結う食処 楽屋 にて
評者 新海あぐり
寒の道姿勢正しき僧の行く 奥野 皐
・凛とした僧侶が、寒さにの中を歩む姿が浮かぶ。
群青の大気鋭く寒波来る 合沢舞祥
・「群青の」がいいのだと思う。「鋭く」と「寒波」は重複している。
姨捨と刷られし切符冬の月 守屋明俊
・姨捨といえば楢山節考。雪の降る山に捨てられるおりんばあさんを思う。
花魁の帯の大海老初芝居 新海泰子
・ずいぶんと豪勢な初芝居です。これでもかと畳みかけてきて潰されそう。
饗応の疲れめでたき三日かな 小宮桃林
・疲れてもおめでたい主婦をしていたんですね。ご苦労様でした。
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