結ふ食 楽屋(ささや)にて
評者 新海あぐり
春の野に落としてきたる下心 新海あぐり
・どんな下心なのか? 想像力をかきたてるところがまあまあか。
チューリップおちょぼ口から大笑ひ 合沢舞祥
・よく観察した結果、おちょぼ口から大笑ひという擬人化に成功している。
ノンメルシー鼻音を競ふ春の午後 奥野 皐
・nonmerci いつもの口癖? 鮮度の良い句。
春光や開店十年の宴をはる 小宮桃林
・ささやさんへのささやかな挨拶。「俳句は挨拶」ともいわれます。
亀鳴くや相談されし墓仕舞ひ 新海泰子
・亀鳴くと墓仕舞いの取り合わせが面白い。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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