2012年5月22日 連帯・共同ニュース第257号
■ 再稼働の動きが風雲急を告げています。権力側の再稼働に歩調を合わすように右翼の妨害活動が経産省前テントひろばでは強くなってきています。妨害も悪質な挑発行為になってきていますが、無視する形で対抗しています。これらは権力側の動きに対応して強くなって行くと思われますが、僕らは毅然とした態度で臨むだけです。既にお伝えしましたが、おおい町では地域住民を排除しての町会議員(全員協議会)で再稼働同意を決めました。これは再稼働に反対や疑問を持つ住民の動きに先手を打ったものです。これに対しておおい町では住民説明会が5月26日に開かれようとしています。また、福井県の中央では県の原子力安全委員会での安全確認を経て、県議会と知事だけで再稼働同意を決めてしまう動きもあります。これに対する住民の反対の声も明瞭になり始め、6月の早い段階での県民集会や県庁包囲も準備されています。おおい町、福井県の中央などの闘いには福島県をはじめ全国の支援があり、現地を包む全国的な闘いとして組まれようとしています。僕らも福井に出掛ける体制もと考えています。
■ 「電力不足」キャンペーンで関西地域の住民を脅かし、再稼働同意を得ようと目論んでいた政府はその嘘がばれはじめるや、電力需給の関係ではなく、コスト論を持ち出しました。安全基準のデタラメさが露呈するや、電力需要論を持ち出していた。これもいい加減さを追及されるやコストのために再稼働するという理由を持ち出しました。経済というよりは利潤優先による再稼働です。安全や電力需給などはただの口実であり、利潤優先が本音なのです。福島第一原発の賠償問題一つ解決できない段階で、誰しもがこういうことを言いだす神経に疑問を持つはずです。
■ テントも保持し、福井にも出掛けるという再稼働阻止の運動は「9条改憲阻止の会」の面々にとっては結構きついところもあります。9月からの経産省前テントひろばの闘いを支えてもきたわけですから累積する疲れもあります。脱原発運動のこれまで振りかえり久しぶりの会合で疲れも癒しましよう。再稼働が急ピッチに目論まれる6月段階に対応するための臨時総会を5月26日(土)に開きます。時間は午前10時から午後3時まで。場所は早稲田キリスト教会館(JR高田馬場で早稲田行きバス。西早稲田下車)です。「9条改憲阻止の会」は代表も置かない開かれた組織です。総会は参加自由です。そのまま会員にもなれます。テント前ひろばでこの名前を知ってこの会に興味を持った方も参加してみてください。大いに歓迎します。 (文責 三上治)