たんぽぽ舎です。【TMM:No2056】
2013年12月27日(金)地震と原発事故情報 -4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.官邸前・国会前大抗議に参加(12月22日)。13人の多彩な人の
発言紹介、警察車両のアイドリングを抗議して止めた! (斎藤なぎさ)
★2.本の紹介 【原発再稼働 絶対反対】
編集・再稼働阻止全国ネットワーク ※たんぽぽ舎で購入できます
★3.イベント紹介(メルマガ読者から)
◇菅谷昭氏 講演会「放射能から子どもたちを守る、私たちにできること」
1月25日(土)13:30~ 千葉・流山市
★4.新聞・雑誌から
◇原発安全審査への疑問 防潮堤への津波影響実験 水圧、国基準の倍も
機器守る水密扉「研究まだ、データ不足」 (12月24日 毎日新聞より)
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┗■1.官邸前・国会前大抗議に参加して(12月22日)
│ 13人の多彩な人の発言を簡潔に紹介
│ 警察車両のアイドリング(排気ガス)を抗議して止めた!
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
12月22日(日)、首都圏反原発連合主催による再稼働反対☆国会大包囲が行
われた。13時から日比谷野音で集会、15時から国会大包囲、15時30分から官邸
前・国会前大抗議。約15000人が参加して国会を包囲することに成功した。
わたしは道路を挟んでファミリーエリアの反対側にいたが、警察車両数台が
視界をさえぎるように停車しており、アイドリングしていた。排気ガスを吸わ
されるのはたまらないので抗議した。すると、「何かがあるといけないので」
アイドリングしているという。「何かって何ですか」と問いただすと「ここに
いる人たちが暴徒化するといけないから」との答え。すかさず仲間が「暴徒化
しているのは安倍首相でしょ」と返した。粘り強く抗議したところ、アイドリ
ングは止めた。
以下スピーチを簡単に紹介する。
1.菅直人さん──民主党時代、即時ではなくて不十分ながらも2030年代に
原発ゼロという方向性を決めたのに、白紙撤回されようとしている。来年中
には原発ゼロを決定したい。
2.鎌田慧さん(さようなら原発1000万人アクション)──国会は包囲されま
した。60年安保以来の快挙。亡国政府は大間・もんじゅをやろうとしている
が技術的に無理です。なんと現実を知らない連中なんだ。大行進を計画して
います。特定秘密保護法も大丈夫。捕まって監獄を満杯にしましょう。
3.吉岡達也さん(脱原発世界会議)──23万人中59人の子供に甲状腺がんの
可能性がある。100万人中5人から10人で特定の原因があるとされるが、
専門家は福島の原発事故とは無関係だと嘘を言い続けている。真実の情報を
知らないと、民主主義が機能しない。
4.ななせくにおさん(原発をなくす全国連絡会)──両親は原発から6キロ
の富岡町に住んでいた。今も毎時6マイクロシーベルトあり、事故から2年
9カ月、一度も自宅に帰れていない。首相が決断すれば明日からでも原発
ゼロにできる。
5.柳田真さん(再稼働阻止全国ネットワーク)──二つの話しをします。
第一に、それぞれの原発現地では金曜行動が電力会社の本店や支店前で行わ
れている。ここでの行動が、再稼働阻止全国ネットワークと結びついて、
全国津々浦々の灯台になっている。第二に、原発が止まっていることが、
地元の人たちの安心、安全に繋がっている。伊方では、放射能漏れで魚が
死んで、海が祝島まで真っ白になったことが過去に7回もあった。原発現地
での行動が大事。2月、3月、4月が焦点になる。原発現地は全力で頑張る
ので東京圏からも人とお金を送りましょう。地震と津波大国で、原発は無理
です。力を合わせましょう。
6.渕上太郎さん(経産省前テントひろば)──けさ、某TV局では、佐田岬
半島を映し、いかにきれいな鳥や虫が生息しているかを紹介するだけで、
一万人ちかく集まった伊方原発にひとことも触れない。ここで一句。
「佐田の子も 原発要らないと 鳥に言う」。
原発を基盤エネルギーにすると1月に閣議決定しようとしているが、それを
許さないし、それに続く再稼働は許さない。原発を止めてオリンピックする
なら世界の人も喜ぶ。都知事は何とか原発反対の人に当選して欲しい。
EGG BRAIN によるミュージック。何枚かの歌詞がプラカードとし
て掲げられた。It’s late but it’s not too late というのが印象的であっ
た。ライブは10代、20代の方が多いという。1月に台湾に行くとのこと。
是非ブレイクするのを願っている。
7.小池晃さん、笠井亮さん、吉良よし子さん(日本共産党)──原発なしの
一点で立場を超えて一致すればよい。
8.Sing J Roiさん(福井県)──4日前の県議会で、再稼働は
時間の問題、と言った。福井にも14基原発があるので注目してください。
9.満田夏花さん(FoE Japan)──エネルギー基本計画のパブリックコメ
ントを是非提出してください。周りの人にも呼びかけてください。
10.わたなべりんたろうさん(作家)──映画『3.11日常』の監督。
シュプレヒコールをされた。
11.福島から4人の女性──子供たちに59人もの甲状腺がんが出ているに
もかかわらず、国は原発の被害だと認めない。金より命が大切。命がけで
闘っていく。私たちを逮捕するなら逮捕したらいい。
12.「デモクラシーU20」より女子高生──1月26日(日)代々木公園
で午後1時30分からデモがあります。特定秘密保護法によって、これまで
も隠されてきた原発情報が公然と隠されるようになる。ここに来る人たちも
逮捕されるようになってしまう。ここからが正念場。頑張りましょう。
13.「三陸の海を放射能から守る岩手の会」より男性二人──原発は発電所
というより死の灰の製造工場。是非止めさせましょう。
最後にラッパーのあだちさんがコールで閉めた。
特定秘密保護法がごり押しされたことにより、今回は特にスピーチで逮捕を
意識する発言が目立った。警察車両のアイドリングをストップさせたように、
原発を止めさせるために粘り強い運動を継続していきたい。
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┗■2.本の紹介
│ 【原発再稼働 絶対反対】 編集・再稼働阻止全国ネットワーク
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【原発再稼働 絶対反対】 編集・再稼働阻止全国ネットワーク
定価:本体800円+税 発行:株式会社 金曜日
A5判 128頁 ISBN978-4906605-93-4
原発はいらない!
福島原発事故は収束に向かうどころか、汚染水漏れ問題は深刻化し避難住民の
帰還にも目処が立たない。しかし、安倍政権は原発廃炉を求める市民の声を
無視し、再稼働を推し進めようとしている。そんなことは認めないと、原発
再稼働阻止闘争をしている全国の団体が手を携え、ネットワークをつくった。
怒りの声、さまざまな運動などを現地から伝える。
◆目次
1.泊原子力発電所 2.六ヶ所核燃料サイクル基地
3.東通原子力発電所 4.女川原子力発電所
5.福島第一原子力発電所 6.柏崎刈羽原子力発電所
7.東海第二原子力発電所 8.横須賀原子力空母
9.浜岡原子力発電所 10. 志賀原子力発電所
11. ふげん・もんじゅ/敦賀発電所/美浜発電所/大飯発電所/高浜発電所
12. 伊方原子力発電所 13. 玄海原子力発電所
14. 川内原子力発電所 15. 島根原子力発電所
16. 大間原子力発電所
・再稼働して自殺しなさい 広瀬隆
・再稼働のための「原子力規制委員会」天野恵一
・日本の原子力発電所一覧(2013年11月現在)
◆購入希望のかたは 再稼働阻止全国ネットワーク事務局までご連絡下さい。
電話 070-6650-5549 ファクス 03-3238-0797
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
*たんぽぽ舎でも扱っています。
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┗■3.イベント紹介(メルマガ読者から)
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◆菅谷昭氏 講演会「放射能から子どもたちを守る、私たちにできること」
放射線から子どもたちを守るために、
私たちができることを一緒に考えませんか?
日時 2013年1月25日(土)13:00開場 13:30開会(15:30終了予定)
会場 南流山センター 大ホール
交通 JR武蔵野線、つくばエクスプレス「南流山駅」徒歩4分
定員 500名 ※資料代、一部500円 ※申込み不要
◎菅谷昭(すげのや あきら)さん プロフィール
現長野県松本市長、医師・医学博士(甲状腺専門)。1996年から
5年半ベラルーシ共和国に滞在。チェルノブイリ原発事故により汚染され
たゴメリ州の州立がんセンターで医療支援活動にあたる。2004年に
長野県松本市長に当選。チェルノブイリの経験を市政にも取り入れている。
主催・問合せ 菅谷昭講演会実行委員会事務局(東葛病院内)
TEL:04-7159-1011 メール:tk_medical_pr@tokyo-kinikai.com
東葛病院ホームページ http://www.tokatsu-hp.com/tayori/
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆原発安全審査への疑問 防潮堤への津波影響実験 水圧、国基準の倍も
機器守る水密扉「研究まだ、データ不足」/それでも進む“再稼働”
≫原子力規制委員会が全国7原発、14基の安全審査を進めている。ポイント
の一つが津波対策だ。7月にできた新規制基準は福島第1原発事故を教訓に、
高い津波の想定と対策を要求している。だが実は、防潮堤の設計に必要な「あ
る高さの津波で、どれだけ力がかかるか」は津波の高さ以外の要素にも左右さ
れ、詳しく分かっていない。原発の建物内で浸水を防ぐ「水密扉(すいみつと
びら)」の設計法にも実験で解明すべき疑問が残る。原子力規制庁は「現状で
も安全審査はできる」というがそれでよいのか。【高木昭午】
≫独立行政法人「原子力安全基盤機構」(東京都港区)は10月、新潟工科大
(新潟県柏崎市)や東京電力と協力し、原発の耐震安全に関する研究発表会を
同大で開いた。その席で、機構の高松直丘(なおたか)・耐震安全部長らが発
表した。
「津波が襲った際に、防潮堤にどれだけの力がかかるか模型実験で研究中だ。
(規制委の安全)審査に有効なデータを取りたい」「水密扉が地震で弱った時
に、水が来たらどうなるかも実験中だ」
機構は原発の安全研究が専門で来春に規制庁に統合される。安全審査の詳細
を決める「審査マニュアル」を作る立場でもある。そこの専門家が、津波対策
で調べるべきことが残ると発表したのだ。安全審査は進んでいるのに、どうい
うことか。
規制委は現在、津波の際に堤の底部にかかる水圧を「想定する津波の高さ
(メートル)×(かける)3」を基準に計算すればよいとしている。高さ10
メートルの津波なら「10×3」で堤1平方メートル当たり30トンの水圧に
なる。国土交通省が2011年に発表した「津波避難ビル等の構造上の要件に係る
暫定指針」に示されている考え方だ。
しかし高松さんは「原発の防潮堤は、とにかく壊れては困る。水圧の計算が
本当に“3倍”でよいか、想定以上の力がかかった時にどうなるか、などを確
認する必要がある」と言う。(中略)
≫有川さんによると実験全体の1割ほどで、水圧は1平方メートル当たり「津
波の高さの5から6倍×1トン」に達し、「3倍」を大きく上回った。ただし、
この高い水圧がかかるのは波が当たる瞬間の、0.1から1秒程度だった。
(中略)
「水密扉」も原発を水から守る重要な存在だ。想定以上の津波や原発内の配管
破断などで原子炉建屋に水があふれた際、天井まで水が来ても水圧に耐え、原
子炉に冷却水を送るポンプなど扉の奥の重要機器を守る。
機構はこの扉についても今年度から15年度までの計画で実験、研究を始め
た。扉が地震でゆがんだ後で水が襲うことを想定し扉に強い力をかける。その
後、扉に水圧をかけ水漏れの量を測る。実験はこれからだが、結果は地震と津
波が同時に来た場合の安全対策に生かす。費用は年間5億円だ。機構によると、
扉のゆがみを想定した耐水圧実験は扉メーカーでもしていない。(中略)
一方、規制委はこうした疑問を脇に置き、従来の基準で安全審査を行う方針
だ。規制庁の市村知也・安全規制管理官は「審査では、既存の国交省の基準な
どに沿い、電力会社の出すデータを個別に検討する。機構の研究は新知見の収
集だが、技術的知見は常に更新されるもので、審査は今の水準で考える」と言
う。(中略)
≫東京電力は今年、柏崎刈羽原発に海抜15メートルの防潮堤を造った。想定
する津波は高さ6メートル。安全審査中の同原発6、7号機は敷地の海抜が
12メートルあり防潮堤なしでも耐えられそうだが、今後の審査申請を目指す
1号機などは海抜5メートルで防潮堤は欠かせない。同原発土木グループは
「電力各社の過去の実験結果などから、防潮堤は“×3”でも安全を考慮した
設計になると考える。また地震と津波が同時に堤を襲う率は低い。水密扉は地
震が来てもゆがまない強度に設計している」と反論する。
≫安全審査の申請は24日午前現在まだだが、関電美浜、東北電力女川、同電
力東通、日本原子力発電東海第2、中国電力島根原発なども防潮堤を造ってい
る。
有川さんは話す。「原発の規制基準にはコメントできないが、防潮堤の基準
が『×3』でよいかを判断するには現状はデータ不足だ。専門家として物理的
にあり得るケースを調べ尽くし公表したい。どこまで丈夫に造るかの基準は、
そのデータを基に社会が決めてほしい」
今の審査に合格する防潮堤はどこまで安全か。リスク覚悟で経済を重視し再
稼働に進めば、事故は「想定外」でなくなる。
(12月24日 毎日新聞 東京夕刊より)
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