わが家のクマは。

 今朝の毎日新聞の松尾貴史さんのエッセイでは、クマのぬいぐるみのイラスト共に、クマ対策への提案がなされていた。クマを森に帰すには、犬の放し飼いが有効なのでは、との内容であった。今となってはかなりハードルの高い提案に思えたのだが、何とか”駆除”を避けたい気持ちは一緒だった。クマに襲われ命を落とした方々や様々な形で被害に遭われた方々には、申し訳ないのだが、我が家には、かなり大きめのクマのぬいぐるみがある。娘が、まだサンタクロースを信じていた頃にプレゼントしたものだが、家に置いていったので、私の持ち物になった。そして、今回の転居にもそのクマさんとウサギのぬいぐるみだけは、持ち込んだ。今は私のベッドの横で、夜間緊急連絡のボタンを首に巻いて見守ってくれている。どんぐりも柿も欲しがらずに、頑張っている。連れ合いには聞こえないくらいの小声で「おやすみ」と声を掛けている。娘には「お母さんって、そんな趣味あったの?」と笑われている。

 街にやって来るクマたち、早く冬眠してください。その間に、人間は知恵をしぼらなくてはいけない。

202511

初出:「内野光子のブログ」2025.11.16より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2025/11/post-0f9c0d.html

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座  https://chikyuza.net/
〔opinion14525:251117〕