ささや句会   第43回   2018年3月15日木曜日

結う食処 楽屋 にて

評者 新海あぐり

捨てられし山の怒りや花粉症                     新海あぐり

・「山」は、本当は「我」だったりして(笑)。高得点必ずしも名句ならず。

空き缶が踊る夜更けの春嵐                       合沢舞祥

・踊るとしたところが手柄か。句に明るい雰囲気を持ち込んでいる。

チェーホフを読みつロゼ干す夜半の春                 新海泰子

・春宵一刻値千金の贅沢な感じはあります。飲み過ぎないように。

春なれや忖度のまま改ざんす                     新海あぐり

・春だからだろうか、と言ったら変ですね。権力の腐敗は年中。

三月の暦に並ぶ棘二本                        合沢舞祥

・棘では判らない。10日の空襲、11日の大震災と思う人は皆無に近い。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0604:180331〕