「万博工事未払い被害者」の切り捨てを許さない
5月下旬「万博工事未払い問題被害者の会」が結成されました。被害者の会のSNSに「連携したい」とコメントをしたら「やりましょう」と返事があり、共に運動を進めています。
未払い海外パビリオンは11館に及んでいます。2年前、開幕に間に合わないとしてゼネコンが海外パビリオンから手を引き、困った吉村知事は中小事業者に協力してくれと頼み込みました。国の事業だから間違いないと、全国から多くの事業者が工事に加わりました。最後はパビリオンに泊まり込み、何とか開幕に間に合わせました。ところが、上位業者から工事代金が支払われないという事態が起こりました。被害事業者は吉村知事に支援を求めました。当然の行動です。ところが、依頼したことを忘れたかのように、「民間の取引だから知らん」と突き放したのです。
この未払い問題は過去の万博では起こっておらず、「維新万博」だから起きたと考えています。 昨年3月28日、万博トイレの工事中にメタンガスが爆発。十分な対策をとらないまま、工事を再開させました。また、吉村知事は、危なくて避難が困難な万博への「こども無料招待事業」を推進しました。何れも弱い立場の者の命と人権を横に追いやり、「万博成功」という維新の会の野望しか頭にない行為です。
「未払い救済署名」の取り組み、街頭での募金活動、8月23日には300人超の参加で「万博未払い追及全国集会」を行いました。アンケートには異例の多さの117人が記入、国や維新政治への怒りが寄せられ具体的な提案もありました。
先日の夕方仕事を終えた被害者と打ち合わせ。1時間後「仕事があるので失礼します」と夜勤に向かわれました。自分の生活費や従業員への賃金、そして当局との交渉。未払い状態は4か月以上に及び、倒産する業者も出てきています。もう、被害者の努力も限界の限界です。
何の落ち度もなく国策に協力した者が命に関わる苦境に陥っている。こんな不公正がまかり通る政治、社会を許すのか、私たち自身の問題です。
9月30日に被害者の会が主催し、連携してきた超党派国会議員なども加わり国との交渉があります。私も参加し、「市民は怒っているぞ!被害者に連帯するぞ!」と政府に伝えてきます。
・被害者の会X https://x.com/expo_mibarai ・被害者救済署名 https://x.gd/8MnaZ
・夢洲カジノを止める大阪府民の会 https://vosakaf.net/ =私の入っている市民グループ (百姓のまーくん)
……中略……
🎵こんな本いかが?
やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく 梯久美子著 文春文庫
戦地での体験から、とにかく戦争と暴力、飢餓はイヤだとの思いを作品に込めたたかし。正義とは何か、強いヒーローはいらない。徹底的に優しく、人を楽しませたというたかし。(本著に織り込まれている)たかしの詩は心を優しく和ませてくれる。サンリオの創業者・辻信太郎さんの話も戦争体験者ならでは。読んでほっこり、余韻が残る。
<編集後記>
7月の参院選で自民党が大敗し、声高に石破総理の責任を問うたのは選挙の最大の敗因となった裏金議員たちでした。それを後押しするかのような報道をしたマスコミ。特にひどかったのは読売新聞で「石破総理退陣へ」との号外まで出しました(毎日新聞も朝刊トップで報道)。信頼できるはずの新聞の(作為的?)誤報によって、「石破総理はもう辞任」という流れが作られていくなどあってはならないこと、大罪です。
石破総理は消費減税を拒み、夫婦別姓や学術会議問題など期待されたことにも踏み込めず、がっかりさせられたことは数えきれません。けれど、安倍元総理以来続いていた 異なる意見への心無い国会答弁や原稿の棒読みはなく、能登への支援や長生炭鉱についてなど前向きな答弁も聴けました。何より、中国・習近平国家主席と会うなど「外交」に力を入れ、米国からの武器の爆買いに歯止めをかけようとし、防災省を設置して貧弱な日本の防災体制を改めようとしていたことなど、考え方は違っても「人々の命を守りたい」という思いは伝わってきました。だから#石破辞めるなデモに人が集まり、石破さんを支持する世論も大きかったのでしょう。
なのにマスコミや自民党内から石破降ろしが強まったのは(森友文書を開示させるなど旧安倍派にとって不都合だったこと等と)、対米従属政権でないと長続きさせない力が働いたのではと思わざるを得ません。自民党の中で数少ない「日米地位協定見直し」を求めている石破さん。他国に比べ、これほど主権を侵害されている国は無いのに、官僚もマスコミも政治家も正面きって改定しようとせず、米国に従っていれば権力が維持できてしまう日本。付き従ってきた米国はもはや独裁国家のようで何をやってくるか先も見えないのに、まだ米国一辺倒でついていくのか。石破総理退陣後、民主主義がさらに壊れ、戦争への流れが加速するのではないかと危機感いっぱいの今。戦争でなく外交(でないと日本はオシマイ)。目先の損得でなく、「命」や「民主主義」を守り、皆が幸せになるための選択と行動を!と思います。











