一昨年、岡村知子さんから『杉原一司歌集』を送っていただいたご縁で、日本近代文学の女性研究者を支援する同人誌『論潮』を知った。八月発行の15号に、お誘いいただき、ゲストとして、かなり長文の拙稿を掲載していただいた。これまで、雑誌やブログに断片的に書いてきたものだが、何とか、まとめることができたのは、ありがたいことだった。
<内容>
研究ノート・GHQの検閲下の短歌雑誌に見る<天皇><天皇制>90~128頁
はじめに
一 『短歌研究』一九四五年九月号に見る敗戦
二 天皇の「声」はどう詠まれたか
三 検閲下の「第二芸術論」
四 『アララギ』一九四七年一月号に見る「天皇」と「天皇制」
五 『八雲』登場
六 語りたがらない歌人たち
内務省の検閲とGHQの検閲
歌人はGHQの検閲をどう受け止めていたのか
語り出す歌人たち
<関連拙著>
・「占領期における言論統制――歌人は検閲をいかに受けとめたか」
・『ポトナム』1973年9月、『短歌と天皇制』風媒社1988年10月、所収。
・「被占領下における短歌の検閲」『短歌往来』1887年3月、『現代短歌と天皇制』風媒社 2001年2月、所収
・元号が変わるというけれど、―73年の意味(5)~(9)―敗戦直後の短歌雑誌に見る<短歌と天皇制>(1)~(5)
2018年10月7日~11月5日
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http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2018/10/7352-e1cf.html
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http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2018/11/735-edf2.html
・「占領軍による検閲の痕跡」『斎藤史『朱天』から『うたのゆくへ』の時代』 一葉社 2019年1月
・『プレス・コードの影』(中根誠著)書評「警鐘の書」『歌壇』2021年7月
・『プレス・コードの影』(中根誠著)書評「表現の自由とは」『うた新聞』2021年8月
初出:「内野光子のブログ」2022.8.26より許可を得て転載
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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion12324:220826〕