たんぽぽ舎から No.1999

たんぽぽ舎です。【TMM:No1999】
2013年10月24日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.汚染水を放出し続ける東電と、規制しきれない規制庁
事実上の「無管理」状態。この事態を本気で収束するのはだれ?
(山崎久隆 たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌より2つ
◇欠陥貯水池に雨水移送 福島第一、台風対策窮地に
(10月24日 東京新聞より抜粋)
◇疑念招く「非公開」 規制委員長、汚染水問題で東電社長と面談へ
(10月24日 東京新聞より抜粋)
★3.『日本:特定秘密保護法案、表現の自由の侵害に対する深刻な懸念』
10月23日、国際人権団体:アムネスティ・インターナショナル日本支部が、
出した声明を紹介します。             (メルマガ編集部)
★4.メルマガ読者からイベント2つ(問い合わせは主催者へお願いします)
◇【報告会】2013年夏 子どもたちの保養 チェルノブイリと福島
11月2日(土)13:30~16:00 スペースたんぽぽ
◇川内原発の再稼働阻止めざし、全国から鹿児島へ!!
12月15日(日)11時~ライブ、14時~集会、鹿児島薩摩川内市
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★★講座中止のおしらせ★★ 26日(日)開催予定のつぎの講座は、
台風27号の影響を考慮して中止することと致しました。
【14時~「福島から東京に母子非難している人の~ お話:二瓶和子さん】
【18時~槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故 17 講師:槌田敦さん】
(今後の扱いはあらためてお知らせします)
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┗■1.汚染水を放出し続ける東電と、規制しきれない規制庁
│ 事実上の「無管理」状態。この事態を本気で収束するのはだれ?
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)

現在起きているのは天災なのか人災なのか。
台風が来る度、福島第一の現場では汚染水と雨水が混じり合って流出してい
る。その行き先は紛れもなく「海」であり、「コントロールされている」専用
港ではない。
安倍首相は最近の予算委員会では「完全にコントロールされている」から
「コントロールされている」に変わった。どうやら完全ではないらしい。この
ようなレトリックの議論をしていても放射能は流れつづける。
気になるのは管理不能となっている現場で、事実上放出基準が値切られてい
ることだ。
規制庁は東電による基準の切り下げに難色を示していたが、16日の台風に伴
う雨水の溢水に対しては後追いで東電の放出を認めている。
さらに台風が接近した20日には分析ではなく測定器を使って簡易測定だけし
て放出した。こんな方法で正確な放射能量が分かるわけがないので、事実上の
無管理状態になったことになる。
いわば「背に腹は替えられない」事態に、次々に溢れる堰の水に対して暫定
基準の手順をも放棄し、現場で線量計で計って放出するという方法になってい
る。これでは汚染濃度がたまたま低い瞬間だけをみて大半を放出することにな
るので、実際には大量の放射性物質を海に放出した。
汚染水には二通りあり、一つはタンクから漏えいしていた汚染水、もう一つ
は雨水に混じった放射能である。
原発敷地内は依然として高い空間線量でも明らかなとおり、大量の放射性物
質が存在し、それが雨風と共に敷地外に出ている。今回のように大雨にもなれ
ば、表土とともに多くの放射能が流出する。これがもう一つの汚染源になって
いる。
これに対する対策はほとんど無い。あり得るのは敷地内で出る雨水を含めて
回収し処理施設に送ることだ。
地下水については陸側に作った遮水壁(水ガラスと呼ばれる地盤改良材によ
る仮設のもの)の内側に井戸や溝を作り、ここから汚染水を含む地下水を汲み
上げ二号機タービン建屋に戻している。同様に雨水もポンプアップしてタービ
ン建屋に流せば少なくてもそのまま海に行く量はかなり減らせるはずだ。
本来ならば経産省・資源エネルギー庁がそれを指示すべき名のだが、何をし
ているのだろうか。

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┗■2.新聞・雑誌から2つ(汚染水問題の関連記事)
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◆欠陥貯水池に雨水移送 福島第一、台風対策窮地に
(10月24日 東京新聞より抜粋)

台風27号が近づく中、東京電力は二十三日、福島第一原発のタンク群周りの
堰(せき)にたまる雨水を移送する先が十分確保できないため、四月に水漏れ
が起き、信頼性が失われた地下貯水池を使う方針を明らかにした。池をめぐっ
ては、東電の広瀬直己(なおみ)社長自らが今後は使わないことを約束してい
たが、他に手段がない状況に陥った。(中略)
東電は、排出基準を超える放射性物質が検出された堰内の水は、雨水用に用
意した四千トン分のタンクと、2号機のタービン建屋地下に移送すれば、十分
に対応できると説明してきた。
しかし、いざ台風が来ると、堰内にはあっという間に雨水がたまり、十六日
の台風26号の際にたまった雨水はタンクの容量を大幅に超えていた。(中略)
貯水池には三層の遮水シートがあるが、危険な処理水を安定的に貯蔵するよ
うには造られていなかった。広瀬社長は今後使わないと明言していたが、守れ
ないほど現場の状況が苦しくなった。
既に台風26号では、汚れていない池の一つを「緊急的な対応」として移送
先に使った。今週末には27、28号が同時に来襲する可能性が高まり、他の
二つの池も使う方針を決めた。

◆疑念招く「非公開」 規制委員長、汚染水問題で東電社長と面談へ
(10月24日 東京新聞より抜粋)

トラブルが相次ぐ東京電力福島第一原発の汚染水処理で、原子力規制委員会
の田中俊一委員長が、東電の広瀬直己(なおみ)社長と初めて面談することに
なった。非公開にし、疲弊している現場の混乱や抜本的な対策を、率直に話し
合うという。ただ、問題は面談で柏崎刈羽(かりわ)原発(新潟県)の再稼働
審査にまで触れることだ。密室で再稼働の道筋をつけるようなことがあれば、
規制委への信頼は大きく揺らぐ。(後略)

(同)『核心』 なれ合い反省どこに。

・・・公開すると率直な意見交換ができない、協力会社や幹部社員の名前が会
話の中で出ることも考えられる–と事務局職員は説明。(中略)そもそもトッ
プ同士の面談は、規制当局としての信頼にかかわりかねないと、規制委側が慎
重になっていた。昨年9月までの規制機関だった原子力安全・保安院が水面下
で原発推進に手を貸し、強い批判を浴びた反省からだった(中略)。田中氏
(委員長)は会見で理解を求めたが、国民の懸念を招きかねない。ぬぐうために
もガラス張りの対応が求められる。

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┗■3.『日本:特定秘密保護法案、表現の自由の侵害に対する深刻な懸念』
│10月23日、国際人権団体:アムネスティ・インターナショナル日本支部が、
│出した声明を紹介します。
└────(メルマガ編集部)

声明の冒頭にはこう書かれている↓↓↓
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┃日本政府は、10月15日から始まった臨時国会において、「特定秘密の保護に
┃関する法律案」(以下、特定秘密保護法案)を提出する予定であるとされる。
┃この法案は、「表現の自由」や市民の「知る権利(情報へのアクセス権)」
┃を著しく制限しかねないものである。アムネスティ・インターナショナル
┃日本は、国際的な人権基準に鑑み、この法案に対して深刻な懸念を表明する。
┗━━━━━━

現政権がやろうとしている事は、明らかに「自由を奪う」方向性に他ならない。
自らに「特権」を与え他人の自由を奪う、権力を我が物にすることしか頭にな
い。「戦時下の監視体制に逆戻りする」ことなど許さない!この状況を傍観す
る国会議員はいったい誰の意見を代表しているのか。

声明のつづきを少し紹介します↓↓↓
┏━━━━━━
┃日本が批准している自由権規約第19条第2項は、「すべての者は、表現の自
┃由についての権利を有する」と定めている。同時に、同条は「この権利には、
┃…あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む」と規定
┃し、表現の自由の根幹に、情報へのアクセス権を置いている(注1)。情報
┃へのアクセス権は、単に配慮や努力規定としてではなく、明確に権利として
┃保障されなければならない。

┃自由権規約の第19条第3項は、情報へのアクセス権を例外的に制限する場合
┃を特定している。この制限は、「他の者の権利又は信用の尊重」及び「国の
┃安全、公の秩序又は公衆の健康若しくは道徳の保護」を目的とし、それがど
┃うしても必要な場合のみに、厳密に限られている。

┃政府が発表した特定秘密保護法案の概要および最終案では、安全保障に関す
┃る特に秘匿が必要である情報を、行政機関の長が「特定秘密」として指定し、
┃その漏えいを処罰するとしている(注2)。特定秘密に指定されうる事項は、
┃「防衛」「外交」など極めて曖昧かつ広範囲にわたる規定となっており、自
┃由権規約が認める制限の範囲を超え、政府の恣意によって多くの公的情報が
┃特定秘密にされる恐れがある。また、秘密とされる期間は上限なく延長可能
┃であり、いかなる情報が特定秘密に指定されたのかも秘密とされるため、永
┃続的にその情報が開示されなくなる危険がある。

┃これは、表現の自由の根幹である情報へのアクセス権を、政府が不当かつ大
┃幅に制限するものである。特に、公衆の健康に関する情報、国際人権法及び
┃国際人道法に反する事実などに関係する情報、自由権や生命権、拷問・虐待
┃の防止に関わる情報などは、積極的に公開・開示されなければならない情報
┃である(注3)。しかし、現在の法案では、「特定秘密」の名の下に隠される
┃危険がある。その上、そのような情報が隠されたとしても、同法案の下では
┃隠されたこと自体が秘密にされ、指定の妥当性や運用を審査する独立した監
┃視機関が存在しない(注4)。・・・・・

┃※声明の全文を、Amnestyホームページからぜひ参照していただきたい。
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/1023_4249.html

※あす25日朝8時半から官邸まえにて、秘密保護法案の国会提出に抗議する
行動があるので、ぜひご参加を!(呼びかけ・問い合わせ:特定秘密保護法
案を考える市民の会 電話 03-5225-7213、090-8116-7155)

※また、今月29日(火)18時30分から日比谷野外音楽堂で、『秘密保護法案と
立憲主義否定の国づくりに反対する10.29集会』こちらもぜひご参加を。
(主催 フォーラム平和・人権・環境 TEL 03-5289-8222)

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内2つ
│ 問い合わせは主催者へお願いします
└────

◆【報告会】2013年夏 子どもたちの保養 チェルノブイリと福島
・2013年夏・チェルノブイリの子どもたちの保養
—-佐々木真理さん(チェルノブイリ子ども基金)
・「希望」訪問 —-福嶋祐子(ボランティア)
・福島の子どもたちの保養「沖縄・球美の里」—-飯出さえ(ボランティア)

日時 11月2日(土)13:30~16:00
場所 スペースたんぽぽ(JR水道橋駅 徒歩5分)
定員60名 要予約 資料代 300円
予約方法 前日までにメールまたは電話で。残席あれば当日会場受付可)
お申込み・お問い合わせ(チェルノブイリ子ども基金)
E-mail cherno1986@tokyo.email.ne.jp、電話 03-5228-2680
詳細 http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/saishin.html
みなさまのご参加をお待ちしています。

◆川内原発の再稼働阻止めざし、全国から鹿児島へ!!

鹿児島の川内原発現地、薩摩川内市で、史上最大規模の集会を行います。
2000人以上集まろうというものです。
川内で行う集会としては、建設当時1974年6月、川内市議会推進陳情
強行採決 抗議集会に2000人が参加して以降、最大規模となります。
川内の史上最大規模の集会を成功させましょう。
お誘いあわせの上、ご参加、よろしくお願いします。
【集まろう ストップ再稼働!12.15 in 川内】
日時 2013年12月15日(日)11:00~14:00ノーニュークスライブ、
14:00~15:00集会、15:00~16:00パレード
場所 向田公園(鹿児島県 薩摩川内市役所 となり)
主催 ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会
問合せ TEL 099-248-5455 info@nanpou.com

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日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、またその他投稿に関しては600文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。
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