アジア記者クラブ12月定例会:篠田博之「雑誌ジャーナリズムは生き残れるか」

雑誌ジャーナリズムは生き残れるか

2013年12月12日(木)18時45分~21時

明治大学リバティタワー8階(1083教室)

ゲスト 篠田博之さん(月刊『創』編集長)

ジャーナリズムの危機が雑誌メディアにも押し寄せて久しい。ジャーナリズム系雑誌

の休刊が相次ぎ、全滅に近い状態だからだ。多くの経営者が赤字媒体の維持はできない

という。読者にとっては、ルポやノンフィクションが読めなくなっただけでなく、そう

した作品を生み出すための取材ができなくなり、発表の場を奪われたライターにとって

は死活問題となった。真相に迫ろうとする姿勢は、新聞記者より雑誌執筆者から伝わっ

てきたことが多かっただけに、雑誌ジャーナリズムの公共性が失われたこと自体が社会

的喪失だと言っても過言ではない。

もうひとつ問題がある。雑誌ジャーナリズムの営みの多くを中小零細出版社が担って

きたという側面だ。自転車操業ともいえる資金調達に追われ、営業力は限られる。手間

や労力は単庫本の倍はかかるのに、価格はその半分に据え置かれる。理不尽ではないか

。それでは、雑誌ジャーナリズムに未来はあるのか。

12月定例会は、月刊『創』の篠田編集長をゲストにお迎えします。「アジア記者ク

ラブ通信」7月号でも紹介した、創刊から30年の軌跡を記した『生涯編集者(月刊『

創』奮戦記)』(創出版)の筆者でもある。孤軍奮闘する篠田編集長は「話題が次々と

消費されていくだけで、それを取材・報道する側に、構造的な問題を考えて行こうとい

う姿勢が見られない」と新聞・テレビ報道の劣化に警鐘を鳴らす。当日は、「ノンフィ

クションというジャンルそのものが存亡の危機」にある状況をいかに克服するか、報告

をお願いした。

■会 場 明治大学リバティタワー8階1083教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)

■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車

■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方1000

■主 催 明治大学軍縮平和研究所・アジア記者クラブ(APC)

■連絡先 アジア記者クラブ(APC)

〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502

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