やっぱり結論ありき―国際専門家会議の「結論と提言」

みなさまへ    松元

山下俊一氏を中心に日本財団が主催した「国際専門家会議」に関する公開質問状(9月7日配信)にご協力いただきましたが、呼びかけた市民放射能測定所の岩田渉さんから同会議の「結論と提言」が紹介されました。

岩田さんは、「想像していた通り、結論ありきのシンポジウムであった」と報告しています。科学者というより、官僚の集まりだったようです。

私が読んだところでも、政府の対応施策は「よかった」ことにして、「各人は診察を受け…診断を得ることができる」となっていますが、肝心の「診療」については一言も触れられていません。やはり原爆投下直後のABCC(放影研の前身)を思い出させます。

彼らが自画自賛する「県民健康管理調査」については、バズビー博士も「科学とはほど遠いもの、破棄すべきでしょう」、とコメントしています。(9月10日配信済み、下記にリンクがあります。)

今後、国際的な市民による専門家会議が準備されているようです。期待しましょう。

以下、岩田さんの報告を転送します。

(岩田さんの報告はhttps://chikyuza.net/archives/14386に掲載しています。―編集部)

■県民健康管理調査次第とそれに対するバスビー博士のコメント
http://www.crms-jpn.com/art/117.html 

■会議当日に配布された資料は、以下からダウンロードすることができます。
http://www.pj47.net/art/129.html