専用輸送船が2隻が近く、仏・シェルブール港を
出港して日本に向かうと発表した。関電は今年3月、MOX燃料が輸送されると
発表したが、核物質防護のため時期など詳細は明らかにしていなかった。福島第
一原発事故後、MOX燃料が輸送されるのは初めて。
輸送船は「パシフィック・ヘロン」と「パシフィック・イーグレット」。出港
日時は非公表で、「数日後」としている。(中略)
海外に生産を委託しているMOX燃料の同原発への輸送は3回目で、仏からは
今回が2回目。(4月13日毎日新聞より抜粋)

◆核発電と呼び変えよう  中学校教員 水垣良成(59)

物の名前は、その性質や本質が明確になるものがいい。「原子力発電」という
名称も、その性質がより分かる「核発電」とすべきではないだろうか。
原発も核兵器も核物質、核分裂を利用する点で共通しており、核兵器を最初に
製造した米国など英語ではどちらも「nuclear(核)」を用いる。それが日本では
なぜか、一方が核兵器で、他方は原子力と異なっている。最初に正しく和訳され
ていれば、原発について私たちはもっと敏感になり、原発事故やそれに伴う放射
能の危険性を真剣に受け止めていたと思う。
日本人が外国の文化、文明の吸収に努めた明治初期、福沢諭吉がスピーチを訳
したといわれる「演説」などすぐれた訳語が生まれ、今もよく使われている。
次代を担う子供たちのためにも、今後は「核発電」という言葉を使っていくこ
とが適切だと思う。特にマスコミに要請したい。(4月13日毎日新聞より)

◆日本製鋼所、一時帰休 室蘭製作所 海外の原発受注減

原発関連の部材メーカーの日本製鋼所は、主力拠点の室蘭製作所(北海道室蘭
市)の従業員約520人を対象に一時帰休を実施することを明らかにした。当面は半
年間をめどに、毎月2日ほど休んでもらう。海外で原発の新設計画の見直しが広
がり、受注が落ちたためだとしている。(後略) (4月13日朝日新聞より抜粋)

┏┓
┗■4.テント日誌4月14日(日)経産省前テントひろば-581日目
|  右翼の来襲と鎌田慧さんのメッセージ
└──── (I.K)、(K.M)

○ 10時ごろテントに着いたら、もうテントを心配して来て下さった二人の方
にMさんが熱心に話しこんでいた。裁判にいたる経緯などを説明していたようです。
午後には初めて来たという静岡の方が短時間ですが座って下さり浜岡の事など
話して帰りました。
最近テントのことが多く報道されたせいでしょうか、観光バスの乗客も興味深
い様子でテントを眺め手を振ってくれます。
神戸からというマイクロバスの乗客は信号待ちに窓を開けて”がんばって!”と
言ってくれましたので急いでチラシをお渡ししました。テントを大切に思ってく
ださる方が増えるのは嬉しいですね。
○ 4時から第2テントで第4回DVD上映会「主権在民2」(西山正啓監督)
に参加、もう少しで映画が終わるというとき外が急に騒がしくなり怒鳴り声と同
時にテントが激しく揺すられたのですわ右翼の襲来と!一瞬みんな騒然としまし
たが、責任者が外に出ないでと落ちついて対応しましたので皆で続けて映画を見
ていました。数十分して静かになり、映画も終わったので外に出たら、警官が狼
藉者を尋問しているところでした。聞けば来たのは3人でバナーをはがしたり、
花鉢を蹴飛ばしたりしたようです。丸の内署の人が駆けつけてくれて騒動はおさ
まったようです。たまたま居合わせた方が一部始終をカメラにおさめてくださっ
たそうです。良い証拠です。
来たのは組織だった右翼では無いみたいですが、何のために誰に頼まれてやっ
てくるのでしょうか?いずれにしても物損だけで怪我人が出なかったのは良かっ
たです。今後もこういうことが何時起きるかと心配です。
全原発が一日も早く廃炉になる事を願うのみ!(I.K)
○ 暖かな夜、仮眠後に温度を測ったら19度。前日の招かれざる客に破られた
横断幕を数人で修理してテントに掲げた。つまらないことをするものだ。
12日(金)の鎌田慧さんのお話を良く聞いて噛みしめてもらいたい。「経産
省よ、あなたたちは善良な国民を訴えるのか。この国民は国の政策の間違いを正
すために主張している。国民には国の政策を正す権利がある。それは憲法に保障
されている。私たちは国民に与えられている権利を行使して闘っているもっとも
善良で良識的な人達だ。その人達を国は訴え、お金まで請求している。膨大なお
金を請求しなくてはならないのはあなたたち経産省ではないのか。日本の海・山
・川・空気・水、それを汚したのは誰なのだ?その補償をしないのか。原発を推
進した責任は誰がとるのだ? こんなデタラメな裁判は絶対に許さない。」

○原子力委員会のパブコメが既に始まっている。
(パブコメ一覧)http://www.nsr.go.jp/public_comment/
(災害対策指針)http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1.html
平成25年4月10日(水)から5月9日(木)までの30日間
(規制基準等)
原子力規制委員会設置法の一部の施行に伴う関係規則の整備等に関する規則(案)
等に対する意見募集ついて
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03.html
平成25年4月11日(木)から平成25年5月10日(金)までの30日間

○ フクイチの水汚染については、13日(土)に田中委員長がフクイチを視察、
14日にIAEA数人が来日、15日規制委と打合せ、16日以降フクイチ視察
のようだ。大きな問題が起こっていて、対策を検討するとともに、何か隠し事を
するのかもしれない。しっかり監視するべき。(K.M)

┏┓
┗■5.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告
|  します 脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その3)
└──── 多辺田 政弘

ところで、取り調べ中に大変気になったことが一つありました。それは、私が
「携帯」を持っていないか、警察(公安)の人間が、何度も取調室に入ってきて
は執拗に所持品検査と身体検査をして携帯を探しまわっていたことです。それは
「血眼」とも言える異常な執拗さでした。私はこれまで一度も携帯を持ったこと
のない(「持たない主義」の)今どき珍しい時代遅れの人間ですから、警察も不
思議に思ったのかもしれません。もし私が携帯を持っていたら押収して、そのメ
ール記録から簡単に芋ずる式に人間関係と情報のネットワークそして通信内容ま
で解析して、手に入れようとした公安の魂胆が、ハッキリと見えました。そして、
背筋がぞっとしました。それは「捜査」に名を借りた不当な「プライバシ―の侵
害」である。公安はメール記録のコピーを一瞬に、しかも「証拠を残さず」行え
るだろうと推測できました。携帯電話はもし押収されたら、警察・公安にそのよ
うな使われ方をされる危険性があることを、デモ参加者は予め認識し注意してお
く必要があるように思いました。携帯のような便利な情報・通信機器は「両刃の
刃」であることをゆめゆめお忘れなきように願いたいと思いました。
こうして、四谷署での取り調べが終わったのは多分午後十一時過ぎ頃だったの
ではないでしょうか。その後、地下室にある撮影機器などの並ぶ部屋に連れてい
かれて、正面・横の上半身写真やすべての指の指紋をやたらと撮られました。こ
れをどう利用するのだろうかと不安に思いました。――それらすべてが済んでか
ら真夜中に拘置所のある湾岸署に移送されました。四谷署には留置場がないから
らしい。(何年か前まではあったらしいのですが、手狭になったため別の用途の
空間に変えてしまったらしい)。
四谷署での取り調べが予想したよりスムーズにいったように感じたのは、私の
「三つの対応心得」が功を奏したのかなと思ったのは、独り善がりだったようで
した。少なくともそのせいだけでは無かったということは、釈放後に家族や友人
からの報告で分りました。逮捕時の映像がユーチューブで流れ、集会関係者や弁
護士の方々がいろいろ奔走され、四谷署に沢山の抗議の電話や釈放要請が殺到し
たらしいのです。後で思い出してみると、その「外部からの圧力」が四谷署の慎
重な取り扱い態度に現われていたことは間違いないように思えました。

──────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び
内容をお送り下さい。
宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに件名を
「メルマガ希望」として送ってください。
登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
──────────
たんぽぽ舎     たんぽぽ舎は、月曜~土曜
13:00~20:00のオープンです。
日曜・休日は、お休みです。
〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/