たんぽぽ舎から:No2188

たんぽぽ舎です。【TMM:No2188】
2014年6月3日(火)その2地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.首都圏反原発連合より超緊急告知!6月4日(水)18:30-20:00
火山・避難問題を軽視する九州電力の川内原発再稼働申請を認めるな!
不正な人事は認めない!
原子力規制委員会に対して抗議行動を行います。
★2.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その5
避難させずに屋内退避を押付けるための「試算」-非科学的・非現
実的・おかしな数字 放射能ヒバクをたくさん受けてしまう
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.首都圏の活断層・立川断層が、またも話題に上っている
立川断層の地震予測も外れか 穴だらけの地震年表
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その53
島村英紀(地震学者)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「小児甲状腺がん89人は異常多発!どこでも、だれでも放射能健康診断を!」院内集会(6月6日)
★5.新聞より3つ
◆・凍土壁 前例なき着工    ・福島原発 汚染水増やさぬ対策
・効果未知数 伴うリスク
(6月3日  朝日新聞 見出しから)
◆凍土壁 総延長1.5キロ―福島第一、前例ない規模に    (6月3日東京新聞より)
◆ 脱原発へ「人格権」  命を優先、司法の流れ 【大飯差し止め判決の影響】
(6月3日 東京新聞―こちら特報部より抜粋)
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┗■1.首都圏反原発連合より超緊急告知!6月4日(水)18:30-20:00
|  火山・避難問題を軽視する九州電力の川内原発再稼働申請を認めるな!
|  不正な人事は認めない!
|  原子力規制委員会に対して抗議行動を行います。
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日時:2014年6月4日(水)18:30-20:00
場所:原子力規制委員会前
(東京都港区六本木1丁目9番9号六本木ファーストビル内・
東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分
東京メトロ日比谷線「神谷町駅」徒歩8分 )

【注意!】
付近に住宅もあるため、鳴り物はご遠慮ください。
【呼びかけ】首都圏反原発連合

川内原発再稼働に向け、原子力規制委員会が鍵を握っています!
今、規制庁に対する大きな圧力が必要です!
先日、安倍内閣による原子力規制委員会の新人事案が報じられました。審査が厳格であるといわれていた、地震学者の島崎邦彦委員長代理に代わり、推進派で 前日本原子力学会の会長、田中知氏を任命するというものです。これはかつて原子力安全保安院が「原子力ムラ」と癒着していた状態に戻る事であり、原子力規 制委員会の独立性を阻む事でもあります。
原子力発電所の審査は人々の生命に直結するもので、公正、厳密、厳格、慎重でなければいけません。しかし、再稼働への規制基準審査が優先して行われている 川内原発に関し、火山学者の警告を受け、規制委員会は巨大噴火の予知ができない可能性を既に認めているにもかかわらず、火山の専門家による検討を再稼働後 に行うと平然と言い放っているというのが現状です。
規制委員会は現在九州電力に申請書の修正を求めており、修正は早くても今月6月中旬の提出とされています。火山の噴火の可能性を軽視し、まともな避難計画ももたない九州電力の提出する修正書を原子力規制委員会は認めるな!抗議の意志をはっきりとした形で可視化し、突きつけましょう!

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┗■2.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その5
|  避難させずに屋内退避を押付けるための「試算」-非科学的・非現
|  実的・おかしな数字 放射能ヒバクをたくさん受けてしまう
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

○原子力規制委員会は非「科学的・技術的」でかつ政治的な提言をいくつも出している。5月28日に新たに加わった政治的提言が「緊急時の被ばく線量及び防護措置の効果の試算」だ。
原発の各関係自治体では避難について未解決問題が山積している中で、田中委員長が指示して規制庁が数か月間苦心の計算を重ねてつくりだしたものがこの「試算」。
「100テラベクレルのセシウム137が環境中に放出されるような仮想的な事故を想定」し、「予防的防護措置」として木造家屋屋内退避とコンクリート構造物屋内退避をならべ、屋内退避で被爆線量が低減するグラフを見せて、「UPZでは、放射性物質の放出前に、予防的に屋内退避を中心に行うことが合理的」と結論。
「本試算ではこれ以上の規模の事故が起こらないことを意味しているものではない」とわざわざ書き添えてあるとおり、これは多くの前提条件の上での試算結果。放出量はイチエフの百分の一、放出は炉停止12時間後に5時間、放出高さは50m、大気中拡散計算はOSCAARで、気象条件は年間からサンプリング、などなど非現実的で信用できないし、被ばく量の絶対値に意味を持たない。にもかかわらず、被ばく量結果をIAEA判断基準(実効線量100mSv/週、ヨウ素50mSv/週)と比較して、効果ありを演出している(非科学的!)。
○何よりも怪しげなのが、「屋内退避」の「遮へい効果」と「密閉効果」。例えば、木造家屋の放射性プルームからのγ線の低減はIAEAでも10%なのに、防護措置低減を25%と計算している。木造家屋が多い原発立地地域で重要な仮定だ。
また、イチエフ事故においてこのように2日間の自宅待機を住民に強いた場合にどうなったかを示さないのもおかしい。
さすがに、後ろめたさを感じたのか、定例会議での各委員の発言も言い訳がましい(速記録参照)。
○それでも、この試算結果を独り歩きせて屋内退避推奨に使われるであろう。先の5月29日の院内交渉集会で規制庁防災課担当が「屋内退避」を何度も強調していた。
規制委は、沢山の現実性がない前提をおいてもっともらしいグラフを見せて、5km~30km圏の住民に屋内退避を押付けようとしている。非「科学的・技術的」で政治的だ。
(参考)
原子力規制委員会定例会議 http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/
同資料2 http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/h26fy/data/0009_03.pdf

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┗■3.首都圏の活断層・立川断層が、またも話題に上っている
|  立川断層の地震予測も外れか 穴だらけの地震年表
|  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その53
└──── 島村英紀(地震学者)

○  前にも騒ぎを起こした首都圏の活断層・立川断層が、またも話題に上っている。
立川断層では2年前から活断層の大規模な発掘調査が行われた。そのときに東大地震研究所の先生が恥をかいたことがあった。かつての自動車工場の基礎の杭を、自然の岩が過去の地震で断ちきられたものと判断してしまったのだ。
そして、この5月の東京都瑞穂町での調査で14-15世紀以降に大地震があったとの結果が報じられた。同町の狭山神社の境内。先の工場跡とは別の場所だ。
政府の地震調査委員会は立川断層を次の発生が近づいている危険性の高いものに分類している。この断層帯では1万-1万5000年の間隔で地震が発生しているが、この1万3000年以上も地震が起きていないためだという。しかし、もし数百年前に地震があったのなら、この想定がまったく違ってしまう。
この瑞穂町の調査では、そのほかにも過去1万年以内に少なくとも1回以上の地震があったこともわかったという。これらが本当ならば、立川断層が起こす「次の地震」ははるか将来ということになる。
○ さて、数百年前に大地震が起きたのなら、いままでにどうして知られていなかったのだろうか。
そうなのだ。過去の地震についての「地震の年表」は労作だがじつは抜け穴だらけのものなのである。
日本で、地震計を使った地震観測が始まったのは明治時代だ。もっと昔の地震について知るためには、昔の記録や日記を読んで地震の歴史を調べる地味な調査をしなければならない。
これら各種の歴史に書かれている地震のことを歴史地震といい、このようなことを研究している学問は歴史地震学、あるいは古地震学という。
寺や役場が残している文書を読むことが多い。
寺の過去帳のように、いつ誰がどんな原因で亡くなったかを記録している古文書は、過去の地震や津波の貴重な記録なのである。かび臭い蔵にこもって古い文書の頁を繰っている一群の地震学者がいるのだ。
○ ところが、この調査には多くの問題がある。
地震計の記録と違って震源地も分からない。被害が大きかったところを震源地とすることが普通だ。だが被害記録が多いところがかならずしも震源ではなくて、人が多く住んでいる場所だったりする。
古くから都のあった近畿地方では歴史の資料が豊富で数多くの地震が記録されている。一方、歴史の資料がそもそも少ない地方では歴史に残った地震の数も少ない。
それゆえ記録に残っている地震が少ないことは、その地方で発生した地震が少ないということではない。歴史の資料の質や量が時代や地域によってまちまちなので、全国で均質な調査とはほど遠いのである。
○ 立川断層のまわりも、大地震が起きてもなんの記録も残っていなかった。いまは住宅密集地や巨大な米軍基地になってしまったが、数百年前には無人の原野だったのだ。  (5月30日『夕刊フジ』より)

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「小児甲状腺がん89人は異常多発!どこでも、だれでも放射能健康診断を!」院内集会(6/6)

5月19日(月)福島県県民健康調査検討委員会が開催され、計89例の小児甲状腺がんの発見となります。
有病期間3年(この3年間の発生合計)と仮定すると20倍を超える発生率、明らかに異常多発(アウトブレイク)です。“美味しんぼ”で鼻血が話題になっていますが、事態は遥かに進行しているのです。
放射能健康診断署名を国民的な運動に広げ、希望する者は、どこに住んでいても誰でも実施させましょう。
集会へのご参加をよびかけます。狭いですが保育スペースはあります。
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日時: 6月6日(金) 午後6時から7時半
場所: 参議院議員会館、地下B-103会議室
アクセス: 地下鉄各線「国会議事堂前」及び「永田町」徒歩3分
出席予定: 避難者(二瓶和子さん、亀屋幸子さん他)、医師
参加費:500円(遠方からの費用等)   避難者の方無料
(主催)  放射能健康診断100万人署名運動全国実行委員会
http://hinan.jimdo.com/
連絡先 高瀬(080-1082-9980)

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┗■5.新聞より3つ
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◆・凍土壁 前例なき着工    ・福島原発 汚染水増やさぬ対策
・効果未知数 伴うリスク
(6月3日  朝日新聞 見出し)

◆凍土壁 総延長1.5キロ―福島第一、前例ない規模に

東京電力が2日に本格着手した、福島第一原発の凍土遮水壁の建設工事は、1~4号機の建屋をぐるり囲う総延長1.5キロの、前例のない規模の工事となる。
凍土壁は、建屋を囲むように1550本の管を地下深くまで打ち込み、そこに超低温の冷却液を循環させ、土壌を凍らせて地下水の動きを封じる計画。
地下水が建屋に流入して汚染水を増やさないようにし、仮に建屋から汚染水が漏れても壁で食い止める効果が期待される。
2日は1号機北西側の敷地で工事が始まった。山側の掘削工事の準備や冷却装置の設置に取り掛かり、来年3月の凍結開始を目指す。東電は凍土壁を2021年まで維持し、その間に建屋の止水処理を終えたいとしている。事業費320億円は国が負担し、工事は東電と鹿島が行う。
(6月3日東京新聞より)

◆ 脱原発へ「人格権」  命を優先、司法の流れ 【大飯差し止め判決の影響】

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを命じた福井地裁の判決で根拠とされたのが、個人の生命や平穏な生活を保障する憲法上の人格権である。原告側は「画期的」と快哉を叫んだが、実は、北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)の運転差し止めを認めた2006年の金沢地裁判決が最優先したのも人格権だった。脱原発を実現するためには、再稼働による人格権の侵害を堂々と訴えていく必要がある。【大飯差し止め判決の影響】
「ひとことで言えば、司法の矜持を示した判決だ。われわれに続く第二の判決が、3.11後にとうとう出てきた」
06年の金沢地裁判決で裁判長を務めた井戸謙一弁護士は、大飯原発の運転差し止めを言い渡した樋口英明裁判長に賛辞を送る。
今回の福井地裁判決までは、金沢地裁判決が原発の運転差し止めを認めた唯一のケースだった。福井地裁判決の原点である。原発が安全基準に適合するか否かではなく、人格権の侵害が起きる具体的危険の有無を判断する―。これが金沢地裁判決と福井地裁判決の大きな共通点となっている。
(6月3日 東京新聞―こちら特報部より抜粋)

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