昨日(11月29日)、私にとっては近所の文京区民センターで、伊波洋一さん(参議院議員・沖縄の風)の講演会があった。 「沖縄県知事選挙 デニー勝利と私たちの課題」という講演会の参加者は77名と報告された。熱気溢れる集会だった。
この集会の主催は、「沖縄を自分の問題として考える会」。この会を知っている人も少なかろう。それもそのはず、当日できたばかりの会。私も呼びかけ人の一人だが、村岡到さんによるこのネーミングが素晴らしい。
以下は、主催者からの報告。
参加者が主催者の予想を大幅に上回る盛況で、椅子が不足するほどであった。沖縄への関心の広がりを示すものとなった。伊波さんの講演は、玉城デニー候補の勝利にむけた闘いの経過を選対の中心で闘った人ならではのリアルな報告で、オール沖縄の闘いの特徴が明らかにされた。
伊波さんの講演のあと、小泉雅英、澤藤統一郎、中瀬勝義、吉田万三(当会代表)が発言し、質疑の後、村岡到(当会事務局長)が閉会挨拶した。司会は武市徹。発言予定の二見伸明さんの代わりに、知事選に応援に駆け付けた創価学会員の女性が発言。長崎の呼びかけ人蓑田剛治氏からのメッセージが紹介された。
吉田会長の発言にもあったように、この会は、共産党員、新左翼活動家、創価学会員、キリスト者、ヤマギシ会、とさまざまな立場の人たちが結集しているところに特徴がある。来年7月には同じ沖縄の風の糸数慶子さんが改選期となる。
小さな会ではあるが、地道に活動を継続したい。
私もこの会の呼びかけ人の一人として、要旨以下のような発言をした。
日本国憲法は、わが国の最高法規とされていますが、実は安保法体系に侵蝕されています。日本国憲法の平和主義・国民主権・人権が安保条約と地位協定によって、虫食いの状態とされています。憲法を凌いで憲法をないがしろにする位置に安保がある。
この二つの法体系の位置関係を目に見える形にしているのが沖縄です。我がもの顔の基地群や戦闘機・爆撃機。普天間も辺野古も、憲法を凌駕する安保の存在ゆえのもの。
沖縄の本土復帰運動は、平和憲法に守られた沖縄を目指すものだったはず。とこがそうはなりませんでした。アメリカが直接支配する沖縄から、安保法体系が支配する沖縄に。つまりは、安保法体系によって大きく穴の開いた憲法しか通用しない沖縄になってしまった。これは、全国民の責任ではありませんか。
その地位を脱すべく、沖縄は闘い続けてきました。その沖縄の闘いから学ぶべき多くのものがあります。まずは憲法を取り戻すことを意識した闘い。平和の破壊、主権の破壊、環境の破壊、地方自治の破壊を食い止め、憲法の理念を実現する闘いの組みかた。そしてその闘いの成果は、幅広い共闘によって生まれたものです。
いま改憲をたくらみ、憲法理念の実現を阻止しているのが、アベ政治です。このアベ政治を終わられるためには、どうしても選挙に勝たねばなりません。日常の闘いの輪を広げて選挙の勝利に結びつける。そのお手本を沖縄の成果に観ることができます。
「オール沖縄」という、保守・革新の垣根を越えた連帯と共闘の発想。この発想を沖縄に学んで、来年の統一地方選挙から参院選で勝利したいと思います。そのことによって、アベ政治を退陣させ、改憲を阻止し、同時に憲法の穴を埋めていきたいと思います。それが沖縄に、平和と主権を取り戻すことになる。そうすれば、沖縄から学んだことへの恩返しができることになります。
(2018年11月30日)
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ウソとごまかしの『安倍政治』総検証!
12月3日(月)18時~20時(開場17時30分)
衆議院第1議員会館 地下1階「大会議室」
最寄り駅は、丸ノ内線・「国会議事堂前」、または有楽町線・「永田町駅」です。
(集会にはどなたでもご参加いただけます。議員会館ロビーで、担当の者が入館証を配布していますので、お受け取りのうえ入館下さい。)
初出:「澤藤統一郎の憲法日記」2018.11.30より許可を得て転載
http://article9.jp/wordpress/?p=11614
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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