たんぽぽ舎です。【TMM:No1759】
2013年2月26日(火)その2 地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.3/4放射能の新たな危険「痛み」について学習会
チェルノブイリで子どもの7割に『痛み』
―「10ベクレル/kg食で危険」と学会講演した話―
お話:小若順一さん
★2.「原発新基準は拙速」 専門家グループ意見書
(2月26日東京新聞より)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆3/9講演会(東京・原宿)
下北半島・原子力施設集中立地の現状-危険な再処理工場は廃止を!
★4.新聞・雑誌より
◆期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車
商社が開発、震災後に加速 (2月25日朝日新聞より抜粋)
★5.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 中)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
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┗■1.放射能の新たな危険「痛み」について学習会
| チェルノブイリで子どもの7割に『痛み』
| ―「10ベクレル/kg食で危険」と学会講演した話―
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日 時:3月4日(月)18:30開場 18:50 開会
講 師:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:たんぽぽ舎
参加費:800円(21時~22時 懇親会 参加費500円)
低レベル放射能でどんな症状が出るかについては、さまざまな議論があります。
そこに一石を投じたのが小若順一氏で、「気になる痛みは、放射能のせいかも
しれない」と著書の『最新・食べるな、危険!』でアピールしています。
小若氏は、昨年、3度にわたってチェルノブイリ原発のあるウクライナを取材
し、「非」汚染地域の子どもたちの7割が「足が痛い」と言うことを突き止めま
した。
その地域の食品で放射能値が高かったのはキノコ。そこで、食事からキノコを
取り除くと、痛みの消えた子が出てきました。放射能の新たな危険性を1月25日
に「無菌生物学会」の冒頭で25分講演。このお話を小若氏に伺います。
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┗■2.「原発新基準は拙速」 専門家グループ意見書
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原子力規制委員会がまとめた原発の規制基準の骨子について、問題点を検証し
た元原発技術者や弁護士らの専門家グループが「過密な審議日程で作成され、あ
まりにも拙速すぎる」とする意見書を25日、公表した。意見公募中の規制委に近
く、提出する。
意見書をまとめたのは、井野博満東京大名誉教授(金属材料学)や、東京電力
福島第一原発をめぐる元国会事故調査委員の田中三彦氏ら。
意見書では規制委の審議の進め方を「再稼動ありき」と批判。「抜け落ちのな
い万全な新基準を3、4年かけて練り上げるべきだ。拙速につくられた新基準に
基づく再稼働は認められない」としている。
また、規制委が新基準に盛り込む設備の一部に設置猶予期間を認める方針を示
していることについて「東電が津波対策を先送りした結果起きた今回の事故を考
えれば、事故対策に段階を設けるのは危険だ」と指摘している。
東京都内で会見した井野氏は「意見書では多くの技術的な疑問点を挙げた。規
制委にはきちんと答えてほしい」と述べた。(2月26日東京新聞より)
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┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
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◆3/9下北半島・原子力施設集中立地の現状 講演会(東京・原宿)
下北半島・原子力施設集中立地の現状-危険な再処理工場は廃止を!
日時:2013年3月9日(土曜日)午後6時開場 6時半開演
お話:山田清彦(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長)
会場:神宮前区民会館 4階会議室1.2 入場無料
地図 http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_jingumae.html
住所:東京都・渋谷区神宮前 6-10-14 電話:03-3409-4565(会場)
交通:JR 原宿8分、東京メトロ千代田線明治神宮前駅徒歩2分
隠田商店街入口から20m右に入口
主催:核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
〒039-1166 青森県八戸市根城9-19-9
浅石法律事務所内 TEL&FAX 0178-47-2321
積極的に反対の声を上げ、再処理工場を止めよう!
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車
商社が開発、震災後に加速
小さな水路で電気を作る「小水力発電」に山梨県が力を入れている。県の面積
の8割が森林で水が豊かな特長を生かし、「エネルギーの地産地消」をめざす。
2050年ごろには、県民が使う電気すべてを水力や太陽光など県内の発電所でまか
なうのが目標だ。
山梨県北杜市の清里高原近くを流れる農業用水「村山六ケ村堰」。全長は16キ
ロ。昨春から3ケ所の小水力発電所が動き始めた。
そばの物置小屋のような建物に入ると発電機がある。発電能力は約200キロワ
ットで、原発1基(100万キロワット)の5000分の1。それでも3ケ所を合わせる
と、市内の世帯の6パーセントにあたる約1300戸分の電気をつくれる。
大手商社の丸紅の子会社が開発した。北杜市も地元説明会を開いたり、市道の
地下に水の配管を埋める場所を用意したりして支援した。建設の調査から完成ま
では通常の半分の2年半。白倉政司市長は「官民の新たな試み。市の水資源をう
まく生かせた」と話す。(後略)
☆小水力発電:農業用水や小川の流れを使い、水車で小型発電機をまわす。発
電能力は一般的に1千キロワット未満で、ダムを使う大型水力(数十万キロワッ
ト)の100分の1以下。建設費は2億~3億円。太陽光や風力と違って、一定の
水の流れがあれば気象条件に左右されずに発電できる。つくった電気は、電力会
社が10~20年間同じ価格で買い続ける「自然エネルギーの固定価格買い取り制度」
の対象になった。(2月25日朝日新聞より抜粋)
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┗■5.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 中)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
避難者たちは、カナリヤでもあります。
○撒き散らされた放射性物質の影響で、実際に健康に異変を経験して避難してき
た人は少なくありません。子どもの鼻血や下痢が止まらず異変を感じて母子避難
してきた人、回復傾向にあった難病が悪化しやっとの思いで九州まできた人・・。
○ 先日知り合った避難者の女性は、住んでいたところがホットスポットだと分
かり、懸命に子どもたちを守ろうとしてきました。当時、お腹にいた赤ちゃんを
避難先の福岡で出産。その赤ちゃんの心臓に、最近の健診で6ミリの穴が見つか
りました。因果関係はわからない・・・でも、守りきれなかったのではないかと、
彼女は悩み続けています。真夜中目を覚ますと、赤ちゃんの小さな心臓が動いて
いるかと、じっと耳を澄ますのだそうです。彼女の目からこらえてもこらえても
あふれる涙、絞り出すような一言一言が忘れられません。他の避難者の子ども達
や親達も、甲状腺に嚢胞などの異常を抱えている人も多くいます。こうして苦し
んでいる人々がもっとたくさんいる、これからたくさんでてくることを、彼女は
心配しています。放射線被曝のカナリアでもあるこうした人々の声に、耳を傾け
てほしいと切に願います。
○ 避難者たちは人々をつなぐ存在でもあります。長崎と、沖縄と、水俣と・・
・各地の闘いを担ってきた人々との新しい連帯が築かれつつあります。
みな、故郷の仲間たちと共にいられないことを悔しく思いながら、それでもで
きることを続けています。多くの避難者は、故郷の人々のためにできることはな
いかと、必死に考え行動しています。保養受け入れも、安全な野菜を作って送る
ことも、故郷の闘いを応援することも、たくさんの避難者がしています。
また、私たち避難者は今、昨年6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援
法」を手がかりに、私たちの分断とあきらめを乗り越えていこうと奔走していま
す。私たちの尊厳を取り戻し、本当の自己決定を可能にすること、とどまりなが
ら健康を維持したいとする選択も、避難の選択も、どちらも支援されること、そ
して、継続する低線量被曝による健康障がいを未然に防止すること・・・私たち
は、この法律を活かして、これまでの棄民政策に具体的な変化を起こそうと必死
に動いています。
○ 私も含め、多くの避難者は、定住までに何度も移動をせざるを得ない状況が
あります。根を下ろせない悔しさ、別れのつらさ、そして移動を繰り返すたびに
深まる生活破壊の危機・・・。
それでも私たちは、たくましくやっています。助け合い、苦難のなかにもプラ
スの面を見つけ、子どもを育て、自分たちも成長していっています。
避難の権利も認められていないこの国で、避難を維持すること自体が、<抵抗
>であり<闘い>であると思っています。今孤立の中で苦しむ多くの避難者たち
ともっと出会い、つながって、生き延びたいと思います。
○ 原発を止めることと、撒き散らされた核の脅威からいのちを守ること。
どちらもはずせない、車の両輪です。
終らない原発震災3年目を迎えようとしている今、今一度、福島からの一避難
者としての願いを書いて終わりにします。 (連載 下に続く)
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