【6月24日(土)】第5回 ヘーゲル研究会のお知らせ

 先月の第4回例会では、「法(権利)哲学」の「第2章 市民社会」§182~§185の講読を行ないました。「市民社会の創造は現代世界に属する」としたへーゲルですが、近代(現代)世界を国家―市民社会という構造を有するものとして捉えたのは、ヘーゲルの絶大なる功績といわれています。とはいえ難解をもって知られたヘーゲルのこと、別けても困難を伴う原典への入り方ですが、滝口先生は懇切丁寧な注釈によって、本文へ我々を上手に誘っていただきました。そのおかげで、特殊と普遍と具体という三つの論理的概念を使って、市民社会で織りなされる諸個人の(経済)活動の特性を闡明する仕方に、ヘーゲル哲学の真面目にいくらか触れたような気がします。参加者の議論も活発で、同学の士としてフラットなコミュニケーションができたのではないでしょうか。
 次回の研究会も、同じ要領で行ないます。学ぶ意欲以外の条件はありません、どなたでも歓迎です、奮ってご参加ください。
                    記
1. テーマ:ヘーゲルの市民社会論
中央公論社「世界の名著」の「ヘーゲル・法の哲学」から
第二章 市民社会(§182~§256)を講読会形式で行ないます。今回は§186からです。
★国内では数少ないヘーゲル「法(権利)の哲学」の専門家であり、法政大学で教鞭をとられた滝口清栄氏がチューターを務めます。
<先生の著作・翻訳> ヘーゲル『法(権利)の哲学』―形成と展開(お茶の水書房)。共著/ヘーゲル「精神現象学」入門 (講談社学術文庫)、共訳/イェーナ体系構想―精神哲学草稿1・2(法政大学出版局)など

1. とき:2023年6月24日(土)午後1時半より
1. ところ:豊島区東部区民事務所・集会室2(3階)
――JR大塚駅(北口)より、徒歩5分(巣鴨警察署横)

1.参加費:500円
1. 連絡先:野上俊明 E-mail:12nogami@gmail.com Tel:080-4082-7550
 参加ご希望の方は、必ずご連絡ください。
 ※研究会終了後、近くのレストランで懇親会を持ちます。
                       以上