「10月8日(土)『そのさん、ごくろうさん歓迎・報告会』のおさそい」など 地震と原発事故情報 その193

7つの情報をお知らせします(10月5日)

★1.10月8日(土)「そのさん、ごくろうさん歓迎・報告会」のおさそい
     原発反対力を「倍増」させて「お返し」しよう
★2.柏崎刈羽原発見学報告
     関東近県のPRセンターはきちんと説明責任をとれ
     今後の方針の一ページに、『柏崎刈羽原発即日停止』も
★3.『原発いらない福島の女たち100人の座り込み』アクションの呼びかけ
★4.スペースたんぽぽの催しもののお知らせ
     『優しく心と体を強くするヨーガ教室』始まります。
★5.清掃工場:焼却灰汚染濃度高すぎ…炉休止 千葉・柏市
★6.福島県浪江町の診療所医師の義憤
     町民の内部被ばくなぜ検査しないのか?
     国と東電が「補償避ける時間稼ぎ」としか見えない
★7.短信
  戦前の東京は自分で電力会社を選べた
    -今、ケータイ会社を選ぶように

★1.10月8日(土)「そのさん、ごくろうさん歓迎・報告会」のおさそい
     原発反対力を「倍増」させて「お返し」しよう

                 主催 実行委員会 柳田(たんぽぽ舎)
                          東電前アクション有志
                          他

 9月23日不当逮捕されたそのさん(園良太さん)が10月4日釈放されまし
た(新宿1号)。10月8日(土)夕方に「そのさん、ごくろうさん歓迎・報告
会」と銘うった報告会・懇親会催します。逮捕前に「倍増」する力で、相手に
「お返し」したいものです。是非ご参加下さい。

10月8日(土) 午後06:30開場
         午後06:30開会~午後10:00
開場:スペースたんぽぽ(電話 03-3238-9035)
費用:1部 本人挨拶(獄中日記初公開)・逮捕の瞬間上映 1部・2部 500円
   2部 参加者の発言など
   3部 懇親会(飲み会)              1000円

★2.柏崎刈羽原発見学報告
     関東近県のPRセンターはきちんと説明責任をとれ
     今後の方針の一ページに、『柏崎刈羽原発即日停止』も

                              茂野 さおり

○09年の桜調査で初めて柏崎刈羽原発の現地である、柏崎市刈羽村へ行った私
ですが(そのときの様子は桜調査の09年版をご覧ください)1泊2日の予定で
桜調査に同行させていただいたのですが、原発敷地内に入る時間がありませんで
した。
 今回、首都圏ではPRセンターを閉鎖してしまった東電ですが、今まだ柏崎で
はサービスホール展示と、原発見学も受けつけてるということだったので、ちょ
っとはこう福島を受けてまじめに防災やってるのかどうか見に行ってみるか。
と、ちょろっとネットでつぶやいてみたところ、現地のPさん(仮名)と永山さ
んに行こう行こうという熱いコールをいただき、首都圏台風が来ていましたが予
定どおり行ってきました。

○当日は副所長の遠藤さんに対応して頂きました。
 まずはパワーポイントを使っての説明。そしてサービスホールの展示を見なが
らの説明でした。
 福島事故の概要よりはむしろ、柏崎の体制について聞きたいと前もってお願い
してあったのですが、今ひとつその辺は伝わってなかったらしく柏崎刈羽原発自
体の体制についてイマイチツッコミ切れなかったのが残念です。
 悪気があるのかないのかわかりませんが、福島の事故の影響も実際より軽く説
明、津波による電源喪失のみが問題のように話されていました(そうじゃない
ですよね?と、もちろん釘はさしましたが。)
 柏崎刈羽原発は実際津波が悪かったんだ、と言うことを土台にふくいち事故以
降の対策がとられています。
 それにしてもまだ甘いと私は思いました(敷地内の消防車が4台うち科学消
防車1台しかない、電源車もいまひとつ少ない。真水の用意はこれから)。
 事故時の冷却は原発止まっていたほうがやっぱり格段に楽みたいです。止めて
出したばかりの燃料棒だと、まだ崩壊熱が高いので危険だそうですが、3~5年
おくと危険性が減るそうです。これはすぐに止めて冷却に入ったほうが。と思い
ました。
 現地組のPさんは中越地震、中越沖地震を体験していて、中越沖地震時に消防
車が配備されていなかったこと、東電が原発火災の想定をしていなかったこと、
活断層の過小評価をまだしていること、情報の出し方(スピードの遅さ、事実と
は違って被害を少なくみせようとする希望的広報)に大変遺憾な様子でかなりク
レームをつけていましたが、情報出しのタイミングや広報が難しいのだの一点張
りで、今の体制を改めようと言う前向きな姿勢はイマひとつ感じられませんでし
た。
 現状柏崎刈羽敷地地盤は活動しておるわけですが、敷地の断層については評価
されず、特に炉心直下の活断層に関しては相変わらずあれは動いていない、とり
あえず一番大きい3断層(①角田・弥彦断層、②気比ノ宮断層、③片貝断層)連
動を一番最大と評価して安全とされたのだから良いという方向性だそうです。

○2時間の約束の時間だったのを3時間にして下さったり、かなり融通きかせて
もらったり、非常に丁寧に対応して頂きました。
 しかし、安全に対して、広報体制に関しての考え方、最悪の事態を想定しな
い、より素早い情報公開をしようとしない・・と言うことに関してはあまり変化
がみられないと私は感じました。
 サービスセンターでの見学の利用は、現在は地元より、首都圏からのほうが予
約が入っているということで、大体1日1組くらいだそうですが、私たちが訪れ
た21日は5組ということでした。

○敷地内の見学。
 予想はしていましたが、厳重な警備、車でぐるっと敷地内見学させていただき
ましたけど、構内に入ることはできませんでした。ディズニーランド3個分ある
という広い敷地ですが、思ったより勾配がきつく、とても海から近いというか、
低いのでおどろきました。堤防つくるらしいですが、高さ15mとか言っていま
したが、津波もあまり大きいのを想定していないようなので、作られる前に是非
確認、仕様について議論を急がなければならないのではと思いました。
 議論はされているのでしょうか?

○後で聞いたこと
 Pさんの話では、現地は東電出身の議員さんが結構いるそうです。副所長さん
も、中越沖地震のときは議員やってたとおっしゃっていました。政治的に現在新
潟がどうなっているかわかりませんが。原発現地との温度差はこういうところに
もあるのか。と思いました。
 本当は遠藤さんにお聞きしたかったのですが、聞きそびれたので帰りにサービ
スホールの売店の方に、もし事故が起きたらどこに逃げるとか決まってるのです
か?と質問したのですが、詳しくは決まってなくて(社員さんの)指示にしたが
うみたいなことを言っていました。その辺まだのんびりしてるんだなあと思いま
した。

○以上雑ですが報告です。
 是非、みなさん柏崎刈羽原発に行ってお話し聞いてみてください。
 出来れば敷地内のあの砂地の急勾配にめり込んでる原発を見ていただきたい。
 そして、特に原子力について、周辺の地震について理解している方に行ってい
ただき、具体的に防災、避難、事故後対策、広報体制について突っ込んだ対話を
していただきたいです。

○原発の敷地に入るには前もっての予約顔写真つきの身分証明は必要です。
詳しくは東電HPへ。
 是非ここは一つ、現地の方、近隣の方、又東京でツアーをくんで話を聞いてみ
るという運動はいかがでしょうか。現地の方にもどんどん、その辺ツアーしてい
ただきたい。
 又関東近県のPRセンターはきちんと説明責任をとれ、の運動も必要も感じま
した。
 浜岡廃炉は、もちろんですが、ふくいち爆破犯人である東電が原発を動かして
いるという意味では、次はここ柏崎、二度あることは3度どころか仏の顔も3度
まで、今度こそ恐ろしいことが起こりかねません。特に福島地震と新潟の地震は
連動していいます。私たちの米どころ酒どころ新潟を守るためにも、是非とも、
今後の方針の一ページに、『柏崎刈羽原発即日停止』も、大きく是非加えていた
だければと思います。

★3.『原発いらない福島の女たち100人の座り込み』アクションの呼びかけ

 9・19の「さようなら原発集会」で、福島から心打つ声を届けてくれた武藤
類子さんが、「原発いらない福島の女たち100人の座り込みアクション」を呼
びかけています。
 100人の女たちが、国会議事堂や経産省や東電付近で座り込みをして、原発
を止めるよう訴えるものです。
 もう2度と原発事故で避難したり、苦しんだり、健康を害したりしないため
に・・・。
 以下、武藤さんの呼びかけ文を転送します。
 ぜひ賛同・参加・支援をお願いします。(N.S.)

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
実は急な話なのですが、日本中の原発を止めるために、
『原発いらない福島の女たち100人の座り込み』アクションを起こそうと思っ
ています。
時は国会会期中の10/27(木)、10/28(金)、10/29(土)の3
日間です。
場所は東京国会議事堂や経産省や東電付近です。朝10:00頃~15:00頃まで。
呼び掛け人と実際に参加出来る方を募っています。
呼び掛け人は福島在住者と県外避難者です。
参加は日本中からの募集です。3日全部でなくても大丈夫です。
まだ、きっちり何も決まっておりませんが、
とにかくご賛同、ご参加の意志をお知らせ下されば嬉しいです。
宜しくお願いします。
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追伸

 昨夜、郡山市で第1回ミーティングが開かれ、熱い議論の末、アクション企画
「原発いらない福島の女たち」が決定しました。
「もう、黙ってらんにー!」という福島の女たち100人で、霞が関に乗り込む
ぞー!というアクション企画です。
 経産省前には、座り込みができるスペースがあるとのこと。わたしたちも、そ
こに陣取る予定です。日程は、10月27日~29日(各日10時~15時)。
 この3日間、フル参加はもちろん大歓迎ですが、都合のつく数時間でも大丈夫
です。
 100人集めるの、どんだけ大変なんだろ~と思っておりましたが、実は、募
集チラシが完成する前から既に、34人の女たちがフライング・エントリー
 歴史を変える(かもしれない)100人の女たちに加わりたい方は、大至急、
申込書を書いてください。

■福島県の人はこちら(出身者、避難者もこちら)
http://onna100nin.up.seesaa.net/image/onna100EFBC88fukushima-versionEFBC89.pdf

■県外の人はこちら
http://onna100nin.up.seesaa.net/image/onna100EFBC88world-versionEFBC89.pdf

★4.スペースたんぽぽの催しもののお知らせ

 『優しく心と体を強くするヨーガ教室』始まります。

 10月22日(土)10:00~ 費用1500円
 毎週水・土の10:00~12:00に開催します。動きやすい服装でお気軽
にお越しください。

 講師は、河野秀海 先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピス
ト、元浄土宗寺院副住職 etc.)
⇒詳細・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/ 『スペースたんぽ
ぽヨーガ教室』で検索!!

★5.清掃工場:焼却灰汚染濃度高すぎ…炉休止 千葉・柏市

 東京電力福島第1原発事故の影響で、清掃工場の焼却灰が高濃度の放射性物質
に汚染された問題で、千葉県柏市は30日、市内の2清掃工場のうち、現在の国
の埋め立て基準(1キロ当たり8000ベクレル)より汚染度が高い焼却灰を出
している同市南部クリーンセンターの運転を当面休止する方針を明らかにした。
放射能汚染で清掃工場が休止になる事態は、環境省も「報告がない」と話してお
り、全国初とみられる。

 同市によると、新型焼却炉を備える同センターと異なり、もう一つの清掃工場
は施設が古く、同量のごみを焼いても、焼却灰の量は多いが、汚染濃度は埋め立
て可能なレベル以下のため、同センターのごみも一緒に焼却することにした。同
センターは9月7日から定期点検で焼却炉の運転をストップ。同センターの焼却
灰からは6月、最高で1キロ当たり7万800ベクレルの放射性セシウムを検
出。埋め立て処分できずセンター内で保管が続く灰は143トンで保管スペース
は残り30日分しかない。
                     (毎日新聞10月1日より抜粋)

★6.福島県浪江町の診療所医師の義憤
     町民の内部被ばくなぜ検査しないのか?
     国と東電が「補償避ける時間稼ぎ」としか見えない

○政府は、福島第一原発の20から30キロ圏内に設定した緊急時避難準備区域
を9月末で解除した。東京電力の補償枠づくりを前に、一気に事故“収束”の歩
調を速めたかに見える。だが、住民の被ばくの実態把握にどれほど積極的かとい
えば疑問符が付く。事故の直後、福島県浪江町で、政府の情報隠蔽のために約
7000人の住民が大量の放射線を浴びた。この「津島の4日間」を目の当たりにし
た医師が憤りをぶつける。「いまだに町民の内部被ばく検査を実施しないのはな
ぜだ!」

○「浪江町国民健康保険津島診療所」は、福島県二本松市油井の仮設住宅の片隅
にあった。(略)
 常駐する医師の関根俊二さん(69)は話し始めた。常駐の医師が二人、看護師が
四人。浪江町内の開業医五人も非常勤で診療を担当している。原発事故から約七
カ月。三月十五日から、町役場とともに二本松市内の避難先を転々とし、体育館
や旅館で診療を続けてきた。(略)震災翌日の三月十二日、町民約二万一千人の
うち約七千人が、診療所のある山間の津島地区に押し寄せた。「原発からなるべ
く遠く離れよう」と町の中心部から逃げてきたのだ。十五日に二本松市内に避難
するまで、七千人の人たちは、四日間、同地区にとどまった。ところが実際は、
国の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)のデータからも明
らかなように、町中心部より、山側の津島地区の方が放射線量が高かった。今で
も浪江町の山間の空間放射線量は、隣接する飯館村などよりはるかに高い。それ
を知りながら国や東電は、「町民に警告もせず被ばくさせた」と関根さんは憤
る。(略)
 関根さんは馬場有町長らとともに五月ごろから、内部被ばく線量をある程度計
測できる「ホールボディカウンター(WBC)を導入して町民の検査をしてほし
いと国に訴えてきた。特に高線量の津島地区にいた七千人を早く調べてほしいと
要請したが、いまだに返事はない。たまたま津島地区に避難し、その後、WBC
の検査を受けた関根さんの患者がいた。八月十日の検査時点でセシウムが六百三
十~七百一〇ベクレル検出されていた。「ヨウ素は半減期が短いので検出されな
かったが、これだけのセシウムが出た。他の住民も同じはず」と関根さんは考え
る。今夏、福島県民を対象とした本格的な健康調査が始まり、個人の調査票が配
られた。震災後の行動を記録する項目もある。やろうと思えば、データを把握し
ている行政が主導して検査を実施できるはずだ。関根さんは「これほど検査をし
ないのは、国や東電が高額の補償や賠償を避けようと、故意に検査を遅らせてい
るとしか思えない」といぶかる。
(中略)

○検査がなかなか進まない状況に、県内各市は独自に動き始めている。南相馬市
立総合病院の調査は七月十一日に開始。鳥取県から借り受けた車載型を加えてW
BC二台を用意し、今月三日までに市民三千三百七十五人の内部被ばく線量を調
べた。同病院の担当者は「放射性物質が体から抜けてしまう可能性があり、一日
も早く検査をする必要があると考えた」と説明する。(略)

 【デスクメモ】原発事故が起きた直後、日本にいた中国人はわれ先にと帰国し
た。当時流行したジョークが「中国人はオカミの発表を信じないから」。あれか
ら半年、近頃は彼らの気持ちがよくわかる。出るわ、出るわ、毎日のように政府
のウソが暴かれる。何を信じたらいいのやら。子どもたちの心の荒廃も心配だ。
             (東京新聞10月5日『こちら特報部』より抜粋)

★7.短信

  戦前の東京は自分で電力会社を選べた
    -今、ケータイ会社を選ぶように             柳田 真

 私が勤めていた都庁の職場の業界紙に載っていた話を紹介します。
 昔(戦前)は東京でもいくつもの電力会社があり、互いに“うちの会社の電気
料の方が安いですよ”とお客勧誘を争っていた。たとえば、1階の下宿生はA電
力、2階の学生はB電力会社からという具合に。私は原発の東電から買いたくな
いので、早く電力会社を選べるようになって欲しいと、と思っている。

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[たんぽぽ舎 編集部より]
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