【台風接近のため12日から延期】■■10月14日(月) 論点整理・MMT(現代貨幣理論)■■/世界資本主義フォーラム

* 10月12日(土)のフォーラムは、さきほど会場の本郷会館から連絡あり、台風のため10月12日(土)は閉館となったため、中止します。

 10月14日(月)に、同じ時刻、会場で、同じ企画のフォーラムを実施しますので、ぜひご参加ください。

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■■10月14日(月) 論点整理・MMT(現代貨幣理論)■■

世界資本主義フォーラムのご案内

 

  • 主催 世界資本主義フォーラム

 

  • 日時 2019年10月14日(月) 午後1時30分~5時 (受付開始 1時)

 

  • 会場 本郷会館 東京都文京区2-21-7 電話 03-3817-6618

http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=10136

アクセス 地下鉄本郷三丁目から徒歩5分 (文末の案内図参照)

◆東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目」より徒歩5分。

*丸ノ内線「本郷3丁目」駅からの行き方:「春日通り方面」出口から出て左へ。

大横町通りに出たら右折し、100メートル行くと三菱UFJ銀行のATMがあります。

ここを左折すると三河稲荷神社。その隣です。

◆都営大江戸線「本郷三丁目」3番出口より徒歩6分

 

  • テーマ 論点整理・MMT(現代貨幣理論)

サブプライムローン破綻に始まる世界金融危機の第2局面はEU圏でのギリシャ

を始めとするソブリン危機によって特徴づけられ、国家債務のディフォルトが

広く懸念される事態となった。

それに対するIMFをはじめ大方の金融政策当局の処方箋は、アジア通貨危機以来

おなじみの、急激な経済引き締めによる経常収支や財政の黒字化である。

ユーロ圏のギリシャ、イタリアにとどまらず、GDPに対する国家債務の過剰な諸

国(米国や日本もそこに含まれるのだが)においても、「財政再建」や「プラ

イマリーバランス」論などの形で、緊縮財政が強く主張されている。

しかし、緊縮財政は、社会保障水準の低下、経済規模の停滞、賃金所得の低下、

失業の蔓延など、大きな痛みを各国民に強いるものとなり、「反緊縮財政」の

声がそこかしこで上がる局面が現出している。

「反緊縮財政」の政策的主張の経済学的基礎として取り上げられるのが

MMT(Modern Monetary Theory現代貨幣理論、現代金融理論)である。

今回のフォーラムでは11月9日の岡本英男先生による講義の前に、フォーラム参

加メンバーの基本的なMMTに関する理解のための視点を提供することを目指す。

そのために、MMTに関する代表的な主張を取り上げて、論点を整理する。

(1)[貨幣論]今日の日本・円、アメリカ・ドル、英・ポンドを、[銀行に

よって信用創造され国家が流通を強制する]フィアト・マネーと見るか、[商

業信用を基底とする]中央銀行信用通貨とみるか

(2)[経済学説の系譜]MMT派は、MMTが異端の学説ではなく、ケインズ派に

も通ずる、かつては主流の学説であったと主張する。かつての諸学説、特にケ

インズの反失業・有効需要論との共通点と異質な点。

☆以上(1)、(2)については、靑山雫が報告。

 

(3)[日本経済の現状と打開策]MMT派は、デフレ=供給力に対する需要不足

だから、財政支出増による経済拡大によるデフレ脱却を主張する。日本経済の

課題(賃金所得の低下、格差の拡大、社会保障・福祉の充実…)解決のカギは

「デフレ脱却」か?

(4)[グローバル化に対して]財政支出の拡大によるデフレ脱却--これが

成り立つためには、財政支出増が輸入増に流れず、国内生産増になる必要があ

り、MMTは「反グローバル主義」も主張している。MMT派の反グローバル化が保

護主義ならば、日本の保護主義が、米中関税戦争にみられる世界経済の分断を

加速することにならないか?それとも、(MMT派は)日本の独自の「市場圏」形

成を目指すのか?

(5)[財政の役割]MMTは徴税を「膨張しすぎた貨幣の回収。インフレ抑制

策」--つまり、財政と金融政策と一体化して経済政策の手段とみる。財政に

は、中央・地方の住民が自らの政治的理念(例えば、社会民主主義)を実現す

るための経済政策という政治的意味があるという見方もる。

☆以上(3)~(5)については、柏木勉が報告。

 

なお、(1)~(5)だけでは、漏れている論点もあると思います。参加する

みなさまからその場で、または事前にメールで、出してもらって、討論したい

と思います。

 

  • 参考書籍・論文・講演の動画など

【ウェブサイトから入手できるもの】

 岡本英男「私が意義を見いだす理由 MMTは新次元の政策 均衡財政主義の

再考を」(2019年6月17日エコノミスト)

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20190625/se1/00m/020/047000c

 【動画】岡本英男 「現代貨幣理論(MMT)の思想的源流」(2019年7月

16日、MMT国際シンポジウムより)

https://www.youtube.com/watch?v=OmVA1lZiBQs&t=60s

 岡本英男「研究ノート: 福祉国家と機能的財政 ―ラーナーとレイの議論

の考察を通じて」 『宇野理論を現代にどう活かすか WorkingPaperSeries』

http://www.unotheory.org/files/2-14-3.pdf

 【動画】藤井聡 MMTの真実〜日本経済と現代貨幣理論〜

https://www.youtube.com/watch?v=s2Uj-_RolsY

 【動画】中野 剛志「よくわかるMMT(現代貨幣理論)解説」(日本の未来

を考える勉強会2019年4月22日)

https://www.youtube.com/watch?v=LJWGAp144ak

 【動画】中野剛志「貨幣と租税(第2回「日本の未来を考える勉強会」

2017年4月27日)

https://www.youtube.com/watch?v=Zc9-Y5jiIO4

 【動画】2019年7月16日ケルトン教授招聘MMT国際シンポ

(1)藤井聡「MMTに基づく日本経済政策論」https://youtu.be/3vDIvUeYTI8

(2)岡本英男「現代貨幣理論(MMT)の思想的源流」https://youtu.be/OmVA1lZiBQs

(3)松尾匡「反緊縮経済諸理論の中のMMT」 https://www.youtube.com/watch?v=Nk63LWWky68

このプレゼン資料:http://shiryouoki.sdbx.jp/KeltonSympo16/

(4)藤井聡・岡本英男・松尾匡 質疑応答 https://youtu.be/hlhlX5qYI3E

(5)ステファニー・ケルトン教授記者会見 https://youtu.be/LxaTGTYd6So

 

【靑山報告関連】

 宇野弘蔵「経済政策論」

 大内力「国家独占資本主義」

 オリビエ・ブランシャール「マクロ経済学」(上)(下)東洋経済

1999年

 

【柏木報告関連】

 「MMT・現代貨幣理論入門」L・ランダル・レイ著 東洋経済新報社

2019年9月12日刊

 中野剛志著『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室』kkベストセラーズ

2019年4月30日刊

 MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!http://erickqchan.blog.shinobi.jp/theanswer/52

 

  • どなたも参加できます。資料代 500円
  • 問合せ・連絡先 矢沢 yazawa@msg.biglobe.ne. jp

携帯090-6035-4686

 

【11月以降の世界資本主義フォーラムの予定】

  • 2019年11月9日(土)本郷会館

岡本英男(東京経済大学学長)「MMT(現代貨幣理論)と福祉国家」(仮

題)

*案内は、10月20日頃までに、お送りします。

 

  • 2019年12月7日(土)会場未定

岩田昌征(千葉大学名誉教授)「ソ連・東欧社会主義の評価とその崩壊・市

場経済化の意味」

 

 

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矢沢国光(やざわくにてる)

yazawa@msg.biglobe.ne.jp

携帯 09060354686