たんぽぽ舎から No.2064

たんぽぽ舎です。【TMM:No2064】
2013年1月15日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力規制委員会は世を欺く原発推進委員会(その2)
田中委員長も更田委員も大きな研究業績はない人
原子力の安全利用を判断できる人ではない
木原壯林(京都悠悠化学研究所)
★2.今年最初の金曜官邸前抗議行動
寒空に私達の思い思いの声を上げて
1/8第87回金曜官邸前抗議行動に参加して
前川祐子(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆1/18菅井益郎さん講演会のご案内
場所:市川市文化会館第5会議室
主催:「戦争はいやだ!市川市民の会」
★4.新聞より2つ
◆東電に基準達成時期要求 福島第一のタンク放射線 規制委
(1月11日茨城新聞より抜粋)
◆クロダイから120倍セシウム いわき沿岸で採取
(1月11日茨城新聞より)
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※1/17(金)第88回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:1月17日(金)18:30から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:30、たんぽぽ舎出発。17:10頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:30「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて18:00官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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※1/18(土)から19(日)再稼働阻止全国相談会-どなたでも参加できます
18(土)13:00より21:00 19(日)10:00より20:00
会場:東京・「スペースたんぽぽ」(たんぽぽ舎の入っているビルの4F)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク  資料代:1000円
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┗■1.原子力規制委員会は世を欺く原発推進委員会(その2)
|  田中委員長も更田委員も大きな研究業績はない人
|  原子力の安全利用を判断できる人ではない
└──── 木原壯林(京都悠悠化学研究所)

○ 前回(その1)は、科学技術の到達点は、原子力の安全利用には程遠く、規制委員会(規制委)が原発稼働を推進すれば、再度重大事故を招きかねないと述べた。今回は、規制委および関連委員会の欺瞞性と無能さを明らかにする。
○ 規制委は、原発や再処理を推進し、「もんじゅ」を傘下に持つ日本原子力研究開発機構(JAEA)2人、原子力利用推進の日本アイソトープ協会1人と、5分の3が原子力ムラ出身者である。
田中委員長選任理由の1つは、前原子力学会会長の肩書で国民を信用させるためであろう。一般に学会と言えば、公正で中立な学究的団体を想像するが、この学会は異なる。ここでの研究発表の殆どは原子力推進の立場からのものである。 この学会が御用学会であることは、歴代会長の3分の2が原子力推進団体の代表者などで占められ[JAEA関係11人、関電2人、エネルギー総合工学研究所2人、電力中央研究所、東電、日本原子力事業、日本原子力産業会議、日本原電、日立、千代田化工各1人]、残りが原子力推進大学教授11人(東大4人、阪大2、東工大2人、名大、筑波大、京大各1人)であることからも自明である。それでも、かつては著名研究者であったが、近年はさしたる成果のない人が多い。
田中氏も、同学会の技術賞をグループの一員として(筆頭ではない)受賞した程度である。同氏の専門は放射線計測と遮蔽計算で、原子力の安全利用を判断できるほどの広領域ではない。JAEAの管理運営や政府関係委員を長年行っているから、原子力全般を推進の立場から表層的に見渡す能力は、他より秀でているかもしれないが、人類の未来を左右する科学的判断を委ねられる人物ではない。原発再稼働に発言力を持つ更田氏も、専門分野は異なるが、分野が狭隘で大きな研究業績がない点では田中氏と同類である。
○ 規制委事務局の規制庁は、保安院、原子力安全委、文科省関連部門からの移動の500人で構成され、「原子力ムラ」のお役人体質は変わらない。規制委以外の関連委員会の構成員も、JAEA、電力などの原発推進者が大半であり、例えば、汚染水対策委員会内のトリチウムタスクフォースは、結局、トリチウムを海洋放出するための検討委員会である。
○ 原子力は、総合科学であり、物理、化学、生物、地学、それらを基盤とする工学、農学、医学だけでなく、社会科学も関連する。規制委が中立を称するなら、原子力界中心の人選ではなく、国内外を問わず、広分野に人材を求めるべきである。そうすれば、もっと知恵が出る。世の中には、原子力界よりはずっと優秀な識者が多数いる。
特に汚染水対策、除染対策については原発廃止を求める学者も交えて、議論すべきである。しかし、広く人材を求めれば、原子力ムラが崩壊するから、政府はそうしない。それが、原子力政策の本質である。(つづく)

☆「その3」は、汚染水と規制委員会や関連委員会について述べる予定です。

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┗■2.今年最初の金曜官邸前抗議行動
|    寒空に私達の思い思いの声を上げて。
|  1/8第87回金曜官邸前抗議行動に参加して
└──── 前川祐子(たんぽぽ舎ボランティア)

○ 新たな年を迎え、予報通りの寒さを頬に感じながら、テント前へ向かう。気持ちも引き締まる。1,2月は30分遅れの6時半のスタートなので、いつもよりあたりは既に暗い。
この日は細川氏の都知事選出馬報道があり、テントの隣で旗を組み立てながらボランティア仲間でその話題で盛り上がった。夫々の思いが交錯する。
ビラ配りがひと段落すると、国会前の方からドラム演奏が聞こえてくる。そちらに向けて歩いて行くと、福島原発を描いた3枚の絵が並んでいる。ワイシャツ姿の男性の体の中心から太い管が出ている。それを見つめる無表情の若者達。大きな心臓のような塊に向かって走っている男達の後ろ姿。動物もいるが、なんだか不気味だ。そばに立っていた若い男性に聞くと、この絵は昨年原爆の図丸木美術館に特別展示されたものとのこと。男性は普段介護の仕事をしていて、月に一度福島に行き、デモに参加したり、現地の人から話を聞いたりして絵を描いているそうだ。(中略)
○ 少し行くと、1/1~1/7の新聞(大衆紙)での原発記事の取り上げ方を比較したパネルを出している若い男性に出会った。今日も国会前でスピーチをしたという年配の男性も交えて、話は尽きない。他の方も加わり、若者が終始にこやかな笑顔で話の輪ができていく。
また少し行き、いつも出店している”かくめい喫茶””ゲリラカフェ”を覗く。小腹を満たしてくれそうなピザパンや甘いパン、おにぎり等種類が多い。若い女性に聞くと、全て手作りでパンは前日から仕込んでいるそうだ。「砂糖やバターをほとんど使っていないので、物足りないかもしれませんが」と話してくれたが、ココナッツがのったイチゴのパイはほんのり甘くて美味しかった。定価はなく、代金はカンパ箱へ。
○ 国会前スピーチエリアに行くと”原発ゼロを撤回するな”のプラカードが多く見られる。元気な音とスピーチは続き、寒さなんかに負けていられない人達の列が続く。
交差点を渡って右へ進み、今度はファミリーエリアへ。熱気あふれる人達が幾重にもなっている。演台を囲んでのスピーチとシュプレヒコール。そして音楽。いつもながらひときわ賑やかな一角だ。
○ テントに向かう帰り途には、ふくしま集団疎開裁判の会の人達の訴えあり、ビラには”甲状腺がん「確定」26人に 疑いは32人に”(通常は100万人に1人)と書かれている。2日前の東電前抗議行動では、今福島の病院では、なるべく子供を産まないような指導が入っているというつらい報告があったばかりで、被ばく問題は更に深刻になっている。
今年も厳しい年になりそうですが、お互いに健康に気をつけ、世代を越えて皆で力強く声を上げ続けて、少しでも明るい年にしていきましょう!!

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆1/18菅井益郎さん講演会のご案内

○日 時 1月18日(土)13:30~16:30
○場 所 市川市文化会館第5会議室(JR本八幡駅南口下車徒歩約10分)
○テーマ 東電福島原発事故と放射能公害 -田中正造の警告に学ぶ-
○お 話 菅井益郎さん(国学院大学経済学部教授)
☆資料代 500円
☆主 催 「戦争はいやだ!市川市民の会」
連絡先 菊池嘉久 090・6948・8998

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┗■4.新聞より2つ
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◆東電に基準達成時期要求 福島第一のタンク放射線 規制委

東京電力福島第一原発の汚染水タンクから出る放射線の影響で、原発の敷地境界の追加被ばく線量が基準の約8倍になっている問題で、原子力規制委員会は10日、基準である年間1ミリシーベルト未満を達成できる時期や具体的な改善方法を今月末までに示すよう東電に求めた。規制委は10日、専門家を交えた会合を開催。排水路から海に流入する汚染水が、敷地境界の線量に与える影響の明示も東電に求めた。海に流入する汚染水は、これまで考慮されていなかった。
敷地境界の線量基準は東電が策定し、規制委が認可した廃炉作業の実施計画に定められたが、昨年12月の東電の試算で最大8.04ミリシーベルトに上っている。東電の姉川尚史常務執行役は会合で「実施計画を満足できず申し訳ない。リスクに応じて優先順位を付け、達成までの計画を示したい」と述べた。
東電は昨年3月、線量基準を達成したとしていたが、同4月に大容量の地下貯水槽が水漏れ発覚で使用できなくなり、敷地境界近くまでタンクを設置し、汚染水を保管せざるを得なくなった。(1月11日茨城新聞より抜粋)

◆クロダイから120倍セシウム いわき沿岸で採取

水産総合研究センター(横浜市)は10日、福島県いわき市の沿岸で採取したクロダイから1キログラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国が定める一般食品の基準(1キログラム当たり100ベクレル)の120倍超に相当する。
クロダイは宮城県と福島県で出荷が制限されているため、流通はしないという。ほかの魚に比べて放射性物質の濃度が下がりにくいため、同センターが原因を調査している。(1月11日茨城新聞より)

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