まず下記YouTubeをご覧ください。
「Streets of Philadelphia, Kensington Avenue, What’s going on Monday, July 26 2021」
https://www.youtube.com/watch?v=YB6gwOBClwE&t=357s
「THIS IS AMERICANS !」
https://www.youtube.com/watch?v=C4gD7GAdM-U
「FACES OF KENSINGTON | (Zombies in the real life of the United States) Streets of Philadelphia 2023!」
https://www.youtube.com/watch?v=rl_L-S0ca44
YouTubeでKensington Aveあるいはケンジントンストリートと入力すれば、これでもかというほどたまげる光景がでてくる。どれも見るに堪えないが、これも豊かなアメリカの紛れもない一面で、日本にいてはとうてい想像できない。フィラデルフィアに行ったのはもう四十年以上前だが、その当時ですらダウンタウンはとでもじゃないが近寄る気にはならなかった。京都のヤクザと組んでマンハッタンの夜を闊歩していたが、フィラデルフィアは別格だった。
Webで覚醒剤のニュースを目にすることが多いから、YouTubeに映っている人たちも覚醒剤の過剰摂取だろうと思っていた。ただ、何度見ても解せない。覚醒剤(アンフェタミンかメタンフェタミン)でああなるか?どう考えてもおかしい。覚醒剤は文字通り神経を覚醒するもので、常軌を越えて狂気に近い元気になることはあっても、ゾンビのように緩慢にはならない。どういうことかと思っていたら、下記のYouTubeが出てきた。
ゾンビの街を大調査 ケンジントンストリート、フィラデルフィア
https://www.youtube.com/watch?v=B-huIgX-DhE
再生してすぐ0.04、四秒後にバイアルの写真がでてくる。バイアルのラベルに「FENTANYL」がみえる。フェンタニルは強力な弛緩剤で 覚醒剤より恐ろしい。
ケンジントンの動画ではあちこちに使用済の注射器が転がっているが、それは最大の吸収を求めてのことで、錠剤もあれば粉末も、さらに皮膚から吸収するパッチ(貼り薬)まである。
警察官がフェンタミルの粉末を吸引してしまった動画がある。車外でのことで閉鎖された空間でのことではない。
「警察官は薬物取締中、うっかり触った後意識不明!ボディーカメラ~【アメリカ警察密着】」
https://www.youtube.com/watch?v=Ngp78HLkieM&t=10s
「米女性警察官はフェンタニルを取締りの際、触った後意識不明に【アメリカ警察】
https://www.youtube.com/watch?v=rWoEMJP98_s&t=240s
ここまで強力だと闇社会にしても扱いに困るかもしれないが、遠からず日本でもフェンタミルが氾濫しそうな気がしてならない。 不純物を混ぜて薬効を落として、道ですれ違いざまに粉末をぱっとひと振り、アトマイザーでシュッとひと吹きで相手を昏睡状態にできる。恐ろしいドラッグがでてきたものだ。もうケシを栽培して阿片とかヘロインという時代ではなくなったのかもしれない。
ことのついでに覚醒剤系とフェンタニルについてざっとまとめてみた。
<アンフェタミン>
Google
アンフェタミン及びメタンフェタミン(以下「アンフェタミン等」という。) は,摂取により,多幸感及び自信感が増大し,作業能力が向上するほか,眠気や食欲を抑えるなどの効果がある。 一方,攻撃的行動,幻覚,妄想等のほか,頻脈,高血圧,発汗,高熱,瞳孔散大等を引き起こし,死に至ることもある。
<覚醒剤>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%9A%E9%86%92%E5%89%A4
覚醒剤(かくせいざい、覚醒アミンとも[1[2])とは、薬用植物のマオウに含まれるアルカロイドの成分を利用して精製した医薬品であり、アンフェタミン類の精神刺激薬である[3][1][2][4][5][6][7]。脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化させる(ドーパミン作動性に作用する)。乱用により依存を誘発することや、覚醒剤精神病と呼ばれる中毒症状を起こすことがある。本項では主に、日本の覚醒剤取締法の定義にて説明する。ほかの定義として、広義には精神刺激薬を指したり、狭義には覚せい剤取締法で規制されているうちメタンフェタミンだけを指すこともある。俗にシャブなどと呼ばれる。医師の指導で使われる疾病治療薬として、商品名ヒロポンとして、住友ファーマで製造されている。
ニュースによく出てくるマリワナ(大麻)やコカインも覚醒剤だが、アンフェタミンやメタンフェタミンのような強力な覚醒効果はない。
日本の覚醒剤取締法で管理される薬物には、フェニルアミノプロパンすなわちアンフェタミン、フェニルメチルアミノプロパンすなわちメタンフェタミン、およびその塩類やそれらを含有するものがある。反復的な使用によって薬物依存症となることがある。法律上、他の麻薬と別であり、所持、製造、摂取が厳しく規制されている。フェニル酢酸から合成する手法が一般的であるが、アミノ酸のフェニルアラニンを出発物質として合成することもできる。
<フェンタニル>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%BF
%E3%83%8B%E3%83%AB#:~:text=%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%BF%E3
%83%8B%E3%83%AB%EF%BC%88Fentanyl%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%
81,%E3%81%AB%E3%82%82%E9%81%A9%E5%BF%9C%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B
%E3%80%82
フェンタニル(Fentanyl)とは、鎮痛剤として使用される非常に強力な合成オピオイドである。フェンタニルは、他の薬物と一緒に、麻酔に使用される[1]。集中治療室においても、鎮痛・鎮静に使用されている[2]。術後鎮痛や癌性疼痛の鎮痛にも適応がある[3]。米国では、ヘロイン、コカイン、ベンゾジアゼピン、メタンフェタミンなどと混合され、娯楽用麻薬として違法に使用されることもある。フェンタニルの過剰摂取は死に至る可能性があるが、ナロキソンによって中和される[4]。フェンタニルは、オキシコンチン、アルプラゾラム、アデロール(アンフェタミン・デキストロアンフェタミン混合製剤の商品名)などに見せかけた偽薬の製造によく使用される(米国)。フェンタニルの作用は急速で、その効果は通常2時間以内に消失する[1]。医療用には、注射、鼻腔スプレー、皮膚パッチ、またはトローチや錠剤として頬粘膜から吸収される形で使用される[1][5]。
フェンタニルの一般的な副作用には、吐き気、嘔吐、便秘、痒み、鎮静、混乱、および協調運動不全に関連する障害が含まれる[1][6]。重篤な副作用には、呼吸抑制、幻覚、セロトニン症候群、低血圧、またはオピオイド使用障害の発症が含まれる場合がある[1][6]。フェンタニルは、μ-オピオイド受容体を活性化することで作用する[1]。その強さはモルヒネの約100倍、ヘロインの約50倍である。
2023/6/30
Private homepage “My commonsense” (http://mycommonsense.ninja-web.net/)にアップした拙稿に加筆、編集
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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