結う食処 楽屋 にて
評者 新海あぐり
捨てられし山の怒りや花粉症 新海あぐり
・「山」は、本当は「我」だったりして(笑)。高得点必ずしも名句ならず。
空き缶が踊る夜更けの春嵐 合沢舞祥
・踊るとしたところが手柄か。句に明るい雰囲気を持ち込んでいる。
チェーホフを読みつロゼ干す夜半の春 新海泰子
・春宵一刻値千金の贅沢な感じはあります。飲み過ぎないように。
春なれや忖度のまま改ざんす 新海あぐり
・春だからだろうか、と言ったら変ですね。権力の腐敗は年中。
三月の暦に並ぶ棘二本 合沢舞祥
・棘では判らない。10日の空襲、11日の大震災と思う人は皆無に近い。
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〔culture0604:180331〕