ささや句会 第16回 2015年6月24日水曜日 

ささや句会      第16回      2015年6月24日水曜日

結ふ食処  楽屋(ささや)にて

 

評者  新海あぐり

 

足早に祖国堕ちゆく梅雨寒し            奥野 皐

梅雨寒しの季語が付きすぎという批判はありますが今の状況をうまく捉えた。

 

半夏生独りよがりの達成感             津島佳子

「半夏生」は植物と季節の意味がありますので使い方が難しい季語です。

 

モノクロの視界切り裂き親燕            合沢舞祥

「モノクロの視界」をよしとするか、否かで評価が分かれる句です。

万緑の小山に弾む黄の帽子             川瀬範子

小山という捉え方が面白い。緑と小学生の帽子の対比が鮮明。

雨蛙金の隈取りゆるり閉づ             新海泰子

雨蛙はよく見ると金の隈取りがあるそうです。ファーブル並みの観察に脱帽。

 

 

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〔culture0130:150626〕