本日の「川内原発再稼働をやめろ!全国一斉規制委抗議行動」(12時~13時)
で、緊急会議も以下の申し入れ書を提出します。
http://2011shinsai.info/node/5336
ご都合つく方はぜひ、ご参加を!
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【申し入れ書】
川内原発はもちろん、すべての原発再稼働のための審査をやめよ!
原子力規制委員会委員長 田中俊一様
原子力規制庁長官 池田克彦様
安倍晋三政権は4月11日、原発を主要な(ベースロード)電源のひとつとし
て、安全性が確認できた原発から再稼働することを明記した「エネルギー基本計
画」を閣議決定した。この日、菅義偉官房長官は記者会見で「規制委の安全基準
がすべて。安全確認できたものは、地元自治体と調整しながら進めるのが私たち
の選挙公約だ」と発言。政府は再稼働について、あらためて判断するようなこと
は一切ないという姿勢を公言した。
首相は、「規制委の基準は、世界で最も厳しい基準」という、規制のスタート
時点で田中俊一委員長が世界に向かって公言した主張をただ繰り返している。と
ころが、規制委・田中委員長は新規制基準について、「必要最低限の基準であ
り、絶対安全の基準ではない」という発言に転じている。
原発7基をかかえる新潟県・泉田裕彦知事は、「この新基準は、世界標準にも
達していない」と正面から具体的に批判している。まちがいなく、「世界標準」
から見ても穴だらけの「基準」(審査)で、福島原発震災後の日本で、どうして
原発再稼働のスタートが許されるのか。
電力会社・地元・政治家の意向にしばられた「旧原子力安全・保安院」とは違
う、「原発の安全性能」について「科学的判断だけに徹する」と宣言して、原子
力規制委員会は発足したはずである。しかし時間とともに、「(基準違反だから
と)例えばポンと20基止めたら世の中どうなっちゃうのか」(2013年3月19日 定
例会見での田中委員長の発言)などと、「科学的、技術的見地」とかけ離れた問
題を公然と規制行政に組み込む姿勢を示しだした。そしてついに、「九州電力王
国」下で最も再稼働への地元抵抗力が弱く、しかも火山と活断層に囲まれた川内
原発1・2号機の最優先審査決定という、安全性の判断など投げ出した再稼働へ
の政治決定を公然と主張したのである。
電力資本の意向にそった原発再稼働への暴走を宣言している安倍政権。その政
権の政策に沿った「審査」は、もはや「規制業務」とは言えまい。「原子力規制
委」は〈原子力ムラの出先機関〉にすぎない。
規制委は、川内原発はもちろん、17基の原発の再稼働のための審査をやめよ!
田中俊一委員長は、事ここに至れば辞職しかあるまい。
2014年5月14日
(「再稼働阻止・全国ネットワーク」呼びかけの全国一斉規制委抗議行動の日に)
福島原発事故緊急会議
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ピープルズ・プラン研究所気付
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