こいのち通信(世田谷こどもいのちのネットワーク通信)2024年12月

 ついに今年のカレンダーもペラペラの一枚を残すのみ。日めくりカレンダーを日ごと破るのも恐ろしい・・・。ただ時が粛々と過ぎていくだけなのに、なんだか12月は慌ただしいですね。ボロ市、忘年会、クリスマス・・・。その間を縫って、なんとか通信を作らなきゃと思っています。お伝えしたいことやお知らせも、一か月の間どんどんたまっていきます。
 ノーベル平和賞の授賞式で被団協の92歳になられる田中煕巳さんが語られた言葉の重さをつくづく感じた週でした。その中で田中さんは「もう一度繰り返します。原爆で亡くなった死者に対する償いは、日本政府は全くしていないという事実をお知りいただきたい」とはっきり言われました。さらに、核兵器禁止条約を政府が批准しないことへの批判も。「核の傘」を理由に批准を拒否している政府の姿勢は断固追及されるべきです。石破首相が被団協のみなさんに対して祝意を述べていますが、「おめでとうございます」と言うことなのか。ひどく違和感を覚えます。平和賞受賞への答えは、「核兵器をなくすこと」でしかないでしょうに。今年もいつものように後味の悪い政府の姿勢で幕を閉じるのでしょうか。
 このところ、「地域」の「公園」をめぐる問題を次々と身近で見聞きし、これはやっぱり「こいのち」でも取り上げないとなあ、と思っています。一つは、赤堤一丁目にある山下公園のすぐ隣に建つという小田急不動産の10階建てのマンション問題。私も子どもが小さい時によく遊びに連れていった懐かしい公園です。今も親子やお年寄りの憩いの場、ラジオ体操やお花見でも賑わうところです。マンションが建てば、公園にのしかかるような威圧感は必須。日も当たらなくなります。先日住民説明会があったので、私も参加しました。住民の声に配慮したという細かな修正案(例えば、柱を5㎝!動かす、などと)が示されましたが、そもそも高層の建物を作ることの是非こそが語られなくてはならないと思います。町会長さんも言っておられました。「これから育っていく子どもたちにいい環境を残すのか、目先の経済効果を取るのか」と。本当にそう思います。そこら中で進行している開発の問題はそこにあります。神宮外苑の問題もしかりです。開発や建設を考える時に、まず「こどもの未来か、現在の儲けか」を問うてほしい。子どもを大切にする世田谷(であるはず)から、そういう声を挙げ続けていきたいと切に思ったことでした。
 もう一つ、馬事公苑のことです。オリンピックですっかり様相が変わってしまった馬事公苑も、子どもたちが大好きでよく連れていった公園でした。前にはきれいに花が植えられていた庭園が今は子どもたちが遊べる児童公園になっているそうです。子どもたちをそこで遊ばせている娘がひどく憤っていました。「遊んでいると、大きな声を出さないでほしい、と係の人が飛んでくる。どうも周りの住人が「うるさい!」と言ったんだと思う。4時に閉園だったのが、3時になっちゃった」と。追い出された後で、けやき広場で遊ばせているとそこまで「声を出すな」と係が追っかけてきた、というのです。恐ろしい世の中ですね。保育園問題で「こどもの声は騒音か?」と論争したことを思い出します。誰もが昔は子どもだったのに、となんだか悲しい思いになります。公園は「おおやけ」のもの、みんなのコモンの財産です。そのあり方をあらためて問題にしなくてはなりませんね。世の中、「寛容」という言葉が忘れられているような・・・。
 首相が国会の答弁の中で、しきりに「民主主義」を連発しています。お題目のようでとても的外れに響きます。こいのちでもお知らせしましたが、「民主主義とはなにか?」について、コスタリカで子どもたちのために使われているテキストを読んで考える「憲法ワークショップ」が行われました。民主主義とは多数決?なのではありません。コスタリカでは5つの要素を学びます。「参加」「多様性」「対話」「寛容」「連帯」、日本語に訳すとなんだか固くなってしまいますが、この中身がどんなものなのかを日常のくらしに即して話し合いました。会に先立って「めんどくさいカフェ」の柴田さんが出前をしてくださり、自分で豆を焙煎することから始めて、自分で自分だけのコーヒーを淹れる、という最高の贅沢を味わいました。コーヒー・フリークの私が大感激をしたのですから。自分のためのコーヒーは、自分を大切に思う気持ちになれ、そのあとのワークショップも、各自が思うところを話すことができたのでは、と思います。ぜひ今度、こいのちの学習会の前座もお願いしましょう。
 12月14日、久しぶりに「こいのち学習会」を行いました。東京新教会を会場にした初めての試みです。「からだという視点」へ誘ってくださったのは、照屋洋さん。長年中学校で国語の教師をしていました。クラスで子どもたちと接している中で、「教育とは?授業とは?学びとは?」と次々に疑問が湧き出てきたところに出会ったのが演劇。学生時代から、当時注目されていたアングラ演劇を年間200回も観ていたほど劇に心酔していました。なんのために先生をやっているのかという問いに答えるべく、自分を学ぶ立場に身をおいて学んだのが「演劇」。照屋さんは「もし演劇を学んでいなかったら? 教師として大切なことはすべて演劇で学びました」とまでいいます。
演劇というのは、言葉やからだで直接に人と向き合うことですよね。コロナ禍以降、人と人が触れ合う機会がめっきり減ってしまいました。一応コロナから解放されても、ズーム会議はずっと続きます。たしかに便利です。会議の場に足を運ばずに、日本中、世界中の人ととりあえず話し合い、連絡をとることはできます。でも、失ったものもたくさんある。話し合い、対話をするというのは、相手の表情を見て、言葉の背後にあるもの、「間(ま)」に聴くことでもあるでしょう。「便利」を優先するあまりに、人と人との間(そう人間!)の暖かさも冷たさもわからない無機質な関係が助長されている、そんな気がずっとしていたので、このワークショップで、相手の目を見て言葉を発したり、サッと隣の人たちとつながりあったりする体験が新鮮でかつとても親密に感じられたことでした。「こういうワークを通じて、いがみ合っていた子どもたちの関係がすごくよくなった、からだの深いところでストンと落ちたら、変わる」と照屋さんは断言します。ある幼稚園では「お砂場」アプリを使って砂遊びをしているそうな。公園に一緒にいても、それぞれがゲームをやっている子どもたち。痛みを経験していないと、喧嘩が殺人にまで行きかねない・・・。からだが置き去りにされてしまうとどうなるのか・・。教育現場だけでなく、あらゆる生活の場面で懸念されることです。このワークはさまざまことを気づかせてくれました。私も「大学闘争」の時代を経て、まず一人ひとりの「内なる革命」が大事、と「からだ」に目を向けるようになった世代ですが、改めて、「からだという視点」は人と人との関係になくてはならないものだと腑に落ちたのでした。

 この日のことについては、佐藤由美子さんが体験談を、参加者の感想も含めて記してくれました。とても貴重な学びの場を来れなかったみなさんに共有していただけたら嬉しいです。そして、このワークを、いろいろな集いの場で行えたらと切に願っています。先生たちに体験してほしい。こどもたちと接する場に身をおいている人たちにぜひ。何よりも世田谷の学校を変えるために演劇を取り入れたいと常日頃述べている保坂区長にまず知ってほしいです。                            (星野弥生)

「教育車座集会」をいよいよ1月25日に行います。総会以来久しぶりです。
 ずっとラブコールを送り続けてきた渋澤寿一さん(教育委員会委員・教育長職務代行者)についに機会をいただくことができました。全国を飛び回る、本当に忙しい方で、ピンポイントの1月25日に予定を確保させていただきました、
 1月25日(土)18時~   宮坂区民センター。「教育大綱」にこめた「魂」を語っていただきます。その日に北海道から戻り、次の日には別の地方に講演に、という超お忙しい方、飛行機が遅れたりしたら来れないことも、という条件つきですが、雪が降らないことを祈るのみです。とりあえず予定にいれておいてください。区長も参加の予定で。

照屋洋さんによるワークショップ「『からだ』という視点」を体験して
 急な寒波の到来で冷え込んだこの日、会場である東京新教会には、照屋さんのワークショップをぜひとも体験したいというの7人の参加者が集まりました。
 ワークショップ前半のレクチャー部分での、日本の教育の現状についての照屋さんの吐露は改めて衝撃的で、ため息が出ました。海外には演劇教育をカリキュラム内に位置付けている国々がたくさんあるというのに、それがないどころか、今日本ではカリキュラムから芸術科目がまず一番に減らされているというのです。美術の先生の嘆きは、何色と何色を混ぜたら何色になるということすら分からない生徒が増えているということ。授業時間が削られているのです。カリキュラムになくても、演劇を体験することが多かった学芸会、文化祭そのものがなくなり、演劇部も激減している現状なのです。
 なぜ今、教育現場で演劇教育が必要かというと、左脳ばかりを使って「学び」を進める今の学校教育に欠けていること、必要なことを補えるからだと照屋さんは言います。良いこと、大切な学びだと位置づけられ、重点的に道徳の研究校を引き受けていた学校が、その課題から外れた翌年、大きな荒れを経験しているそうです。からだを通すことなく、頭で、左脳で行った学びは、子どもたちに定着しないばかりか、何か傷を残すのではないでしょうか?新卒の一年目には、「いじめ」を扱った教材のテストで100点取った子が、日常ではずっといじめをやっていたことが分かったという出来事も体験されたそうです。ちょっと恐ろしいお話です。
 照屋さんは、あらためて「自分は何のために先生をやっているのか?」「本当に子どもたちを一人一人の人間として受け止めていたのか?」と、自分に問いかけます。そして、竹内敏晴氏の著書との出会いと演劇研究所での師事を皮切りに、ご自分をあらためて学ぶ位置において、「ことば」だけにたよらない、あらゆる手法による身体への学びを修めていきます。そして得たのは、「相手ときちんと向き合うこと」、「相手のはなしをきくこと」、「相手を尊重すること」、「ことばを届かせること」、「からだを開くこと」、「からだを自由にすること」、「自己肯定感を持つこと」、「感性を磨くこと」、「みんな違うこと」、「だから学び合えること」などへの深い気づき。そして今、それを演劇的手法で伝えようとしておられます。
 後半は身体を動かしての体験的なワークショップへと進みました。名前を呼んで相手に声を届けることから始まり、ことばがただ音として発せられるだけでなく、すぐそばにいる人に届けようとしっかり意識して声を発すること、周りの人がどこにいて、どうしているのかをちゃんと感じとりながら、自分の動きも意識しながら動くことなどを体験しました。
 以下に参加者の感想をお伝えします。
 「自分も学校生活の中で、声を届かせたり、自分のからだのことに気づくこともなく、大人になりました。最近の子どもはもっとそういうことに縁がなく育っているのだろうと思います。今だからこそ、教育の中で演劇教育を取り入れることの大切さを、あらためて感じました。」
「呼んで投げてのワークでは、普段相手の顔を見ないで声だけでやり取りしてしまうことがあり、しかも言ったつもりであったり、うわの空で聞いていたりすることもあるだろうな、と気づきました。」
「からだを向き合わせ、目を見て、隣の人に腕を伸ばして・・・、そんな機会がほんとうに失われている世の中だなあと、改めて気づきます。」
「このワークショップを、ぜひ学校でやっていただきたいと思いました。先生方の研修として。『怒っているけど身体は泣いている』というのが、とても印象的で・・・。色んな子の姿が浮かびました。今、そういう子がたくさんいるからです。」
「レクチャーでは、『学ぶことにより賢くなる』と普通に思っている学びの在り方が、からだを無視してやっているんだと再確認。それを実感するように、シンプルないくつものワークの中で、五感の限られた部分しか使わずに伝えようとしている自分がいることを体験しました。」
                        (佐藤由美子  オープンスペースBe!)
世田谷版学力テスト廃止                        
 11月29日の文教委員会で、世田谷版学力テストである「学習習得確認調査」が、中3以外廃止となりました。中3は国社数理英の5教科を実施します。
 この調査は2011年度より、小学校5年生から中学3年生までを対象に国算の2教科で行われ、のちに保坂区政になってから小学校4年生以上、国社算理の4教科に拡大したもので、世田谷区教職員組合が強く廃止を求めてきたものです。
 開始当時、少子化が進む中で、公立学校への進学率が低下し、私立学校に進学する生徒が増えていたことが問題になっていました。品川区の小中一貫校に対抗するかのように(当時、様々な教育政策で、品川区と世田谷区は競っているように見られていました)一つの中学校に進学する学区域の2つの小学校が「学び舎」をつくり、そこで出身校同士の正答率を検討するということが始まりました。また、高校入試に活用するという意図もありました。(そのため、中3のテストが残ったのでしょう)
 しかし、そもそも半数前後の子どもたちが私立学校へ進学(学校により、または年度によりその率は違います)し、分母が変わっている中での比較に意味はありません。かえって余計な競争心を煽るようなことになりかねません。
 約5400万円をかけて(2024年度)業者が作るテストは、正答率の分布がうまく分かれるように、正答率の高い問題から低い問題が配置されています。あとで正答率の低い問題を調べてみると、重箱の隅をつついたような問題や、例えば面積の単位haを㎡に換算するなど、実体験の中でほとんど使われないような問題となっています。このようなテストの結果を学び舎の会議に向けて、担当に分かれて検討し、このような点に今後力を入れるなどとそれらしいまとめをして発表しますが、現実的に学力向上のためほぼ役には立っていません。得点の低い子どもにとっては、学習意欲の低下を招かせるだけのものになっています。
 特に4年生で塾でのテスト慣れをしていないような子どもにとって、4教科のテストは「虐待」のようです。4時間目の理科の頃になると、ぴたりと鉛筆が止まってきます。回答を見ると、無回答が急激に増えてきます。
 以前、文章を音読してあげるという支援をすれば、学習やテストに参加できる子どもがいました。別室での試験を提案しましたが、区教委からの答えは、保護者がよければそれでもかまわないが、業者には答案は回さない・・・数に入れない・・・というものでした。試験が終わって、試験結果やアドバイスが書かれたものが彼には配られず、「どうして」と涙を流しました。
 国の学力テスト、他の学校に個人情報が渡ったり、入力ができずに学校への問い合わせで教員が振り回されたり、機器の不具合で試験が遅れたり、参加しない方が得なこともある不公平感など杜撰さが問題となっているスピーキングテスト、子どもの体力をAからEまでのランク付けし、小学校の低学年の筋力を図るなど非科学的な体力テストなど、様々なテストが上から降りてきて、テスト漬けにされている子どもたちです。
 何より、私立中学と学力で競い合うことよりも、公立学校を選択し、公立学校で学ぶ子どもたちにとってどのような学びが必要なのか、そもそも、公立学校で育てるべき「学力」とは何なのか、もう一度深く考える必要があるのではないでしょうか。
 特に中学校において、以前と比べ圧倒的に学習内容が受験に向けてのものになっています。文科省が掲げる「主体的・対話的で深い学び」に向けての探求的な学習を中学校で実践することは非常に難しい状況です。なぜなら受験に不利にならないように教科書の隅から隅まで教えなければならないという強い圧力があるからです。このような中で、多くの不登校生徒が生まれています。
 今回、中3以外廃止した教育委員会の賢明な選択に敬意を表しつつ、さらに公立学校の学びについて考えていただきたいと思います。        (藤田直彦 世田谷の教育を考える会)

ふくしまっ子リフレッシュin世田谷での特別講演会 
 恒例の「ふくしまっこリフレッシュin世田谷」が12月25日から29日まで実施されます。久しぶりにチラシを区内の学校に配布しました。配布といっても、今はインターネットで登録者に送付される、というもので、私たちにとってはかつてのように学校ごとに配布数を数えて、などの手間はなくなりましたが、寂しいような気もします。せっかく作ったチラシなので、こいのちに同封いたします。期間中に子どもたちと遊んでくれるボランティアを募っています。ご協力いただける方、連絡をいただければと思います。
 この事業は世田谷区が共催している全国まれにみる行政と市民とのコラボ事業なので、ぜひとも多くの区民の方に参加していただきたく、期間中の28日に、世田谷在住の福島出身の歌人、三原由起子さんにご自分の詩作を通じての福島への思いなどを語っていただく機会を持つことにしました。どうぞ奮ってお申込みください。場所がちょっとわかりにくいので、申し込まれた方にはメールでお伝えいたします。     

   ◇ ◇ ◇ ◇ いろいろ告知板 ◇ ◇ ◇ ◇
「もっと語ろう不登校  Part296 1月11日(土) オープンスペースBe!+ZOOMです
ズーム希望者は 佐藤:yurinoki11513@gmail.com 高橋:fsbttoru@yahoo.co.jp 
★【脱原発と私たち】「ふくしまっ子リフレッシュin世田谷 続けます!」
 12月21日(土)13・30~16:00 @宮坂区民センター大会議室
 「福島のこどもたちとともに・世田谷の会」の23年の「保養」活動について、星野弥生が話します。
 主催:脱原発を考える会 後援;世田谷こどもいのちのネットワーク(連絡先03-3429-4708 宇都宮)
「人間の生と性を学ぶ会」1月例会  1月23日(木)17:30~ 宮坂区民センター
性教育(セクシュアリティ)を先駆的に進めてこられた村瀬幸浩先生とともに、「50歳からの性教育」を読みながら、年代、性差を問わず「生」と「性」を語っていく会です。(星野弥生)
12月23日 「現役自衛官セクハラ国賠訴訟」第9回 期日 10:30 東京地裁正面玄関前集合1 傍聴者数が少ないと、次からは小さい法廷に変えられてしまうそうですので、多くの皆さまにはお知り合いをお誘いの上傍聴応援をお願い出来れば幸いです。(鷹濱 hawkbeachbeautifulspring@gmail.com)
星野弥生の気功教室。第二、第四金曜日の17;30~19:20 経堂地区会館別館 第二、第四日曜日 10時から代々木公園。どなたでも参加できるセルフコントロールの気功です。「Be!」での気功クラスは月に一度第三火曜日の13:30~15:00東京新教会。1月21日(星野弥生 070-5554-8433)
 詳しくはインターネットの「気功学習室」でご覧ください。
★10月から郵便料が上がり、ほぼ400通を発送している「こいのち」にも打撃!世田谷区内の方が多いので、直接届けられるところには配達しよう、と試みています。「生活者ネット」や「区議会議員」にはまとめてお届け。近くの方に届けるというのは、顔見知りにもなっていいかも。「この地域は配れるよ」という方、申し出てください。

こいのちのネットワークの会員になってください。つうしん・お知らせが届き、講演会・学習会などの参加費が無料になります。年会費3000円 郵便振替口座00100-9-396998(発送のお手伝いも募っています!)
     【事務局】星野弥生 Tel 03-3427-8447 070-5554-8433 email:marzoh@gmail.com