ささや句会 第25回  2016年 5月19日木曜日 

結ふ食  楽屋(ささや)にて

評者 新海あぐり

ちぐはぐな心に注ぐソーダ水                新海あぐり

・よほどちぐはぐな人。ソーダ水が少しは慰めてくれるでしょう。

支えあいからまりあって豆の花               新海泰子

・豆の花の写生。じっと観察し、しっかり写生することで深みが出たようです。

万緑の中や我が父命閉づ                  小宮桃林

・草田男の本歌取りにはなっていませんが、命の閉じ方に迫力を感じます。

次男坊は聞かず顔なり苺食ふ                奥野 皐

・思わず楽屋の次男を思い出しましたところ、その通りだったようです。

山滴る愛しき人を連れ出さむ                合沢舞祥

・愛しき人を夏山へ? きっぱりとしていて気持ちの良い句になっています。

a1〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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