たんぽぽ舎です。【TMM:No1701】
 2012年12月21日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 転送歓迎
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 ★1.選挙と宝くじ  鎌田慧
 12月18日 東京新聞「本音のコラム」より
 ★2.電気代不払いタイムス  The TEPCO Unpaid  Times
 2012年12月21日号 転送/転載/拡散歓迎(電気代不払いプロジェクト)
 ★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇《HOWS戦後文学ゼミ   ~核に向き合う文学と戦争責任論~
 12月23日(日)午後2時から、本郷三丁目
 ★4.新聞・雑誌から
 ◇浜岡原発防波壁 かさ上げしても敷地内は浸水、南海トラフ試算
 (12月21日 朝日新聞より)
 ◇再稼働禁止求め仮処分申し立て 浜岡5号機(12月12日 毎日新聞より)
 ◇東通原発「敷地内に活断層」で一致、規制委(12月21日 東京新聞より)
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 ☆25日(火)19時から、於・スペースたんぽぽ、「フクシマの声を国連に届
 けました」―“人権NGO 言論・表現の自由を守る会”国連報告
 講師 垣内つね子さん(言論・表現の自由を守る会  事務局長)、参加費800円
 直接会場へお越し下さい。http://www.tanpoposya.net/wp/?p=2265
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 ※12月20日付け日弁連から「関西電力株式会社大飯原子力発電所の運転停止を
 求める意見書」が発表されました。(趣旨のみ掲載。全文はHPをご覧ください
 http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2012/
 opinion_121220.pdf
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 本意見書の趣旨
 1 関西電力株式会社は、自らの判断で、稼働中の大飯原子力発電所を直ちに
 停止するべきである。
 2 原子力規制委員会又は経済産業大臣は、関西電力株式会社に対して、
 稼働中の大飯原子力発電所の停止を直ちに命ずべきである。
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 ┗■1.選挙と宝くじ  鎌田慧
 │   12月18日 東京新聞「本音のコラム」より
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選挙日の前の日、「さようなら原発集会」のあとのデモで、有楽町駅前を通
 り抜けた。道の向こう側にも、長い行列が続いていた。瞳を凝らしてよく見定
 めると、それは年末宝くじの販売所に並ぶひとだった。
 今回の衆院選挙では、「脱原発」を争点にすることができなかった。大勝し
 た自民党は、原発を推進する、と公約でいうことはなかった。経済再建を中心
 に据えて圧勝したのは、3・11以前から原発立地地域で、保守派が議席を占
 めてきたことの延長戦でもあった。
 これまで野放図に原発社会をつくりだしてきた自民党を復活させたのは、脱
 原発派の運動の弱さだ、と思う。わたしは選挙速報のテレビを眺めながら、数
 寄屋橋に並ぶ、宝くじファンの行列を思い起こしていた。投票が宝くじのよう
 な、期待と幻滅の行為になってはいないか。
 福島原発事故のあと、わたしたちは原発のある社会の危険性を訴えてきた。
 それは原発を許容し、依存する精神の危機の訴えでもあった。恐怖から理性を
 取りもどす運動でもあった。たしかに力はたりなかったが、負けたわけではな
 い。自民党は原発の是非には触れることがなかったからだ。
 安倍さんは憲法改定と軍備強化を主張している。それで経済が安定するこ
 とはない。いのちを守るための九条と脱原発拡大の運動はこれからだ。
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 ┗■2.電気代不払いタイムス The TEPCO Unpaid  Times
 │  2012年12月21日号 転送/転載/拡散歓迎
 └────(電気代不払いプロジェクト)
財団法人大竹財団主催で、電気代不払いについての講演会が開かれました。
 財団がとてもわかりやすい議事録をまとめてくれたので、PDFで公開します。
 ちょっと抜粋します。
「 官邸前の抗議デモに毎週何万もの人が集まり、再稼動反対の署名が一千万
 人近く集まっても、なかなか原発推進の政策が変わらない、また地理的・時間
 的な事情でデモに参加できず、何もできない、どうしたらいいという方も多い
 でしょう。そうしたそれぞれ個人がなるべく自分の原発反対の意思を抗議とし
 て出せるよう、電気代一時不払いをはじめました。不払いという活動は、非暴
 力直接行動の古典的な活動の一つです。」
「 不払い運動が一千万人署名に迫る勢いになってくれれば、東電としても譲
 歩せざるを得ないでしょうし、世界最大の電力会社ですから、その東電が原発
 を断念したということになれば世界中に衝撃を与えるでしょう。それを左右す
 るのは私たちだと思います。何かを変えるために必要なのはデモンストレーシ
 ョンですが、その一方で、相手に損害を与えられる行動としてストライキを打
 たないといけないと思います。しかもこれは遵法的な方法です。ストライキと
 デモンストレーションを同時にやっていかないと、どちらか片一方だけでは絶
 対に勝てないと思うのです。」
「 電気代というのは毎月払っているわけですから、支払方法をちょっと変え
 るだけで、家にいながらにして毎月デモンストレーションができます。敷居も
 低く、誰も参加できる方法ではないかと思います。ぜひ一緒にやりましょ
 う。」
===大きな矛盾に目を向けよう! と題して少し語ります。===
1  円不払いの話をすると、中には、「つまり嫌がらせですね」という方もい
 ます。そうではなく、これは電力会社の姿勢を正すための抵抗運動であって意
 地悪ではありませんからと説明します。
 ただ、別にこれだけが正しい方法だということではありませんので、自分の
 頭で考えた方法で意思を表明すればいいと思います。
 それと、電気を使ったのに、一時的とはいえ、払わないなんておかしいじゃ
 ないかという人もいて、それは一理あるように思います。しかしながら元々、
 社会の中で意思表示したり抗議したりというのは、そういう矛盾を必ず孕むも
 のだと思っています。小さな矛盾はあるかもしれませんが、では  70  京ベクレ
 ルもの放射能を垂れ流した東電に対して、まったく捜査の手も入らない、取締
 役たちが引責辞任したという話もない、そっちの方がよほど大きな問題じゃな
 いかと思うのです。その大きな問題を正すための非常手段であって、電気代を
 払わないことがいいと言うことではありません。
 過度にマナーを気にしてしまうと何もできなくなってしまうので、問題が出
 たら、そのときに考えるとのでいいと思っています。
大竹財団での講演録 全文はこちらに:
 http://d.hatena.ne.jp/toudenfubarai/files/20120920_oodake.pdf
 それではまた
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 発行:電気代不払いプロジェクト
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 ┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆《HOWS戦後文学ゼミ   ~核に向き合う文学と戦争責任論~
 第1回 吉本隆明『「反核」異論』批判》
 報告者 斉藤光太郎(ゼミ生)
日時 12月23日(日)午後2時~5時
 会場 本郷文化フォーラム・ホール
 (地下鉄丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅から五分)
 参加費   1500円
 ※参考文献
 吉本隆明『「反核」異論』
 土井淑平『反核・反原発・エコロジー』
 日本図書センター刊『日本原爆論体系 第五巻』
 主催 HOWS戦後文学ゼミ
 問い合わせ 電話03-5804-1656 メール hows@dream.ocn.ne.jp
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 ┗■4.新聞・雑誌から
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◆浜岡原発防波壁 かさ上げしても敷地内は浸水、南海トラフ試算
 (12月21日 朝日新聞より)
中部電力は20日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の海岸沿いに建設中
 の防波壁(総延長1.6キロ)の高さを18メートルから22メートルにかさ上げす
 ると発表した。南海トラフ沿いで巨大地震が起きれば、防波壁で津波は最大
 21.4メートルに達し、敷地が浸水するという試算結果が出たため。(中略)
 高さを22メートルにすると、津波は壁は越えない。ただ、取水槽からは水が
 あふれて3~5号機周辺はほぼ1メートル以下の浸水となり、一部で最大2
 メートル浸水する。このため、中部電は防波壁のかさ上げにあわせ、浸水して
 きた場合に、5号機の空気を取り込むための開口部から水が入らないよう自動
 で閉じる装置も新たに設置する。
 かさ上げに伴い、来年3月末としていた防波壁の工事の完了時期は、来年末
 にずれこむ。津波対策の総額も1500億円弱に膨らむ。
 (※編集部 注:当初の工事費は1000億円の見込みだった)
◆再稼働禁止求め仮処分申し立て 浜岡5号機
 (12月12日 毎日新聞より)
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃止などを求め静岡地裁に提訴して
 いる原告弁護団らが11日、同原発5号機を再稼働させないよう求める仮処分を
 同地裁に申し立てた。
 申し立てたのは、同県内の弁護士や公募した21都道府県の住民ら計777人。
 申立書で、内閣府による南海トラフ巨大地震の被害想定では高さ19メートルの
 津波が来るとされているのに、建設中の防波壁は18メートルしかないと指摘。
 東京電力福島第1原発のような事故が起きれば「放射性物質が首都圏まで拡散
 し避難民は150万人に及ぶ」としている。
 中部電は「誠に残念。安全性について理解が得られるよう努めていく」との
 コメントを出した。
◆東通原発「敷地内に活断層」で一致、規制委チーム 26日に最終判断
 (12月21日 東京新聞より抜粋)
東北電力東通原発(青森県東通村)の断層を調べた原子力規制委員会の専門
 家チームは20日の評価会合で、敷地内に多数の活断層がある可能性が高いとの
 見解をまとめた。原子炉建屋の直下ではないが、すぐ近くを活断層が通ってい
 ることになり、大幅な耐震性能の見直しを迫られることは必至で、当面は再稼
 働できない可能性が高まった。26日に東北電から反論を聞き、チームとしての
 結論を決める。(中略)
 この日の会合では敷地内の斜面や試掘溝(トレンチ)で確認された地層の乱
 れは、活断層が動いたことによってできたとの意見で五人全員が一致。
 産業技術総合研究所の粟田康夫主任研究員は「敷地のかなり広い範囲に活断
 層が広がっている」と指摘。北側の東京電力東通原発の敷地にも続いていると
 しており、影響が懸念される。ほかの専門家も、実際の大地震でできた地層の
 ずれとの比較やゆがみなどを根拠に挙げ、敷地を南北に走る「F-3断層」や
 「F-9断層」などは活断層の可能性が高いとした。(後略)
<続・二面から>「原子炉直近」揺れ  予測困難
 敦賀原発2号機は、原子炉建屋の真下に活断層があり、国の耐震設計審査指
 針に反すると判断された。建屋を支える地盤がずれ、致命的な損傷を受けかね
 ず、強制的に「ストップ」を命じられることは必至だ。
 一方東通原発は敷地内に多数の活断層が見つかったものの、建屋の真下はと
 おっていない。(中略)しかし、建屋から活断層までの距離は最短で数百メー
 トル。これだけ近いと、想定すべき地震の揺れを正確に割り出す手法はないと
 いう。(後略)
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 【編集部より】
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