たんぽぽ舎から No.2025

たんぽぽ舎です。【TMM:No2025】
2013年11月20日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.毎週の金曜日官邸行動に思う、11月15日(金)第80回
つい最近まで「暑い暑い」と言っていた気がしますが、早いものでもう
木枯らしの季節がやって来ました。そんな中で首相官邸前、国会議事堂
前に来る人たちは元気です。
今日も力いっぱい「再稼働反対」「福島を忘れるな」の声が首相官邸前
に響きました。 千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア、茨城県在住)
★2.これでも科学技術か ? 福島原発 (第3回)
(2)使い物にならなかった欠陥ECCS
原子炉の冷却水が失われて冷却できなくなる苛酷事故の場合、
ECCS(緊急炉心冷却系)を使用する
槌田敦(元理化学研究所研究員)
★3.新聞・雑誌より4つ
◆核燃料4体取り出し 廃炉工程、第2期
1533体移送に1年余 福島第一の4号機
(11月19日茨城新聞より抜粋)
◆再稼働1号へ 活断層無視 伊方原発 敷地から6キロ
(11月8日南海日日新聞別冊より抜粋)
◆福島市長選 現職が惨敗 3大市 全て首長交代
進まぬ除染 強い不満     (11月18日東京新聞より抜粋)
◆JNES(独立行政法人原子力安全基盤機構)統合法成立
(11月16日東京新聞より抜粋)
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※11/22(金)第81回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:11月22日(金)18:00から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。16:40頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:20官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.毎週の金曜日官邸行動に思う、11月15日(金)第80回
|  つい最近まで「暑い暑い」と言っていた気がしますが、早いものでもう
|  木枯らしの季節がやって来ました。そんな中で首相官邸前、国会議事堂
|  前に来る人たちは元気です。
|  今日も力いっぱい「再稼働反対」「福島を忘れるな」の声が首相官邸前
|  に響きました。
└────────── 千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア、茨城県在住)

○ 11月15日、昼から降り始めた雨は午後4時ごろになって止みました。「今日は参加する人が少ないかな」そんな話をしながら地下鉄内幸町駅を出ると、国会議事堂方面に美しい夕焼けが輝いていた。Yさんと「安倍さんもこんな夕日を見れば原発推進などの妄想は出てこないのに」などと話しながら、経済産業省前のテントに向かった。
そして、私たちは定位置の地下鉄丸の内線、国会議事堂前に5時30分に到着した。
もうあたりが薄暗くなり始めていた。やはり出足は良くないようだ。しかし、6時のデモ開始時刻過ぎたころから地下鉄の階段を続々と人が登ってくる。結局いつもと同じぐらいの人が集まり「再稼働反対」「海を汚すな」などのシュプレヒコールが力強く夜空に響きわたった。
そんな中で、毎回気が付くことは必ず“今日がはじめて?”という人がいることです。地下鉄の階段から登ってきて「どこに行けばいいのか」と聞かれるのでそれがわかります。

○ 首相(官邸)へのアピールは
・伊方原発は、国内原発で唯一内海に面する。巨大な活断層である中央構造線があり、将来大地震を引き起こす危険がある。ここでフクイチ同様の事故があると瀬戸内海は死の海になってしまう。日本は終わりです。ここの再稼働は絶対に許せません。
・原子力規制委員会は柏崎刈羽6,7号機の審査開始を決定した。今まで規制委員会は福島第一原発のトラブル解決が最優先課題と言ってきたが、田中委員長、広瀬社長が非公開で面談、その後態度が豹変した。こんなことは許されることではない。
・原子力規制委員会が、年間の追加被ばく線量が20ミリシーベルト以下であれば健康に大きな影響はないという見解を提言に盛り込む方針を固めた。それならば、まず、規制委員、国会議員、その家族(子供、孫)が20ミリシーベルトの所に住んでください。そんなことで帰省を促すのは間違っている。
・いま、「特定秘密保護法案」が国会で審議されている。これが通るとこの集会もできなくなる可能性がある。フクイチの事故では、スピーディのデータはじめ、多くの情報が隠された。
また、日本中の原発の事故隠し、データ改ざんは日常的に行われていた。いま、国民が必要な事は情報公開することだ。
・<私も発言をしたので、ついでにそれを書いておきます。>
私は茨城県鹿嶋市、鹿島アントラーズの球場の近くから来た年金生活者です。片道3~4時間かけて、月2~3回この場に来ています。それは、黙っていると原発稼働に賛成と取られるからです。
安倍さん次の話をよく聞いてください(ここで1分の合図あり、1分とはなんと短い時間なのだろう)
先日、サッカー観戦に行きハーフタイムに、「金曜日に首相官邸前に行っているのだ」の話になった時、近くの高校生に「おじさん、俺たちに放射能のゴミを残さないでください」と言われた。彼らにすれば普段から思っているごく自然な事なのでしょう。
安倍さん、最近小泉純一郎元首相との間で、“無責任”の話を展開していますが、まさにこのことは無責任のさえたることではないでしょうか?
高校生、中学生そして小学生でもわかるように、使用済み燃料、核のゴミをどうするのか、丁寧に説明してください。お願いします。

“再稼働にまっしぐら”よりも大事なことは、次世代を担うこのような人たちの声を真摯に受け止めることではないでしょうか?
そしてはっきりと「君たちには核のゴミ、使用済み燃料の処理は残さない」と約束することが政治の責任、大人の倫理だと思います。それができないようならば、即脱原発の選択以外にはないと思います。

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┗■2.これでも科学技術か ? 福島原発 (第3回)
|  (2)使い物にならなかった欠陥ECCS
|  原子炉の冷却水が失われて冷却できなくなる苛酷事故の場合、
|  ECCS(緊急炉心冷却系)を使用する
└──── 槌田敦(元理化学研究所研究員)

【ECCS(緊急炉心冷却系)とは何か】
原子炉の冷却水が失われて冷却できなくなる苛酷事故の場合、ECCSを使用する。
●非常用復水器(IC)
原子炉の水蒸気を冷やして水にし、重力で原子炉に流しこむ。1号機の場合、流量は毎時212トンである。2、3号機の場合、非常用復水器は隔離時冷却系に付属していたが、浜岡原発で配管内部で水素爆発事故があり、その対策としてこの非常用復水器機能を取り外してしまった。安全を捨てた東電の犯罪。そしてこれを許した安全委の審査怠慢。
●隔離時冷却系(RCIC)
2、3号機には隔離時冷却系がある。これは通常運転で用いられるものの転用で、準ECCS。原子炉の高い圧力を利用して復水タンクまたは圧力抑制室の水を原子炉に送る。流量は95~97トンと少なく、原子炉配管が健全な場合に有効。この運転により原子炉の熱は格納容器に移動するが、これを除去できない欠点がある
●高圧注水系(HPCI)
配管の小口径破断の場合、高圧が維持されているので高圧注水系や高圧スプレイ系が使える。隔離時冷却系と同様、原子炉の圧力が高いことを利用する。加えて動力用蓄電池が必要。圧力抑制室の水を水源とする。福島第一の場合、1号機では高圧注水系の流量は毎時682トン、2、3号機では965トン注水できる。隔離時冷却系と同じく熱除去の機能なし。
●低圧注水系(LPCI)
配管の破断で冷却水が大量に失われた場合圧力は低く、動力が得られないので、高圧注水系は利用できない。そこで、非常用動力による低圧注水系を利用する。流量は1750~1820トンである。また、炉心スプレイ系(流量1100トン)もある。1号機には存在しない。

【1号機、配管に水素が溜まって機能しなかった非常用復水器】
1号機では、3月11日15時の地震により原子炉配管が破断して冷却水が流出した。しかし、高圧注水系を使用しなかった。その原因は、原子炉の温度など基礎データが停電で表示されず、運転員は冷却水を失う深刻な状況と判断していなかったからと考えられる。
また、もうひとつのECCSである非常用復水器は何度も自動起動したが、やはり原子炉の状況が分からず、運転員はこの作動を危ぶみその度に手動停止した。これにより原子炉には水は一切供給されず、冷却材喪失の苛酷事故になったと考えられる。
なお、非常用復水器不調の原因は一般には弁の開け閉め不能とされているが、高所にある非常用復水器配管に水素が溜まり、水蒸気が非常用復水器に届かなかったからと考えられる。この欠点は、浜岡原発の配管内水素爆発事故で既知であったが無視された。
3月19日、原子炉2気圧。空焚きは収束。だが、格納容器が空焚き。事故は続く。 (第4回につづく)

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┗■3.新聞・雑誌より4つ
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◆核燃料4体取り出し 廃炉工程、第2期
1533体移送に1年余 福島第一の4号機

「想定外」は許されず
福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しが始まった。汚染水問題や予期せぬ停電などで「見通しが甘い」と批判を浴びてきた東京電力は、今回の取り出しを「廃炉工程が順調に進んでいる」とアピールできる数少ない機会ととらえ、当面の大きな目標に位置付けてきた。
作業で懸念されるのは、燃料輸送容器の落下だ。プールのある建屋5階から落ちると燃料が破損する恐れがある。容器が壊れれば、大気中への放射性物質拡散という極めて深刻な事態となる。
東電は容器の落下以外に、プールの冷却停止や水の漏えい、大地震、火災、容器運搬中のトレーラーの事故など、さまざまなトラブルを想定して対策を講じ、それぞれのケースごとに対応を決めている。だが、トラブルが同時多発したらどう対処するのか。東電は「そんなことは起こるはずがない」という。(中略)
2年8カ月前の事故は最悪の事態がいくつも重なって起きた。来年末まで続く作業の計画に抜かりがないか、東電には慎重に確認することが求められる。
もう「想定外だった」では済まされない。(11月19日茨城新聞より抜粋)

◆再稼働1号へ 活断層無視
伊方原発 敷地から6キロ

四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)は再稼働第1号の最右翼とみられている。その理由の一つが、現時点で敷地内の断層が問題にされていないことだ。しかし、原発の目の前には日本最大の活断層が走る。
伊方原発も活断層問題を抱えている。原発の敷地からわずか6キロの伊予灘沖には、中央構造線が存在する。西日本を縦断する全長約800~1000キロメートルに及ぶ日本最大の活断層帯だ。これが動いた時はマグニチュード8級の地震になるともいわれている。(中略)
だが、四国電は、独自の海底音波調査を盾に、活動時期について「過去1万年は動いていない」と主張した。(中略)
1996年、岡村真・高知大教授(当時)による海底音波探査調査がこれを覆した。「伊方沖断層は過去6000年間に3回の活動をしている」ことが分かったのだ。四国電は「当時の機械の精度が低かった」と誤りを認めた。(中略)
そもそも国の新規制基準自体が、福島事故の原因が解明されていない中で作成された不十分なものだ。新規制基準が施行された7月以降の動きも「異常に」早い。「再稼働ありき」の姿勢を感じてならない。
(11月8日南海日日新聞別冊より抜粋)

◆福島市長選 現職が惨敗 3大市 全て首長交代
進まぬ除染 強い不満

・福島県内で首長が交代した市:郡山市、いわき市、福島市
(11月18日東京新聞より抜粋)

◆JNES統合法成立

独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)を廃止し、原子力規制委員会の事務局である原子力規制庁と統合する法が15日、参院本会議で賛成多数で可決、成立した。統合は来年3月1日を予定、規制庁は現在の職員約500人から1000人規模に増強される。(後略)(11月16日東京新聞より抜粋)

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