- 主催 世界資本主義フォーラム
- 日時 2019年7月27日(土)午後1時30分~5時 (1時受付開始)
- 会場 文京区立湯島地域活動センター 多目的室
*最寄り駅は同じですが、いつもの場所(本郷会館)ではありません。文京総合体育館内の中の多目的室です。
文京区本郷七丁目1番2号 文京総合体育館内 電話03-3813-6554
地下鉄 本郷3丁目下車 歩いて5分~8分(地図をご覧ください)
- 講師 五味久壽(立正大学名誉教授)
- テーマ 米中「新冷戦」・中国社会の変化・ディジタル革命
[1]この1年間の米中関係の変化、「米中新冷戦」
1)「米中新冷戦」か、米中覇権争い、米中貿易摩擦、「米中新冷戦」
- 米中に共通するオールドエコノミーとニューエコノミーの二面
2)ギデオン・ラックマン『イースタニゼーション』を再度見直す
- 2015年がアメリカの対中感情の転換期か
- ロバート・カプラン「熱戦」防ぐルールが必要
- 中国中車、鴻海のアメリカ進出
- 「フォーリン・アフェアーズ・リポート」2019年№7の「米中貿易戦争は続く」
- 「米中覇権争いの深層」
3)アメリカ側から見た米中貿易摩擦・貿易戦争
- 米国側における対中強硬派の台頭
- ネオコンはトランプ拒否、「トランプドクトリン」はあるのか
- 米農村部のトランプ氏支持なぜ?という問題
4)アメリカの中国専門家の意見
- エズラ・ヴォーゲルほか中国専門家の「中国は敵ではない」と題した意見書
- エズラ・ヴォーゲル、習近平政権は「共産党指導体制の下での改革開放」の継続
- エリザベス・エコノミーの習近平による第三の革命説
5)中国側の内部事情は分からない
[2]貿易・関税戦争を超える世界貿易の変化
1)世界貿易は関税戦争の前から鈍化している
2)オートメーションとグローバル経済構造
[3]ソ連の瓦解、天安門事件から30年
1)ソ連の崩壊
2)天安門事件から30年の中国
[4]中国社会の変化のいくつかの面
1)都市化と大量消費による環境問題
- トイレ革命
- 中国都市部のごみ問題
- 廃棄物をエネルギーに
- 電気自動車革命と中国
- 再生エネルギーの効率化
2)「Pen」「中国最新案内」の記事を読んで
- 教育熱心な国・中国とその結果
- 高学歴者の都市となった深圳、その二面
- 新しいデザインが生まれる町、杭州
[5]中国経済の展望と問題点
1)中国の成長の障害は国内にある
- ジェームズ・キングは「トランプは間違っている:中国の成長の障害は国内にある」
- 債務依存の成長は困難
- 中国、高所得国になれるか
2)中国マネー、巨像の虚像
3)「中国【一帯一路】構想」
- ブルーノ・マサエスの『ユーラシアの夜明け』
- ピーターフランコパンの『シルクロード』『新シルクロード』
- 巨大な中国のローンは新興国経済にリスクを引き起こす
- 一帯一路の全像は誰も知らない
- 参考文献
(1)ギデオン・ラックマン『イースタニゼーション-台頭するアジア、衰退するアメリカ』
日本経済新聞出版社2019
*著者はフィナンシャル・タイムズ紙コメンテーター。
*内容紹介:膨張を続ける中国、内向きになるアメリカ。巨大な富と権力が西から東へ移り、国際秩序は不安定の度を増す…。錯綜する世界の動向からイースタニゼーション(東洋化)の奔流を捉え、21世紀の国際政治の輪郭を浮き彫りにする。
(2)マイケル・ピルズベリー『China 2049-秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』日経BP社2015
*著者は、ハドソン研究所中国戦略センター所長。国防総省顧問。
*内容紹介(さいたま市立図書館より):米国を出し抜き、2049年に世界制覇を握るための秘密戦略、中国「100年マラソン」の全貌とは。親中派だった著者が中国の軍事戦略研究の第一人者となり、世界の覇権を目指す中国の長期的戦略に警鐘を鳴らすまでを描く。
- どなたも参加できます。資料代 500円
- 問合せ・連絡先 矢沢 yazawa@msg.biglobe.ne. jp 携帯090-6035-4686
【8月以降の世界資本主義フォーラムの予定】
8月はお休みです。
9月 7日(土) 馬場敏幸(法政大学教授)「金型産業にみるアジアのグローバル・バリュー・チェーン(GVC)の変化」
以下、期日は未定です
10月~⒓月 岩田昌征[ソ連・東欧社会主義の評価とその崩壊・市場経済化の意味]
10月~2020年3月 岡本英男(東京経済大学学長)「MMT(現代貨幣理論)と福祉国家」(仮題)