「霞が関の電力 東電じゃない 一足先に『脱原発』!?」など 地震と原発事故情報 その152

  3つの情報をお知らせします(8月24日)

★1.霞が関の電力 東電じゃない 一足先に「脱原発」!?
   毎年一般入札、料金3割減も
★2.[安全なお米を給食に]
   目指せ、子どもたち内部被曝ゼロ緊急院内集会!
★3.残る原発をあと14基。
   再稼働を許さず、全ての原発を今こそストップさせよう!!
   9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション

★1.霞が関の電力 東電じゃない
   一足先に「脱原発」!?
   毎年一般入札、料金3割減も

○「ポスト菅」をめぐって火花を激しく散らす民主党有力者たち。だが、福島第一原発事
故が収束しないなか、菅直人首相が国民に示した「脱原発依存」が火消しされそうな雲行
きだ。そんな永田町より一足先に、霞が関の中央省庁は原発の電気を使っていない「脱原
発」なのだという。一体どういうことなのか。残暑が続く官庁街を歩いた。(中略)

○まずは、節電の旗振り役の環境省が入居する合同庁舎五号館。(中略)その同館に電力
を供給しているのは、実は東京電力ではなかった。調べてみると、エネット(東京都港区)
という民間会社だ。
 欧米の電力自由化の流れを受け、日本でも2000年3月から電力各社が独占してきた電力
の小売りが一部自由化された。エネットは、その小売り事業に新規参入した特定規模電気
事業者(PPS)の一つ。

○同社は、自前の液化天然ガス(LNG)発電所や火力発電所で発電し、販売する。いわば
東京電力とは異なり、原発で作られた電気は全く入っていない。(中略)「毎年、一般競争
入札をして最も安い会社を選んでます。省エネ、予算節減ですね」(中略)

○近くには電力行政の総元締で「原発推進」の司令塔だった経済産業省の庁舎がそびえ
る。だが、ここでも東電から電気を買っていなかった。
 小売り自由化の00年度にいち早くPPSに転換し、本年度は昭和シェル石油(港区)と
契約している。
 昨年度は丸紅(千代田区)と契約し、年間の電力使用量は1200万kw時、料金は16800万
円だった。経産省の担当者は「年ごとに単価が変わるので一概には比べられないが、東電
と比べて、使用量や料金で2~3割の削減ができている」と明かした。PPS【特定規模電
気事業者)の電気料金が安いのは、広告や販売促進など経費が少なくて済むため。とはい
えPPSのシェアが民間で広がらないのは、なぜか。日本では、大手電力十社の独占体制
が維持されているからだ。

○小規模工場やスーパー限定
 安定供給などを理由として、PPSは一般家庭に供給することができない。対象は50kw
以上の小規模工場やスーパー、公共施設などに限られている。また送電するには電力大手
の送電網を借りることになるが、これについての規制も厳しい。(中略)これだけではな
い。再生エネルギー特別措置法案が成立すれば、太陽光や風力など再生可能エネルギーに
よる電力の全量を買い取るための付加金も上乗せされる。
 さらに東電では、原発事故の被災者への賠償金を捻出するため、大幅な料金の値上げが
見込まれている。原発事故を収束し、廃炉を完了するまでの費用は膨大とされ、それも電
気料金に転嫁される可能性が高い。

○値上げ攻勢以前に、自宅で原発の電気を使いたくないと「脱原発」を考えても、一般家
庭ではずっと電力選択の余地はないのだろうか。
「電力会社が独占している発送電を分離して、PPSが送電網を利用しやすくすることが
重要」と語るのは、反原発の市民団体「たんぽぽ舎」の柳田真共同代表だ。
 そして「戦前は同じ下宿の一階と二階で別の電力会社から電気を買っていた。戦前は消
費者が電力会社を選べた。携帯電話と同じように、一般家庭でも複数の電力会社から電気
を選べるようにすべきだ」と続けた。「電力会社の間でサービスなどに競争が生まれ、電
力料金も安く抑えられる。事故が起きた場合などのコストが高い原発を利用する電力会社
はなくなっていくだろう」

                        (8月24日 東京新聞より抜粋)

★2.[安全なお米を給食に]
   目指せ、子どもたち内部被曝ゼロ緊急院内集会!
                  
日時 8月26日(金) 午後3時~午後6時
衆議院第二議員会館 地下一階 第七会議室(定員60名)
【主催】「いのちを守るお母さん全国ネット」
 農林水産省は今年8月3日、今年の新米の放射性物質検査を収穫前と後の2段階で行う
ことを発表しました。それによると、500ベクレル/kg以上の米に対しては廃棄処分
し、それ以内のお米であれば流通させるとしています。しかし1日3回毎日食べる日本人
の主食であるお米が、牛と同じ基準値で本当に大丈夫なのでしょうか?子どもたちが毎日
食べる給食を、安全なものにする為にどのような工夫をされているのか。農林水産省・厚
労省、消費者庁、文科省、内閣府の担当者の方々へ率直な質問・疑問について議論する場
を、新学期が始まり給食が始まる前に、「いのちを守るお母さん全国ネットワーク」の母
親達が議員さん達のお力を借りて作りました。より多くの議員さんにもご出席いただきた
いです。一般参加や取材も可能です。(子連れでの参加も歓迎です。)

【国会内/問い合わせ先】
 服部良一事務所 担当芦澤   TEL:03(3508)7056 内線番号 70505

【国会外/問い合わせ先・一般・プレス等】
 いのちを守るお母さん全国ネットワーク 080-6687-4118 inochimother@gmail.com

★3.残る原発をあと14基。
   再稼働を許さず、全ての原発を今こそストップさせよう!!
   9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション

 9・11再稼働反対・脱原発!全国アクションまで、あと18日となりました。
泊原発3号機の強引な営業運転再開に見られるように、経済産業省・保安院、電力会社を
はじめとする原発維持派の巻き返しには侮れないものがあります。9・11アクション
は、脱原発へのブレーキ必至とされる、菅首相退陣後の新政権に対する最初の明確な意思
表示となるでしょう。

 ぜひ各地でアクションを企画して、ウェブサイトに登録してください!東京近辺の方は
【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】といういまだかつてないアクションな
どに、ぜひご参加ください。宣伝が足りません。この呼びかけをできる限り多くの方に広
めてください。よろしくお願いします。[転送・転載歓迎/重複失礼]

………………………………………………………………………………………

*********************************************
◆ 9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション            [転送・転載歓迎]
*********************************************

◇再稼働に反対! 運転中の原発も止めよう! 来春の全原発停止を実現しよう!
◇安全委員会、保安院に安全審査の資格なし! ストレステストはいんちきだ!
◇福島の人々とともに、放射能から子どもたちと労働者を守ろう!
◇電力は足りている! エネルギー浪費をやめて、自然エネルギーへの転換を!

【呼びかけ】

 9月11日は、福島原発震災の発生から半年。

 今なお大地や大気や海への放射能の放出は続き、人や動物や自然を傷つけています。特
に、子どもたちや原発労働者の被ばくは深刻です。

 原発の再稼働を止めれば、来春5月にはすべての原発が止まります。

 原発現地と連けいし、全国、全世界の人々とともに、9月11日に再稼働反対・脱原発
の一斉アクションを呼びかけます。

9月11日は声をあげましょう!
原発なしでも大丈夫! 再稼働を止めて、脱原発へ!

【呼びかけの経緯】

 再稼働を止めれば来春にはすべての原発が止まる!脱原発の最短コースが見えてきまし
た。「6・11脱原発100万人アクション」の成果を引き継ぐ形で、福島原発震災の発
生から半年となる9月11日に、「再稼働反対・脱原発!」を掲げた一斉アクションを呼
びかけようということになりました。
 原発を監視するはずの保安院の「やらせ指示」もマスコミに暴露された今、安全委員会
や保安院に安全審査の資格はまったくないことは明らかです。
 実行委員会には、東京で「6・11アクション」を担った福島原発事故緊急会議、eシ
フト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)、エネルギーシフトパレード、芝公
園などのデモの主催関係者などが関わっています。
 原発現地での再稼働反対などのアクションと、そこへの各地からの結集、さらに、都市
部・各地での連帯アクションが呼応するような形を目指しています。
 なお、「さようなら原発1000万人アクション」が呼びかける9月18~19日の脱
原発アクション(5万人行動など)とも連けいして取り組みます。
世界にも呼びかけています。ぜひ各地でも取り組みをご検討ください。

※アクションは、デモやパレード、申し入れ、講演会、上映会、広場、チラシまき、FA
Xアクションなど多様な形を歓迎します。一人アクションから賑やかなアクションまで、
もちろんOKです。また、9月11日(日)
を基本としますが、その前後のアクションでも構いません。

◆あなたもアクション登録を!(9・11-19 脱原発アクションウィーク)
http://nonukes.jp/admin/regist_action_form.html

※今後の詳細は『9・11-19 脱原発アクションウィーク』ウェブサイトにて発信し
ていきます。原発現地をはじめとする各地のアクション予定も一目瞭然です。  
  ↓ ↓ ↓
http://nonukes.jp/  

ツイッターアカウント @no_nukes_demo

編集部より訂正とお詫び
 
 昨日のたんぽぽ舎メルマガの通算ナンバーが【TMM:No1165】となっていましたが、正し
くは【TMM:No1166】、また同様に「◆ 地震と原発事故情報 その150 ◆」とありまし
たが、正しくは「◆ 地震と原発事故情報 その151 ◆」の誤りでした。
また、「3つの情報をお知らせします」とありましたが、正しくは「5つの情報をお知ら
せします」の誤りでした。
 編集部よりここに謹んでお詫びと訂正を申し上げます。

───────────────────────────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆電子メール(Eメール)送ります
 たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに
送ってください。登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯のアドレスへは、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
───────────────────────────────
  たんぽぽ舎      たんぽぽ舎は、月曜~土曜-
             13:00~20:00のオープンです。
             日曜・休日は、お休みです。
   〒101-0061
   東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
    TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
    HP http://www.tanpoposya.net/