たんぽぽ舎です。【TMM:No1620】
2012年10月22日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.第2の「フクシマ」起こす前に原発停止を! (上)
あとからくる者のために…原発で作った電気はいらないと声をあげて
中嶌哲演(小浜市・明通寺住職)
★2.隠ぺいされた福島原発事故の分析(第6回)(通称・槌田ゼミ)のお知らせ
『福島第一原発の爆発をもう一度考える』
中村泰子(たんぽぽ舎応援する人)
★3.新聞・雑誌より1つ
◆来春にも値上げ 関電が申請方針 家庭1割・企業2割
★4.<テント日誌10/17(水)―経産省前テントひろば 403日目>
穏やかな時の流れの底には激しい渦もまたある
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◆10/24原発についてみんなで観ようワンコイン上映会にご参加を
日 時:10月24日(水)開場:18:30 19:00開始 特典映像上映
上映内容:「世界に衝撃を与えた日・広島原爆」ほか
主 催:スペースたんぽぽ
参 加 費:500円
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┗■1.第2の「フクシマ」起こす前に原発停止を! (上)
| あとからくる者のために…原発で作った電気はいらないと声をあげて
└──── 中嶌哲演(小浜市・明通寺住職)
9月23日、釜ヶ崎「ふるさとの家」(西成区)で「あとからくる者のために…」
と題する中嶌哲演さんの講演集会が行われた。主催した「西成青い空カンパ」は、
飯舘村の酪農家・長谷川健一さんを招いての講演会を機に結成され、今も伊達市
東仮設住宅自治会にカンパを送り続けている。この日は、1年半にわたって仙台
で救援活動を続けた川浪剛さんの現地報告の他、「お迎えライブ」と称して、反
原発ソングや福島民謡、奄美島唄の演奏もあり、盛りだくさんの内容。
「『原発で作った電気はいらない』と関西の人は声を上げて欲しい」―こう呼
びかける中嶌哲演さんは、東の原発銀座=福島に対し、西の原発銀座と言われる
若狭地域で長年反対運動を続けてきた。
中嶌住職は、「西成で心の拠り所として地の塩のような働きを積み重ねられて
きた『ふるさとの家』で私の拙い話を聞いていただけることを、心からありがた
く思っております」と話をはじめた。(文責・人民新聞編集部)
100万年管理必要な死の灰とプルトニウム
原発安全神話は、1.5重の壁、2.「止める・冷やす・閉じ込める」の厳重
な管理、という2大スローガンに依ってきました。安全神話は福島事故で崩壊し
ましたが、それでもなお語られていない事実を指摘したいと思います。
大飯原発3・4号機がフル稼働していますが、この2機が1年間動くと、炉心
には、広島原爆2000発分の死の灰が溜まり、核燃料のなかには、長崎原爆60発分
のプルトニウムが作られます。
これまで日本の原発が生み出した死の灰は、広島原爆約80数万発分です。この
死の灰は、無害化まで100万年間の管理が必要で、暫定管理でも10万年を必要と
します。たかだか40~50年間の便利さを追及した結果、これだけ長期にわたる負
の遺産を残していいのでしょうか。これが原発問題の根幹であり核心です。
プルトニウムという元素名は、「地獄の大王」を意味します。この精製過程は、
核武装の野望を含んだものだと思っています。使用済み核燃料が六ヶ所村で再処
理され、敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」の運転に使われると、純度99.8%に
まで高まります。核兵器の理想的純度は94%と言われていますから、超核兵器級
のプルトニウムを作り出すのが「もんじゅ」の使命だったのです。
国際世論は、北朝鮮の核兵器開発を問題にしていますが、日本は、宇宙開発事
業団によってロケット技術を開発しています。これに「もんじゅ」で生み出され
る高純度のプルトニウムを組み合わせれば、日本は軽量の核兵器で核武装できる
のです。
つまり、「核の平和利用」と宣伝された原発は、潜在的に平和を脅かす核兵器
開発を含んでいたのです。(続く)
★注:11月10日(土)結成予定の「再稼働阻止全国ネットワーク」の共同代表(全
国から5人ほど)の一人に、中嶌哲演さんがなられます。
11月10日(土)結成集会は東京にて。13時から21時まで。
☆出典:人民新聞10月5日号より、了承を得て掲載。
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┗■2.隠ぺいされた福島原発事故の分析(第6回)(通称・槌田ゼミ)のお知らせ
| 『福島第一原発の爆発をもう一度考える』
└──── 中村泰子(たんぽぽ舎応援する人)
講 師:槌田 敦さん
日 時:10月25日 (木) 19:00 ~ 21:00(開場18:30)
場 所:「スペースたんぽぽ」東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
参加費:800円
詳細はこちら→http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1483
いつもより、質問タイムを多くとります。事前質問も受け付けています。
福島原発事故の爆発は、当初からすべて水素爆発であるとされ、四つの事故調
報告書(民間、東電、国会、政府)でも踏襲されています。事実を調べられない
ことを口実に、今ある事実に基づく分析も放棄し、結果的に東電の責任逃れを助
けています。
槌田敦さんは、四つの原子炉、四つの使用済み核燃料プールでの事象を分析し、
事故経緯を推定しています。
今回は爆発に焦点をあて、どの場所で、どのように爆発にいたったかを考察し
ます。
槌田敦さんの見解を時系列で並べると以下のようになります。
3月12日 1号機、建屋水素爆発
3月14日 3号機、使用済み燃料プールで水蒸気爆発を伴う核爆発
3月15日 4号機、原子炉で核暴走・水蒸気爆発(同日2号機では爆発はなく、
格納容器ベント)
多数のご参加を呼びかけます。
☆たんぽぽ舎では、槌田敦さんを中心に、原発事故を検証する連続勉強会を
開催しています。
参考書:『福島原発多重人災 東電の責任を問う』
日本評論社(刊)、槌田敦・山崎久隆・原田裕史(著)、定価1600円+税
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┗■3.新聞・雑誌より1つ
| ◆来春にも値上げ 関電が申請方針 家庭1割・企業2割
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◆来春にも値上げ 関電が申請方針 家庭1割・企業2割
関西電力は、来年4月以降に電気料金を上げる方針を固めた。値上げ幅は、国
の認可が必要な家庭向けで1割程度を軸に、年内にも政府に申請する。企業向け
などの大口は2割程度の方向だ。(中略)
関電が値上げ時期として現在、最も有力視しているのは来年4月。国の認可が
いらず、双方の交渉で価格が決まる企業との料金契約の更新時期が、年度が変わ
る4月に集中するためだ。
家庭向けも同じく4月の値上げをめざす。値上げ幅は、東京電力が申請した10
%を軸に検討に入る。(2012年10月22日朝日新聞より抜粋)
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┗■4.<テント日誌10/17(水)―経産省前テントひろば 403日目>
| 穏やかな時の流れの底には激しい渦もまたある
└──── (M/O)
10月17日(水)雨後曇り
友達に誘われて江の島に出掛け季節外れ(?)の花火を見た。冬の花火という
のはよく耳にするが、秋の花火は初めてだった。多くの人出にびっくりしたが、
花火は間近で見ると凄い迫力で堪能させてもらった。腹にずしりと来る音から幼
い日の爆撃音を連想してしまっていたが、今の時代は何だろうかということを自
然に考えていた。もう時代や社会のことなんか考えるのはよせという内心の声が
時折あるがどうしてもその所から逃れられない。これはテント前に座っていると、
この執着は何故という内心の声がやってくるのと同じである。
テントはいつの間にか400日を超えた。誰もこんなには続くと予想はしなかっ
たけれどそれは存続している。テントはそれを生みだした人の意志や意向を超え
て独り歩きをしてテントはテントという表現をしている。これは不思議なことで
あるが、この辺は毎週の金曜日の首相官邸前行動についてもいえる事なのかもし
れない。
確かにテントはそれを生みだした人、それに賛同した人たちの意志、つまりは
その集合力として存在している。これは事実であってだから個々の意志が辞めよ
うと思えば出来ることであると思える。これは半ば事実であるが、この事実を超
えて個々の意志の判断では決められない要素も存在しているのである。これはテ
ントが個々の意志《主観、あるいは共同主観》から生み出されながら、共同意志
(客観的な意志)に転じていることがあるのであり、この役割や側面を持つので
ある。これはテントが体現している脱原発という共同意志の展開を要求している
ことであり、それを構想できなければ存続は決められないということである。
テントが脱原発の意志の表現としてどのようなものか、どのように展開して行
くかは、それを生みだした当人たちにも明瞭であるものではなかった。何人かが
とりあえずやってみようと決意してできたのであり、そして当人たちの想像を超
えて展開をしてきたのだ。本来、政治的な運動や表現はこうしたものであり、個
々人の意志から生まれながらそれを超えて展開をするのである。そして、逆に個
々人の意志に迫るのである。それは脱原発の運動の発展の方向性である。
このことは先にあげた毎週金曜日の官邸前行動にも言えることだ。共同意志の
発現《表現》として脱原発の運動はどのような展開をとるか、その展望を構想し
えているか、という問いかけをテントも官邸前行動も我々にせまるのである。
言ってみるだけでいい、やってみるだけでいい。それだって単なる思いつきで
はできない。我々が考え考えしているのはこのところである。誰でも復興予算の
使い方には呆れている。ひどい話である。日本の官僚的政治《行政》の実態を見
ている。本当に自民のどちらかが政権の座につくということではない。それを超
えた事態である。これは官僚主導の日本の政治の現実を示しているのであり、原
発行政は密室で進んでいるが故に同じように、いやもっとひどいのだろうと思う。
沖縄へのオスプレイ配備も同じように考えてもいい。
私たちの前の現れる政治的現象は腹立たしいものだ。それは混迷というよりは
誰が見たっておかしいぜという類だ。だが、これを変えるにはどうしたらいいの
か、という問いを発した途端に考えあぐむ。そこで我々は立ちどまっている。こ
れはテントや官邸前行動の問いかけにうんと口籠ることと同じである。
私たちには考えるということ、考えに考えを重ねるということにしか道はない
し、その果てに「言ってみる、やってみる」ということしかできやしない。そん
な形でしか、テントや官邸前行動が迫るものに応えることができない。テントに
座るとき出てくる「執着は何故」という問いに応えようということなのだと思う。
年を重ねればこういう執着からは解放されるものだと思ってきたがことはどうも
ちがうようだ。テントの前に座っていると興味深そうに見て行く人が少なからず
いる。笑顔を向けてくれる人にほほ笑み返す時、私のこころはたゆたっているが、
底に流れているのかこんなことだ。
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