ささや句会  第49回   2019年2月28日木曜日

結う食処 楽屋 にて

評者 新海あぐり

一行の詩の寂しさや猫柳                     新海あぐり

・猫柳が効いているというおほめの言葉もありましたが……。

春一番オーマイハットと天仰ぐ                  合沢舞祥

・オーマイハットに諧謔味とユーモアが。天高くどこまで飛んだのでしょう。

廃船の牡蠣殻厚しオホーツク                   川瀬範子

・廃船の牡蠣殻に目をつけその場所、状態を描いているのが見事。

チューリップ無垢なエロスの蕾かな                新海泰子

・チューリップから詠み手の心理、人間性がかいま見える?…

女子(おみなご)の十年(ととせ)のいのち春の星         奥野 皐

・親を選べない、切ない事件を詠い、春の星で救っている。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0775:190323]