ささや句会   第48回   2019年1月24日木曜日

結う食処 楽屋 にて

評者 新海あぐり

寒の道姿勢正しき僧の行く                      奥野 皐

・凛とした僧侶が、寒さにの中を歩む姿が浮かぶ。

 

群青の大気鋭く寒波来る                       合沢舞祥

・「群青の」がいいのだと思う。「鋭く」と「寒波」は重複している。

 

姨捨と刷られし切符冬の月                      守屋明俊

・姨捨といえば楢山節考。雪の降る山に捨てられるおりんばあさんを思う。

 

花魁の帯の大海老初芝居                       新海泰子

・ずいぶんと豪勢な初芝居です。これでもかと畳みかけてきて潰されそう。

 

饗応の疲れめでたき三日かな                     小宮桃林

・疲れてもおめでたい主婦をしていたんですね。ご苦労様でした。

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