たんぽぽ舎から:No2150

たんぽぽ舎です。【TMM:No2150】
2014年4月21日(月)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.環境省が危険手当を大幅引き下げ
命を削る被曝労働への評価がこれか     山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.東電株主代表訴訟第10回口頭弁論を傍聴して
歴代の東電取締役は想定を超える地震・津波の可能性を十分知って
いながら必要な対策を何も取らなかった!
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.4月18日第99回首相官邸前抗議行動にて
いつまでも続けたかぁないけど、こんな状況じゃ、やるっきゃないね。
今度は100回目、皆さんご参加を!
金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア )
★4.テント日誌 4月19日(土)経産省前テントひろば952日目 商業用原発停止216日
テントでの雑感 テントの日常風景から
★5.新聞より2つ
◆  原発関連財団が研修    事故避難住民の相談員
帰還判断ゆがめる恐れ         (4月20日東京新聞より抜粋)
◆大飯より高浜を優先  関電、収支改善へ現実策
(4月20日朝日新聞見出し)
★6.訂正をお願いします(差し替え)
<たんぽぽ舎です。【TMM:No2144】 2014年4月15日配信分>
3.じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン(中)
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※4/23学習会へご参加下さい
東電解体講座第5回:解体される町、棄民される人々(福島県双葉町・大熊町など)-損害賠償と中間貯蔵施設をめぐって
日時:4月23日(水)18:30開場  19:00開会
講師:伊藤久雄さん(NPOまちぽっと・たんぽぽ舎アドバイザー)
会費:800円
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┗■1.環境省が危険手当を大幅引き下げ
|  命を削る被曝労働への評価がこれか
└────  山崎久隆(たんぽぽ舎)

危険手当を国は大幅に引き下げた。日額1万円から6千6百円と、実に三分の二に切り下げている。

環境省が国直轄の除染作業に従事する労働者に支払う勤務手当(特殊勤務手当)を居住制限と避難指示解除準備区域について日額1万円から6,600円に引き下げた。この問題はしんぶん赤旗と朝日以外に目立った記事は見当たらない。朝日もベタ記事扱い。この国は、いったいどうなってしまったのか。
東京においては忘れ去られる避難住民と除染労働者、一方、国や電力特に東電の責任も忘れ去られようとしている。
環境省の引き下げ理由は「労務単価が増えている」という。作業員に払われる日当は下がっていないのだそうだ。そんなことあるわけない。
国土交通省が定める福島県の除染労働者の労務単価(日額)は、13年3月まで1万1700円、同年4月から1万5000円、今年2月から1万6000円と引き上げられてきて、これに特殊勤務手当を加えた1日の収入額
は、今年2月からは2万6000円になっているはずという。
しかし実態はかけ離れているという。これまでの単価引き上げは結果的に中間搾取されており、労働者の手元には届いていない。
そのような中、手当分を三分の二に削減すれば、その削減は確実に日当の減額として跳ね返るだろうことは想像に難くない。
福島第一原発の安全確保のために働く人々についても、このようなことが許されるならば同じことが起きる。いや、現実に既に宿泊手当などが削減されてきた。
労働者の健康と安全を守る義務がある厚労省と原発を推進してきた連合など労働組合の責任は大きい。

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┗■2.東電株主代表訴訟第10回口頭弁論を傍聴して
|  歴代の東電取締役は想定を超える地震・津波の可能性を十分知って
|  いながら必要な対策を何も取らなかった!
└────  冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

4月17日(木)東京地裁103号法廷において、金弁護士はパワーポイントを使い、証拠書類(第5集 準備書面(8))に基づいて約20分弁論を行いました。
東電は会社として、東電福島原発に津波が来る可能性について長年検討してきました。2006年東電社内で「福島第一・第二原発に50年以内に想定を超える津波が来る可能性は10%ある」と試算しました。2008年にも東電社内で「福島第一原発に襲来する津波高は15.7m」と試算しました。東電は自社の試算結果さえ無視して、3.11時点では津波高6.1mの対策しか取っていなかったのです。
裁判のあとで行われた報告会では、金弁護士は、「今後は東電の会社としての反論があるでしょう。被告一人一人がそうした認識を持っていたかどうかが焦点になります。それをしっかり証明し、追及していきます。この裁判はいよいよ核心に迫ってきました。」と発言されました。その後、元原発技術者の小倉志郎さんが「東電が見逃したいくつもの赤信号」 について講演されました。
○次回第11回口頭弁論は6月19日(木)10時30分から東京地裁103号法廷で行われる予定です。是非傍聴してください。

※編集部より:5月7日(水)東電本店合同抗議(第8回)への参加もどうぞよろしく!
午後6:30-8:00 東電本店前(地下鉄内幸町駅3分)
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┗■3.4月18日第99回首相官邸前抗議行動にて
|   いつまでも続けたかぁないけど、こんな状況じゃ、やるっきゃないね。
|   今度は100回目、皆さんご参加を!
└────  金子やよい  (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア )

○細かい雨が、降ったり止んだりの寒い天気、テント前で旗をポールにセットしたりの用意も何時もの活気がない。そこへ、日比谷公園方向から、シュプレヒコールがこちらに向かって近づいて来る、どうやら労働組合のデモの様だ、ナントカ連合みたいな旗が沢山立ってる。デモがテント近くにくると私達は、「原発に反対しましょう」電力労連系の旗が見えるとかなり力が入り、「原発に反対しろ」三菱の文字があると、「原発作るな!」の声。双葉町に住んでいた女性は、デモ隊列に向かって、何もかも失ったこと、仮設住宅の暮らしがどんなものか、必死に訴えていた。二度と原発を動かしてはいけないという、彼女の思いは、梯団を見送るごとに高まって行き、最後尾の梯団に向かっては、声をからし、叫びに近くなる。梯団の中では、頷く人、拍手をする人、中には握手を女性に求める人もいたが、ほとんどは、顔もむけずに歩いていた。あのデモの中にも必ず、原発反対の人はたくさんいるはず、もっとお互いエールを送りあっても良かったな。私だって、雇用守って、生活守って欲しいから。デモって沿道の人にどれ位共感が呼べるかが、大切だよね。デモだけじゃない、あらゆ�
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○さて、テント前での前哨戦が済み、それぞれの持ち場へ、わたしは、希望のエリア担当。6時30分の開始近く人はまばら、ここは発言がかなり自由なので、原発反対をベースに、集団的自衛権、憲法、などスピーチは多様、たんぽぽのハガキ活動のスピーチもありました。7時を過ぎる頃には100人位かなもう少しいるかな位の人数に、牛にヒヨコの付いた可愛い横断幕もありました。抗議行動最後には、集まった人にマイクを回しリレー形式のコールがある。マイクを握るとスカッとするので、お立ち台でスピーチは、ちょっと、と思うかたには、オススメです。全体的に人数が、少なくなっているので、皆さ~ん官邸前抗議行動参加してくださいね。これからは、陽気も良くなって来ますからね!

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┗■4.テント日誌 4月19日(土)経産省前テントひろば952日目 商業用原発停止216日
|   テントでの雑感 テントの日常風景から
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○木曜日
テント前で立ち止まり展示を熱心に眺めていた青年が居た。反原発の人かと思ってチラシをお渡ししようとしたら、ためらいながら「原発推進派なんです」と言う。何故ですか?と聞いたら、原発は安いでしょ、地熱発電や風力発電を作るにはお金が掛かり電気代があがるからと…
福島原発で働いていた知り合いが居るけれど、原発の危険性をマスコミが騒ぎすぎだと話していたと言う。私の知識を集めて原発が決して安くないこと、何故私たちが反対しているかなどを説明してチラシを受け取っていただいた。
エネルギー基本計画には「原子力は運転コストが低く変動も少なく需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」とあるのですよね。それを読んだら原発は必要と思ってしまうかもしれません。私の説明を判ってくれたら良いけれど…
○土曜日
今日はやたら警官が周辺を通る。オバマ大統領の訪日を控えて特別の警備らしい。あと数日したら星条旗が翻るのだろう!
時々群馬から来てくれる男性、横浜で開かれる岩上さんの集会に行く前に寄ってくれた。いつもテントのことを気にかけてくださって感謝!午前中にベラルーシェからの訪問客があったそうだ。メッセージを書いたたくさんの折鶴のプレゼントが置かれていた。
国立から来た車椅子の親子が寄ってくださりカンパしてくださった。わざわざカンパを届けて下さった女性もいた。午後陽がかげり風が冷たく春は何処へと言う感じになったので失礼して帰途に!(I.K)
○4月23日(水)テント裁判第6回口頭弁論(14時~15時)
13時東京地裁前抗議集会、14時第6回口頭弁論(103号法廷)、16時~報告集会
(参院会館講堂・村山智・人見やよい・河合弘之他)

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┗■5.新聞より2つ
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◆ 原発関連財団が研修    事故避難住民の相談員
帰還判断ゆがめる恐れ
国が東京電力福島第一原発事故で避難している住民をサポートするために配置する「相談員」制度で、相談員の研修や助言業務を、電力会社や原発メーカーの幹部らが役員を務める公益財団法人「原子力安全研究協会」(東京)に発注したことが分かった。原発推進色の強い団体から、原子力の安全性を強調するなど偏った情報が発信される恐れがあり、避難住民の不信を招きそうだ。(中略)
こうした団体が相談員制度を後押しすることについて、福島県内の女性保健師は「偏った人たちのサポートを受ければ、住民からの信頼を失う」と話した。避難中の住民からは「放射線のことは、電力会社とは無関係なところで勉強してきた人から教えてもらいたい」との声が聞かれた。(後略)
(4月20日東京新聞より抜粋)
◆大飯より高浜を優先  関電、収支改善へ現実策
(4月20日朝日新聞見出し)

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┗■6.訂正をお願いします(差し替え)
|  <たんぽぽ舎です。【TMM:No2144】 2014年4月15日配信分>
| 3.じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン(中)
| インタビュー:内部被ばくを考える市民研究会代表 川根眞也さん
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※4月10日(上)、4月15日(中)、4月16日(下)の3回に分けて配信しました「じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン」に対し、筆者より訂正がありました。(中)を差し替えて下さい。
☆☆☆訂正版☆☆☆
「無いこと」にされている関東の子どもの健康被害
川根…「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されています。
今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。古舘さんは三田先生にも取材に行っています。
三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。それは柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。
話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。福島だけの問題になってしまいました。
三田先生は、他の医師にも「甲状腺エコー検査機器を共同で買って、治療し直しましょう」と呼びかけているのですが、反応がない。多くのテレビ局や新聞社からも、「東京の子どもの健康問題はどうなっているんだ」と取材を受けていますが、一本の記事にも番組にもなっていません。今のマスメディアは、「東京は安全だ、危険なのは福島だ」という情報操作がなされているのです。
実際には、関東の子どもたちの健康状態が悪くなっています。具体的には、子どもたちの血液の数値が非常に悪くなっています。特に、白血球の中の好中球の数値が下がっている傾向があります。好中球 が極めて少なくなると、風邪やインフルエンザにかかっても、病気が重 篤化する可能性があります。特に0~2歳児の子どもで非常に悪い子が いました。白血球のうち、好中球が0になった子どももいたそうです。
大学病院では、診断はできても、治療はできませんでした。三田先生は そうした子どもの親には、「この子はここに居ちゃいけない、避難しないと良くならない」と話したそうです。九州に避難したその子どもは、好中球が4000、5000台に戻ったと聞いています。三田先生は今までに3人の子どもを東京・関東から西の方へ逃がしたそうです。
少ない例ですが、好中球が非常に少なくなった0~2歳の子どもはみな、2012年春以降に産まれた子どもたちです。原発事故直後に産まれた子どもたちではありません。小さい子どもを持たれている方は、白血球の分画まで調べるべきです。赤血球や血小板の数値と合わせた「末梢血液像」を調べて下さい、というとやってくれます。
血小板も下がっています。普段は20万ですが、10万や5万ならば、出血し た場合に回復する力があります。しかし、2万を切ると、出血した際に血が止まらなくなります。まだ、そういう子どもは診ていませんが、血小板の数値が極端に下がり、デッドラインを切るようになると危険です。
放射線を受けると、骨髄細胞が白血球を作り出すことができなくなります。赤ちゃんは急に具合が悪くなって重篤な症状になることがありうるので、急いで白血球の検査をする必要がある、と言っていました。
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