たんぽぽ舎です。【TMM:No2019】
2013年11月14日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発が停まったことによる「効用」はとてつもなく大きい
原発停止の七つの効用 原発現地からの声 (中)
近藤誠(伊方原発反対八西連絡協議会・事務局担当)
★2.原子力規制委員会の柏崎刈羽原発の審査開始を糾弾する!
福島第一原発の汚染水対策もできていない中でおかしい。
規制委員会・規制庁に抗議の声を届けよう。
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.規制庁職員が暴言・暴力
11月6日の規制委員会傍聴であったこと (S.M)
★4.新聞・雑誌より3つ
◆除染進まず 基準すり替え 規制委「個人被ばく線量」採用へ
同じ条件下でも数値が低くなる個人線量計を採用
「安全より帰還ありき」の意図 (11月13日 東京新聞、こちら特報部より抜粋)
◆ 交付国債 3兆~5兆円積み増し 政府 東電の賠償支援
(11月9日 毎日新聞より抜粋)
◆ 政府内に疑問の声 東電持ち株会社化(11月9日 毎日新聞より抜粋)
★5.テント日誌11月10日(日)経産省前テントひろば 792日目 その1
九州沖縄 集会の報告に拍手(1万人)
乱鬼龍さんの川柳を書いたベニヤ板 すずめさん今日は8羽もやってきた。
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※11/15(金)第80回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:11月15日(金)18:00から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、16:00、たんぽぽ舎出発。16:40頃、関西電力東 京支店(富国生命ビル9F)前で短時間の抗議コール。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:20官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
※11/16(土)2013年(第10回)国際行動デー集会にご参加下さい。
(放射能兵器)劣化ウラン兵器を禁止せよ!福島原発汚染水止めよ!
日時:11月16日(土)13:30-17:00 スペースたんぽぽ
講師:嘉指信雄さん 山崎久隆さん 参加費 1000円(前売り800円)
主催:劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク
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┗■1.原発が停まったことによる「効用」はとてつもなく大きい
| 原発停止の七つの効用 原発現地からの声 (中)
└──── 近藤誠(伊方原発反対八西連絡協議会・事務局担当)
第四に、運転中に起こるかもしれない大地震と、それが引き起こす原発震災に対する不安もない日々を過ごしている。地震そのものも怖い。が、地震は自然現象であり、避けることは出来ない。けがをしないように家屋の補強や、家具の転倒防止、海の近くは津波を避けて高い場所へ避難する等の日ごろからの対処しかない。
しかし原発震災による放射能被曝は天災ではない。人間が造り、運転するものによって、こうむる被害だ。いまや、東海から東南海、南海海域にかけての南海トラフでの巨大地震の発生がいつ起きても不思議ではない状況にあり、長周期の長く、大きな地震波が東海、西日本地域を襲う可能性がある。
伊方原発の建つ地盤の揺れの特徴は1秒の長い周期だ。これは軟弱地盤に見られる周期であり、南海トラフからの長周期地震波に共震する可能性もある。そうなれば、上に建つ施設が丈夫であっても、肝心の地盤は地滑りや亀裂が発生する恐れもある。
そして、敷地の直近に日本最大の活断層・中央構造線がある。これが動けばマグニチュード8ないしそれ以上の地震が発生する可能性があると政府の地震調査会が公表している。
直下と言える場所で大地震が起きれば、瞬時に襲う地震波で制御装置が働かなかったり、損傷する可能性がある。そうなれば、核暴走となり、想像もしたくない悲惨な事態になるだろう。地震が起きるたびに、あわててテレビをつけて、原発の状況が分かるまで見続ける、という不安な毎日から、今は解放されている。
第五に、四国や全国で、節電が進んだ。このため、今夏の電力需要ピーク時でも、四国電は5%の供給余力(予備率)があり、全国でも原発のない沖縄電を除く9社平均で7・8%の余力があった。「原発動かないと電気が足りなくなる」は最早「死語」になった。福島事故までの電力需要は電力会社や電気メーカーが一体となって創り出していた「電気押し売り」と「もっと使おうキャンペーン宣伝」等で創られた「バブル需要」だったことが誰にも分かるようになった。
(下につづく)
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┗■2.原子力規制委員会の柏崎刈羽原発の審査開始を糾弾する!
| 福島第一原発の汚染水対策もできていない中でおかしい。
| 規制委員会・規制庁に抗議の声を届けよう。
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
原子力規制委員会は、13日(水)の定例会議の終わりに、議題に無く資料も無い中で田中委員長がぼそぼそと発言して柏崎刈羽6,7号機の審査開始を決定した。事前に議題に上げずに重要な決定をすることはこれまでにも何度かやっており、昨日の規制庁ブリーフィングで事前に予測した記者が柏崎刈羽の議論をするのではないか?と質問したほど。
それにしても、10月中に既に規制庁-東電との秘密会合を10回も実施してきておきながら、そのことまでを規制委審査開始の理由にし、フクイチの汚染水対策も廃炉化も核燃料の取り出し管理もまだまだ先が見えない中、更田委員の「あれはあれ、これはこれという訳にはいかない」を繰り返しながら、5人の規制委員全員が柏崎刈羽の「新規制基準適合性に係る審査会合」を容認する発言をして決定したことは、原子力規制委員会の正体を明らかにする暴挙である。
おまけに、規制庁―東電のヒアリング秘密会合のことを先週の規制委終了後に咎めた傍聴者に規制庁職員が暴言・暴力を及ぼしたことも忘れてはいけない(13日の規制委終了後に規制庁職員本人が傍聴者に謝ったそうだ)。
また、10日の報道を理由に、毎日新聞社を規制庁ブリーフィングと規制委員長記者会見から締め出したことも、規制委員会が国際原子力マフィアの意を受けて強権的にメディアや反原発市民を弾圧しようとする姿勢を現わしている。
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┗■3.規制庁職員が暴言・暴力
| 11月6日の規制委員会傍聴であったこと
└──── (S・M)
議事を終了します、との発言を確認した後、「柏崎刈羽、事務方が10回もヒアリングをしているのはおかしいじゃないですか」と声をかけると、N氏が来て「静かにして下さい」と。もう会議は終わってますよ、と言うも「ここでは会議が終わっても静かにして下さい」と言うので、「憲法ちゃんと読んで下さいよ」などのことを言った。委員がみんな部屋を出ようとしていたので、「更田さん、アレはアレ、コレはコレじゃないですよね」と声をかけた。(10月16日の委員会での彼の発言で、福島汚染水問題と柏崎刈羽のことが東電においてはまるで別物のように扱われていることを批判して言っていた)
帰ろうと部屋を出ようとした時、「待て、おまえ」「おい、おまえ」と言って追ってきた。(「おまえ」という言葉に非常に驚いたので、1度ではなく2度か3度言ったと記憶している)のみならず、私の両方の二の腕を両手でつかんだので、「触らないで下さい」「離して下さい」と言うも、振りほどけないくらい強くつかんで離さなかった。人が入ってくれ何とか振りほどくことができた。
会議終了後に「静かにしろ」と言い、帰ろうとする傍聴者を「おまえ」よばわりし、あまつさえ腕をつかんで離さないというのは「透明で開かれた組織」を謳う規制委員会にあるまじきことである。
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┗■4.新聞・雑誌より3つ
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◆除染進まず 基準すり替え 規制委「個人被ばく線量」採用へ
同じ条件下でも数値が低くなる個人線量計を採用
「安全より帰還ありき」の意図
福島原発事故で避難した住民の帰還目安となる被ばく線量が緩和されそうだ。現状ではモニタリングによる空間線量から年間被ばく量を推定しているが、原子力規制委員会は11日、同じ条件下でも数値が低くなる個人線量計を採用する方向で合意した。「安全より帰還ありき」の意図が透ける。
「除染が思うように進まないから、見掛け上の線量を下げようとしているのではないか」規制委の新方針について内部被ばくに詳しい琉球大の「矢ケ崎克馬名誉教授はこう批判した。(中略)
規制委は、帰還に向けての年間被ばく線量の目安は20ミリシーベルトを下回ることを最低条件に、長期的には「1ミリシーベルト以下」を目標とする方針は維持しているが、それも怪しくなっている。先月、国際原子力機関(IAEA)の調査団が来日。除染に時間がかかるなら「1~20ミリシーベルトの範囲で目標を決めるべきだ」とする国際放射線防護委員会(ICRP)の見解を明らかにし、規制委はそれを追認しようとしている。(中略)
「ICRPは1ミリシーベルトを『望ましくないが社会的に耐えられる線量限度』。要は『何がしかの健康被害はあるが、放射線の利用は利点もあるからそこまでは我慢しよう』という意味で、健康に影響がないということではない」
(中略)「政府も東電も賠償の額を膨らませたくないので、被災住民の帰還を急がせている。規制委という名称がついているが、委員たちは住民ではなく、原子力ムラに顔を向けている」
(11月13日 東京新聞、こちら特報部より抜粋)
◆ 交付国債 3兆~5兆円積み増し 政府 東電の賠償支援
東京電力福島第一原発事故の損害賠償や除染事業で、政府が原子力損害賠償支援機構への資金支援の上限を、現行の5兆円から引き上げる方針を固めたことが8日、分かった。政府・与党が検討を進める福島復興加速化案で追加的な賠償や除染費用などが加わるため。新たな上限は8兆~10兆円を軸に検討する。
現在、政府は機構に5兆円の交付国債を発行。機構はこれを財源とし、東電に対し、主に損害賠償の資金を貸し付けている。しかし、賠償や除染費用が当初想定を上回ることなどから、機構を通じた政府支援を除染などにも広げ、交付国債の発行額を引き上げる。(中略)
電気料金に上乗せされる電源開発促進税の増税でまかなう方針。(後略)
(11月9日 毎日新聞より抜粋)
◆ 政府内に疑問の声 東電持ち株会社化
東京電力は2016年度にも持ち株会社制に移行する検討に入った。電力システム改革の一環として18~20年をめどに実施される発送電分離にいち早く対応する狙いで、年内に見直す総合特別事業計画(再建計画)に持ち株会社化を盛り込む考えだ。しかし、金融機関は、東電の経営安定が見えない中での持ち株会社への移行には慎重。政府内にも、早期の持ち株会社化に疑問を示す声もある。
金融機関の理解得られぬ
(中略)ただ、金融機関の間では「持ち株会社化に伴い、これまでの東電への融資や担保の扱いが変わらないか」(幹部)との懸念がある。政府内でも「経営状態が改善しないと、金融機関の理解が得られにくく、持ち株会社への移行は簡単ではない」(経済官庁幹部)との指摘もある。(後略)
(11月9日 毎日新聞より抜粋)
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┗■5.テント日誌11月10日(日)経産省前テントひろば 792日目 その1
| 九州沖縄 集会の報告に拍手(1万人)
| 乱鬼龍さんの川柳を書いたベニヤ板 すずめさん今日は8羽もやってきた。
└──── (I.K)
○今朝かなり大きな地震があった。震源は茨城で震度は5だとか内陸のようで津波の心配はありませんとのお知らせと一緒に東海村の原発は今のところ異はありません、放射能も変化はありませんという放送が流れた。地震があるたびに震源は何処?福島では?と心配しなければならないなんて普通じゃないと思う。テントは大丈夫だったかな?と思いながら家を出る。
○テント前には乱鬼龍さんの川柳を書いたベニヤ板が並べられ、Nさんがエレキギターを爪弾きながら座っていたので一安心。変化は経産省の見回りがいつもより30分ほど遅かったことぐらいだったと言うこと、地震の後、配管などの点検をしていて遅れたそうです。
天気予報では夕方雨と言うので寒さ対策をして来たが、風は強いが寒くは無かった。座っていると風に舞う落ち葉がダンスをしているようで見ていて楽しい。
11時ごろTさんが官邸前で脱原発のアピールをした後やってきた。官邸前には右翼の街宣車が数台で怒鳴っていたそうだ。今日は「国民の代表にふさわしくない議員を即刻クビにしろ!デモ in 銀座」と言う長たらしい名前のイベントがあるとか。いつもえさをやっているTさん登場ですずめさんたちが集まってきた。ちゃんと知っているのですね。彼らもテントのことをツイートしたらしく初めは数羽だったのがだんだん数も増えてきて、今日は8羽もやってきた。
○風の合間にTさん、Kさんが落ち葉掃き、集めて焼き芋でも出来ると嬉しいのだけれど…
昨日築地移転反対のデモに来て今日は銀座デモを見に行ったという群馬の人の話。しばき隊と右翼の街宣車が争っていて大変だったとのこと。彼は見物で行っていたのでついでに京橋の警察博物館に寄り「東日本大震災の活動記録写真」を見てきたそうです。警察博物館があるなんて知らなかった。彼が是非見に行ってと勧めてくれた。
○3時ごろ宮崎に転勤したMさんから、福岡での「さよなら原発11・10九州沖縄集会に参加してこれからデモに出るところとの電話があり、1万人集まったと言うこと思わず拍手!
暗くなってから毎日のように来て下さるSさんが現れた。昨日は辺野古のデモで歩いたので疲れて寝坊して遅くなったという。彼女の熱心な活動には頭が下がるし私にはとてもまねは出来ないと思う。ただお身体に気をつけてと願うのみ。今日も楽しい一日でした。
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