【激動する中東情勢・パレスチナはどうなっていくのか】 ――オスロ合意20周年記念・映画とシンポジウムの集い――

著者: 土井敏邦 : フォトジャーナリスト/ドキュメンタリー映画監督
タグ: , , ,

〈趣旨〉

PLOのアラファト議長とイスラエルのラビン首相がホワイトハウスで歴史的な握手を交わした「オスロ合意」。あれから、今年913日でちょうど20に年なります。しかし当時、世界中が期待した「パレスチナ問題の解決・和平」への展望は、20年経った今もまったく見えず、むしろ悪化の一途をたどっています。

一方、周辺アラブ諸国も、エジプトの政変、シリアの内戦、イラク、トルコの混乱など、揺れ動いています。

現在の混沌とした中東諸国の状況は実際どうなっているのか、さらに、その中東情勢の中で、改めて、あの「オスロ合意」とは何だったのか、今、パレスチナ人たちはどういう思いを抱えて、どう生きているのか、そして今後、この中東全体の混乱がパレスチナ・イスラエル問題にどういう影響を及ぼしていくのかを、2日間に渡って検証します。

〈内容〉

915日(日)】

〈第一部・激動する中東諸国の現状〉

1130 開演(開場 1115)/開会あいさつ(集いの趣旨説明)

1135 【映画】「沈黙を破る」上映(監督・土井敏邦/130分)

(占領地での兵役で道徳観が麻痺し、人間性を喪失する恐怖心に怯える元イスラエル兵たちの告白の記録。2009年度キネマ旬報文化映画部門第1位・早稲田ジャーナリズム大賞受賞作品)

1400映画】「侵蝕」上映(監督・土井敏邦/121分)

(東エルサレムでの家屋破壊、ヨルダン川西岸での分離壁建設など“パレスチナのイスラエル化”政策、占領によるイスラエルの“構造的暴力”の実態を描いた作品)

1620 【シンポジウム】

中東各国の現状解説(80分)

・エジプト/シリア/トルコ/湾岸諸国・専門の若手研究者たちによる解説

・イラク現地報告(ジャーナリスト・綿井健陽)

1740 エジプトの現状報告(川上泰徳・朝日新聞中東総局長/映像出演)(15分)

1810 全体の解説と分析(60分)

・臼杵陽(日本女子大学文学部教授/中東地域研究)

・長沢栄治(東京大学東洋文化研究所教授/エジプト近現代史)

(司会/土井敏邦)

1910 質疑応答(30分)

1940 終了

(注・出演者、時間、映画の順序は直前に変更になる場合があります)

916日(月・祝日)】

〈第二部・オスロ合意とパレスチナ〉

1100 開演(開場 1045)開場/あいさつ(2日目の趣旨説明)

1105 【映画】「ガザ―和平合意はなぜ崩壊したのか―」(監督・土井敏邦/125分)

(「オスロ合意」直後の93年10月からガザ・ジャバリア難民キャンプのある家族を6年間に渡って記録。「和平合意」による“合法化された占領”、パレスチナ自治政府の腐敗に、民衆の夢と希望が打ち砕かれていく現実を描き出す)

1330 【シンポジウム】

パレスチナ・現地報告(30分)

・ヨルダン川西岸の現状(鈴木啓之・東京大学博士課程/中東地域研究)

・ガザの現状(並木麻衣・JVCパレスチナ担当)

1400 イスラエル側から見たオスロ合意(20分)

錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

助教/パレスチナ研究)

1420 【映画】「二つのインティファーダ」(監督・土井敏邦/80分)

「第1次インティファーダ」はパレスチナ社会に何をもたらしのか。「オスロ合意」は何が問題だったか、アラファトは“パレスチナ”にとってどういう存在だったのか。「第2次インティファーダ」の原因は何か。すでに死去したパレスチナの歴史的な人物たちの生前のインタビューを交え、解き明かしていく)

1600 【シンポジウム】

現地からの声「オスロ合意とは何だったのか」(30分)

・ラジ・スラーニ(パレスチナ人権センター代表/映像出演)

・アタ・ケーマリ(元インティファーダ指導者/映像出演・交渉中)

1630 エジプト情勢変化のパレスチナへの影響(15分)

・川上泰徳(朝日新聞中東総局長/映像出演)

1630 全体の解説と分析(60分)

・臼杵陽(日本女子大学文学部教授/中東地域研究)

・長沢栄治(東京大学東洋文化研究所教授/エジプト近現代史)

・錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 助教/パレスチナ研究)

(司会/土井敏邦)

1730 質疑応答(30分)

1800 終了

(注・出演者、映画、時間は直前に変更になる場合があります)

〈日時・会場〉

【日時】 915日(日)   /11301940

916日(月・祝日)/11001800

(注・開始、終了時間は変更になる場合があります)

【会場】 明治大学(駿河台キャンパス) リバティタワー6F1063号教室)

http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

(最寄りの駅)JRお茶ノ水駅/メトロ 新御茶ノ水駅(千代田線)

/メトロ 神保町駅(半蔵門)

【参加費】 2日通し券 3000円(学割2500円)

1日通し券 2000円(学割1500円)

映画1作品のみ 800

シンポジウム(1)のみ 800

【定員数】 250人(予約制ではありません)

【主催】 土井敏邦・パレスチナ記録の会

【共催】 JVC(日本国際ボランティアセンター)

社会思想史研究会

【問合せ】 doitoshikuni@mail.goo.ne.jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最新作「飯舘村―放射能と帰村―」
(HP/http://doi-toshikuni.net/j/iitate2/
【神奈川】2013年7月27日(土)~8月9日(金) 横浜ニューテアトル
【愛知】2013年8月3日(土)〜9日(金)  名古屋シネマテーク
【福島】2013年10月以降 フォーラム福島
【広島】2013年8月以降 横川シネマ
【佐賀】9月7日(土)~9月13日(金) シアターシエマ

映画 『異国に生きる ─日本の中のビルマ人─』
(http://doi-toshikuni.net/j/ikoku/)
【愛知】2013年8月17日(土)~23日(金) 名古屋シネマテーク
【佐賀】2013年8月31日(土)~9月6日(金) シアターシエマ

「飯舘村 第一章・故郷を追われる村人たち」
2012年3月25日・DVD完成
http://doi-toshikuni.net/j/iitate/

「届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと」4部作(2010年5月5日 全作DVD完成)
第1部 『ガザ―なぜ「和平合意」は崩壊したのか―』
第2部 『侵蝕―イスラエル化されるパレスチナ―』
第3部 『二つの“平和”―自爆と対話―』
第4部 『沈黙を破る』

「“私”を生きる」(2010年6月4日 DVD完成)
http://www.doi-toshikuni.net/j/ikiru/index.html

「沈黙を破る」
http://www.cine.co.jp/chinmoku/

土井敏邦 (DOI , Toshikuni)
http://www.doi-toshikuni.net/
(コラム「日々の雑感」)