たんぽぽ舎です。【TMM:No2183】
2014年5月29日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎25周年記念集会
8月31日(日)13時より、全水道会館
アーサービナードさん、広瀬隆さんのお話
★2.地震学者が地震に逃げられたことがある
1998年焼岳地震の移動、連鎖反応の可能性
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その52
島村英紀(地震学者)
★3.東電福島第一原発1号機の非常用電源喪失の謎
その本当の原因は地震か?津波か?
伊東良徳さんのお話(元国会事故調協力調査委員)
柳田真(たんぽぽ舎)
★4.テント日誌5月25日(日) 続き
経産省前テントひろば987日目 商業用原発停止252日
大飯原発訴訟判決をここ峠の茶屋からも広めたい
豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり
これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失だ
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※6/1【東電行動】にご参加を!
第9回東電本店合同抗議 東電解体!汚染水止めろ!
柏崎刈羽原発再稼働するな! 原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:6月1日(日)13時より13時45分
場 所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟ほか約85団体(5/29現在)
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※6/1【抗議行動】にご参加を!
川内原発再稼働やめろ!0601官邸・国会前★大抗議
日時:6月1日(日)14時より17時
場所:首相官邸前、国会正門前
主催:首都圏反原発連合
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┗■1.たんぽぽ舎25周年記念集会
| 8月31日(日)13時より、全水道会館
| アーサービナードさん、広瀬隆さんのお話
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たんぽぽ舎25周年記念集会
日 時:8月31日(日)13時開場、13時30分より講演
記念講演:アーサービナードさん
(1967年アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。詩人、
俳人、随筆家、翻訳家。絵本、ラジオ出演、講演等)
広瀬隆さん
(1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの
技術者を経て執筆活動に入る。スリーマイル島原発事故
以来、原発の危険性について警告を発し続けている。著作多数。)
懇 親 会:17時から19時まで
参 加 費:記念講演 当日1200円(前売りチケット1枚1000円)
懇 親 会 2000円
名刺広告の受付もおこないます。(詳細は別途ご案内します)
主催:たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797)
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┗■2.地震学者が地震に逃げられたことがある
| 1998年焼岳地震の移動、連鎖反応の可能性
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その52
└──── 島村英紀(地震学者)
○ 地震学者が地震に逃げられてしまったことがある。
先週は北アルプス焼岳の地下で続いていた群発地震の話をした。
このへんでは過去たびたび群発地震が起きた。1回前の1998年には、いまだにナゾがとけない不思議なことがあった。
群発地震はその年の8月7日、長野県の上高地で始まった。観光シーズンの盛りの時期だった。
上高地で始まった群発地震は西にある活火山・焼岳にしだいに近づいているように見えた。噴火の前兆かもしれない。地元に緊張が走った。
険しい北アルプスの山岳地帯ゆえ地震観測所は離れたところにしかなかった。このため急遽、大学や気象庁の研究者が現地に向かい、上高地や焼岳で臨時に地震計を置きはじめた。
彼らの到着が遅かったわけではない。群発地震が始まって6日目には、地震計の設置を始めていたのだ。
○ だが地震計を置き終わる前に群発地震の震源は上高地を離れて北にある穂高連峰や槍が岳の地下へ移動してしまった。10キロあまりを数日の間に動いたことになる。
そのうえ8月16日、その活動域のいちばん北で、この群発地震で最大の地震が起きた。臨時に置いた地震計からはもっとも遠い場所だった。マグニチュード(M)は5.4。ことし5月の群発地震での最大のMは4.5だったから、エネルギーが20倍近以上も大きな地震だった。
それだけではなかった。鬼ごっこでもするように、9月に入ると震源は北アルプス沿いにさらに北上。県境を越えて富山県に入った。上高地からは20キロ以上も北上したのである。
○ そして、同年秋になると群発地震は県境付近で消えてしまった。まるで、臨時に置いた地震計を地震が嫌って逃げたように見える。地震学者は、いまだに何が起きたか分からない。
ところで、この地震群が移動した速さは、1日当たり1~数キロだった。
以前にこの連載で「移動性地殻変動」の話をした。年に20キロほどの速さで動いていった地殻変動だ。北アルプスの地下を移動していった地震群の速さも、この速さとそれほどは違わない。
これはとても不思議な速さだ。
地球の内部でなにかが岩をかきわけながら動いていくにしてはあまりに速すぎるし、一方、秒速数キロで走る地震断層と比べると、けた違いに遅すぎる。
○ これは、地震が起きることによって「留め金」が外れて、次の地震が起きやすくなるという連鎖反応の結果かもしれない。動いていく速さは留め金が外れた次の地震がいつまで「我慢」できるかで決まる。
さる5月5日に相模湾の地下の太平洋プレートの深さ160キロのところでM6.2 の地震が起きた。東京・千代田区で震度5弱を記録した。
そして8日後に同じプレートの千葉県の東京湾岸の地下80キロのところでM4.9、震度4の地震が起きた。前の地震がこの地震に連なったかもしれないのである。(5月23日『夕刊フジ』より)
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┗■3.東電福島第一原発1号機の非常用電源喪失の謎
| その本当の原因は地震か?津波か?
| 伊東良徳さんのお話(元国会事故調協力調査委員)
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
1.5月28日(水)「スペースたんぽぽ」で、弁護士(元国会事故調協力調査委員)伊東良徳さんの講演会があった。東電福島第一原発1号機の非常用電源喪失の謎-その本当の原因は地震か?津波か?-であった。
A4判13頁の資料(写真版)に基づいて、とても説得力のある話であった。
2.伊東講師の結論は、(3年間いい続けてきたことだが…と前置きして)「津波ではありえない」であった。この結論は、しかし3年間無視され続けたが、5月21日福井地裁の画期的な大飯原発判決で、引用されたりもして、再び注目を浴びたりもした。
3.講師のレジメから引用する。
◎2 なぜ津波到達時刻の評価が重要か?
・福島第一原発1号機の全交流電源喪失(Station Blackout=SBO)
時刻は15:37
・津波の1号機敷地遡上時刻がそれより後ならば、1号機のSBOの
原因は津波ではあり得ない
・1号機のSBOの原因が津波でなければ、耐震設計や老朽化、単一
故障指針等の再検討が必要となり、現在の規制基準の正当性が失わ
れることになり、再稼働の安全性を検討する大前提が変わってくる
4.◎43 東京電力からの批判について
・東京電力は写真5と6の津波が写真7と8の南防波堤南側に写って
いないことを論拠に伊東の主張を批判している
・写真5と6の津波の「その後の行方」について確たる説明ができな
いことが伊東の主張の、おそらく唯一の、弱点であることは認める
・しかし、伊東が写真5と6の津波の「行方」が十分説明できないだ
けなのに対して、東京電力は写真5と6の津波の「存在」も
「行方」も説明できない
・伊東は、この問題解明のために国会事故調として写真撮影者のヒア
リングを度々求めたが、東京電力は頑なに拒否し続け、そのために
この問題を解明できなかった
・少なくとも東京電力に、この問題を批判する資格はない
5.◎74 結論
・1号機敷地への津波遡上は、写真16の30秒後かそれ以上後と考えら
れるので、15時38分以降となる
→1号機のSBO時刻は15時37分よりも後である!
6.ここから柳田の意見・感想
東電福島第一原発1号機の非常用電源の喪失が「津波でない」となれば、おおぐくりで考えれば「原因は地震」となるしかない。「地震が原因」となると、日本中の原発(50基)はすべて、地震対策をやらねばならない。そうしなければ再稼働できない。ただでさえも津波対策で防潮堤など何百億円もの対策費が必要になった(浜岡原発では2000億円も必要)が、これに地震対策費用数百億円が必要になる。電力会社はイヤだ。ぜひ津波だけの原因にしよう。ガンガン頑張って、「地震が原因としない」ようにしよう-と原子力ムラの総力を挙げて努力した。これが故に、2011年3・11以降3年も経過したのにいまだ、事故原因が不明なのだ。
これが結果として、電力会社を助ける=得する。地震対策費○○○億円が浮くから。かくして原子力ムラ(原子力利権共有帝国)は栄える。彼らは原因不明のままの方が良いのだ。
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┗■4.テント日誌5月25日(日) 続き
| 経産省前テントひろば987日目 商業用原発停止252日
| 大飯原発訴訟判決をここ峠の茶屋からも広めたい
| 豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり
| これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失だ
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○ 昼に反原発自治体議員・市民連盟の総会を聴講した。鹿児島、枚方、東海村、静岡、松山などの市議、村議が、各地の反原発運動の状況を説明し、特に避難の問題が全く解決していないことを確認できた。また、大飯原発再稼働差止福井地裁判決により原発立地地域の反対運動が勢いを増してきたことが、各議員の言葉の端々ににじみ出ていた。愚かにも別用で遅刻して、上岡直見さんの記念講演を聞き逃したことがとても残念。
○ 夜のテントは静か。昼当番のKさんと話しこんだ。半世紀足らず前の仕事に共通部分が沢山あった。囲碁、将棋の高段位を持つKさん、囲碁・将棋に興じて座り込みに話題提供してほしい。
夜中に仕事を終えて到着したSさん、何だか今とてもハッピーらしく、何を言っても上機嫌に話し続けて私の睡眠時間を奪う。
「原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失だ」と述べ、「原告のうち、大飯原発から250km圏内の住民は、直接的に人格権が侵害される具体的な危険があると認められる」と結論づけた大飯原発訴訟判決は、普段私たちがテントひろばに座り込んで話していることを、憲法に基づいて格調高く分かり易く述べた名文だ。
経産省や資源エネルギー庁や安倍政権に猛省を促したい。霞ヶ関のへそ、峠の茶屋からもこの判決を広めたい。(K.M)
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